トキューサのドタバタと全成の最期を並べてくる回…これは観ていて感情揺さぶられて困るわ。
サッカーリフティングの腕を上げた時連(トキューサ)
蹴鞠に無さそうなシュートの腕も上がっていて、というか上がり過ぎて、サッカー指導者の平智康にシュートをぶつけ、要らんもの(*)を見つけるきっかけを作ってしまう。まさか時連がきっかけになるとは…
トキューサってサッカー選手みたいな名前だな…そんなわけないか。
大江広元
この人は本当に相変わらずの能吏という感じで描かれている。実際はともかく、一貫して感じは出てる。よくこの時代に、これまで一定の地位を保ってきた。その意味でのバランス感覚は優れているのだろうな。絶対的な知識量という前提があってこそかな。
全成に対する家探しで人形が見つかっちゃったか…
あああああああ。言い逃れできない状況に追い込まれても、なんとなく希望がつながっていく全成。この辺りさすが兄弟で最後まで生き延びただけあると言う感じだったが…今回ばかりはダメだった。
比企能員が度を過ぎ始めた
着々と増長が続いている。鎌倉殿に対する話し方もマウント取ろうとし始めた。火は燻っているうちはなかなか消えないが、一気に燃え上がると、終わりは見えてくる。比企の火は今、ピークにあるように見える描き方になっている。
今回特に徹底して、器ではないのに大きな権力に手をかけてしまった男の小狡さみたいなのを比企能員の行動の中に描いているのホント良い。
時政は北条の身内しかいない場で全成をそそのかしたことを白状しちゃう
こういうとこ、時政らしいというか。なんで生きてこられたのか不思議なくらい、不用意にしゃべっちゃう。一人でも裏切り者がいたら危険なのに。
実衣と政子の和解
流された全成が理由でというのが非常に引っかかるのだが、実衣の誤解?が解けたこと自体はよかった。笑顔で皮肉屋の実衣がまた見たいが、もう無理なのかな。
あとは任せろ
比企能員対策で義時と組む際に三浦義村が言った言葉。義村も尖り始めてきた。どれほどの野心があるのか無いのか、義時との友情的なものは変わっていないのか変わったのか。それらが分からないところがこの人の魅力。
義時はまだ義村を完全に信じているようで、「あとは任せろ」の後の「頼んだ」がすぐ口から出ている。しかしその後、義村は「それにしても面白くなってきたな」と言っている。これまでもこんな感じのことを言っていたが、何かやはり義村は義村なりの成り上がりを考えているからこその言葉に聞こえる。
梶原はいなくなり、いよいよ北条と比企の一騎打ちか
この義村の言葉に対して次のように続く。
義時:だからそうならぬために…
和田義盛:小四郎。わしらは北条側だ。安心しろ。
義時:心強い
義村:言っとくが、今のところはだぞ。この先どうなるか分からねえぜ。
このやりとり。義時が北条と比企の一騎討ちにならないようにと言っているのに、義盛が「北条側だ」と一騎討ちを想定した話をしているの面白い。義時はついなのか仕方なくなのか「心強い」と言ってしまう。義村も義盛に同調したようなことを言う。結局、義盛も義村も義時の「だからそうならぬために…」を建前として見ている感じ。義時も本心はどうだか。
もし戦になれば、北条の者は全て滅ぼす
このセリフを比企能員が言っちゃったか…。これ、北条側に伝わるぞ。伝わったらチキンレースが始まるということ。で、そうなると。
怖っ!
しかし、北条としては、比企能員と戦にならなければ良いのか!
全成は半年ほどの流罪
来年の正月は実衣と一緒に過ごせる…と言うか。流罪になった全成の兄弟のその後はどうなってたっけ?
全成に謝る時政
こう言うところは坂東の武者時政は一貫している。
トキューサ
これ、何かのネタ?なぜ黒地に白文字で表現?
比企能員墓穴&最後のあがき
頼家に所有する上野の土地を全て手放せと言われちゃうか。それでよりによって対抗し始めようとする。ならばと北条は頼家側につこうとするわけか。たった今まで頼家と揉めてたのに。敵の敵は味方そのまんま。
八田知家のやっていること
義理堅く温情があるが、真っ直ぐすぎる性格というのが今回も効いている。比企能員の延命に、知らずに加担させられている。カッコいい感じで抜けた行いが描かれているの良い。
全成の呪文
正しいの?"うんたらた"とか"あふるあふるさらさら"とか日本語的に聞こえるものも入っているけど。
政子「考えなさい。私も考えます」
義時に「考えなさい」と言い、義時が立ち去ると、政子は「私も考えます」と独り言にも聞こえるように言う。これを聞いて思ったのがブルース・リーの「燃えよドラゴン」のセリフ「考えるな!感じろ!」。「考えるな!感じろ!」は、一兵士の心得であるので戦術もしくは戦技の話で、「考えなさい」は、幕府運営に関わる戦略の話なので、この2つは両立する。
遂に、政子の大ナタが振り下ろされる時が来るのかなぁ。
善児?
なんで善児のいるところで、比企能員は無茶な話をするかな。逆にいるからしたのか?義時が考えた対策は、義時が頼家が隠れるところで比企能員の悪巧みを話させること。しかし頼家が倒れてその場にいないという偶然がその企みを失敗させる。色々あるね。
これ、頼家がその場にいたら、即刻善児に比企能員殺されたということか。能員はギリギリのところで命拾いをした。
サブタイトル『全成の確率』
これ、どう言う意味なのだろう。
人形を回収忘れする確率
人形で頼家が倒れる確率
回収忘れた人形がだれかに見つかる確率
全成のものだとバレる確率
即刻死罪にならない確率
頼朝の兄弟で追放された後、刺客が来ない確率
再度人形を作らされる確率
再度人形作りがバレる確率
再度の人形で頼家が倒れる確率
…うーん、いくらでもある。タイトルの意味わからない。
蹴鞠後の首実検
蹴鞠の球と全成の坊主頭との対比…これはちょっと趣味が悪い。一瞬、桶の中に蹴鞠の球が入っているのかと思ったが…そんなことはない。