Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ちむどんどん 】第107回 食べて休んで前よりもっと強くなる


前回ラスト、二ツ橋をわざわざ『ちむどんどん 』に呼びつけて、どうすれば良いか教えを乞うた。結局、今回ラストでそれを受け入れることを決めた。そこにたどり着くまでは、少し中だるみなエピソードが続いた感じがする。矢作のエピソードも重子のエピソードも、暢子の決断に寄与したと考えることはできるが、しかし中だるみ感。

賢秀と清恵

俺に嘘をついてだましたわけ?

過去につき嘘をついたと清恵に対して怒る賢秀。何だかなぁ。自分は人間としてクズでも付き合う相手には完璧を求めるのか。いや、そうではなくて、単に重視する価値観の相違の話なのか?しかし、「騙したわけ?」とはどういうことなのだろう。騙したことで賢秀は何か損失を被ったか?それより就職、退職を繰り返す賢秀の方が人としてダメだと思うが。

しかも、何故か賢秀が養豚場に残って清恵がいなくなる展開。何故?これは人の考えは様々と言えど、ドラマ的には説得力ある描写がないから、流石に理解できないぞ。

信用金庫の追加融資

断られる。更にアドバイスとして、人件費が高いと指摘される。相場で良いとしたはずの矢作の給料が高いのか?そのために矢作をクビにしろと?いや、違う。歌子を辞めさせれば、その分の人件費が浮くはず…というか、やはり歌子には給料を払っていないのね。

信用金庫坂田の話は、追加融資や人件費カットの話ではなく、返済できずに困るところに繋がるのではないかな。坂田は、暢子が返済に困ったらキャラが豹変するのではないかと。

坂田の退出時のセリフ

次の予定があると慌てて出て行った信用金庫の坂田のセリフ。

何か途中で…無念です

これ、暢子との打ち合わせが途中というだけでなく、『ちむどんどん 』の経営が途中でという感じに聞こえるようなセリフかな。打ち合わせを途中で終わることを「無念」とは普通言わないし。

材料を無駄にするようなやつに経営者が務まるか

矢作、正しい。矢作のセリフはいちいち正論。正しいが、まあ、これは演出だ。流石に暢子は火にかけたままの鍋をそのままにする人間には思えない。それだけ思い詰めているという演出だ。

あと、矢作は正論を語っても、でも自分の店は潰したからねというネガティブなレッテルを伴う。これをポジティブに言えば、矢作の言葉は経験に基づいているとなる。結局、ネガティブもポジティブも矢作は失敗したというのはついて回る。

重子が弁当持参行為を返してきた

重子が弁当持参の行為を返してきた。こういうのは面白い。毎日三食規則正しく食べることを求める重子。暢子の無事な出産だけを気にしている様子なのが、重子らしくて良い。

東京の住み込みの水商売

本気で探せば絶対に見つかります

こんなことを賢秀は言うが、東京中の住み込みの水商売できる場所を探すのは無理だと思うべきだし、見つからなければそれは本気では無いことになるというおかしな話なのだが。オヤジさんを励ますにしても言い過ぎ。

これで見つかったとしたら、ちむどんどん 世界はどんなに小さいのかということになる。東京だよ、まあ、見つかるのだろうなぁ。

しかし、清恵が探されたくないと思ったら、場所は東京とは限らないな。

あと、賢秀の清恵への感情は、結局、今回が終わった時点では、どうなっているのだろう。

『ヒット・パレード』

清恵の勤める場所。この名前に意味はなさそう。

泣き言を言うが決断はしない暢子

向いていないのかもしれない

と暢子は言うが、店を閉めるとは言わない。代わりに和彦が、店を閉めることを暢子に提案。これにもうなずくことはしないし言葉も発しない。ナレーションで、

暢子は、ちむどんどん を一旦休業することに決めました

と入れることで暢子の決断を語るのみ。暢子の描写はない。暢子が諦めることを明示的に描写しないのは徹底している。

目標に向かって突き進むことしかしてこなかった暢子がやっと休業を決意。やっとか。

…と思ったが、暢子、どれだけの期間休業するつもりなのだろう。3日だけ休業して、何も解決してなくとも、さあ!再会とか言い出しそう。

暢子は休業であって店を閉めてはいない

矢作も二ツ橋も自分の店で失敗した後、再チャレンジしていない。暢子は、休業であって撤退していない。これ、主人公補正の可能性あるな。しかし、その場合、何が原因で、どう克服したかを物語として合理性持って説明する必要がある。

優子と大城

これまで何かあると絡んできたキーパーソンの2人が、何ヶ月も出てこないのは違和感。

比嘉家では、何かあると電話で連絡を取り合って、自分たちで解決したり、騒動を拡大させたりしてきた。『ちむどんどん 』開店前も、描かれたシーンで解釈すれば、歌子を東京に送り込むことを、まず良子と優子で決め、暢子に打診して決定していた。そんな家族が、暢子だけではなく歌子もいるので、『ちむどんどん 』の経営状況が良くないことの相談をしないとは思えない。何故なのだろう。

大城も、開店直前はイタリア出張ということだったが、もう月日が経った。何故来ないのか。一応、大城は、独立したら援助はしないと言ってはいた。ただ、『フォンターナ』には報告に行くと言っていたから、アドバイスをもらうチャンスはあったはず。しかし大城の影はない。二ツ橋がわざわざ『ちむどんどん 』まで来て、アドバイスしていたが、これは大城の差金なのだろうか。暢子は経営がうまく行っていないから、『フォンターナ』に行く頻度が少なくなった、もしくは行かなくなったかもしれないが、それならそれで大城が気にかかるのではないかと思う。さすがにまだ出張ということはないと思うので、大城が出てこないのは違和感。

何故客が入らないかと、暢子は考えただろうか

この辺り、先週、「何でかね?」「どうするかね…」と言っているうちに赤字転落だった。暢子には原因調査と対応ということは無理なのだろう。

さて、次回、矢作は登場するかな?

いきなり解雇後の状態になって登場さえしない可能性があるのが『ちむどんどん 』。

和彦活躍

暢子に『ちむどんどん 』を休業することを決断させた。これは大活躍。