めぐみの心配性をかなり丁寧に描く。最後は、舞までそれに気づいていることを描く。スローペースに見えて、エピソードは積み重なってストーリーは進んでいるし、いい感じ。めぐみの考えの移り変わりが、この第5回だけでもよく分かった。
母が舞を五島に残して東大阪に帰ることを理解できた。
舞、磯で小さなえびが採れた
磯遊びで、素早く動く生き物が採れた時は嬉しいね。貝やヤドカリももちろん嬉しいけれど。
ただ、あのすくい方でえびは採れないんじゃないかな。そして、もう少し嬉しそうにするよね…あ、それが舞か。
採れたえびに意味あるのかな…流石にそれはないか。
舞、えびを採る演技をちゃんとつけてもらったほうがよかったな。あれでは網に入らないと思うよ。あのえびを実際に採った人に教えてもらうと良かったと思う。あ、あのえびは、釣りエサで用意してあったものかもしれないな。
いちごジャムは商品だったか
おはぎ、豆腐、いちごジャム。なかなかなバリエーション。
うちの子やけん、うちがなんとかする
祥子が、舞のことは島のみんなが見てくれるというが、めぐみはこう返す。これがこの回の後半につながる。
そもそもこの発想は、東大阪から五島に来た理由は、あくまで自然環境であり、人間環境ではないということなのだが、これは身体の病であれば正しい考えだが、舞は心因性なので、これは効かないということか。
磯で裸足は危険ではないか?
…と思ったら、オコゼを踏む子が出てくる。ウニもいそうなので、そちらも危なかった。
ん?あんな大きなオコゼが、そんな磯にいるものかな…とか思ったが。
あと、そもそも、地元の子が長靴を脱ぐかという話なんだけど。
舞は磯で転ぶ
そのとき運動会の時に転んだことが舞の心に浮かぶ。これか…発熱の原因はトラウマか。
結局、磯で発熱することはなかった。転んだだけだからね。走らなければ発熱しない可能性が高い。ひょっとしたら自転車や縄跳びをしても問題ないかもしれない。
このシーン、子役たちが本当に怪我をしないように万全を期したのだろうな。本当に怪我をさせたら論外なので。倒れる場所に何か仕掛けを施していたのかな。それともCG?
あと、子役たちが怪我をしないようにするために、自然環境を…という気がしないでもない。
祥子とめぐみの舞に対する考え方
めぐみは舞を心配しすぎている、舞はめぐみの顔色ばかり見て、自分の気持ちが言えないと祥子は言う。今回の前半では同じようなことを言われてもめぐみは反発していたが、今回は祥子の言うことをめぐみは受け入れる。この辺り、短時間であったのに説得力ある。
舞が磯の話をめぐみに楽しく語らないこと
これが祥子は問題にしているのではないかな。
浩太の意見は省略
めぐみだけ帰るというなら、めぐみの夫浩太の意見を聞く必要があるはずだが、そこは省略なのだろうな。流石に浩太に連絡せずに帰ることもないだろう。
しかし、描かれていないけれど、舞を置いて、めぐみだけが東大阪に帰ることに対し、浩太はどう思ったのか、めぐみに何と声をかけたのかだろうか。少し気になる。
よう頑張ったな
東大阪に帰るめぐみを見送った際の祥子のこの言葉の意味、直ぐには分からなかった。何故過去形なのかと。これから頑張るのではないのかと。しかし違った。母を思って島に残る決断を祥子は言ったのか。
少しずつでよか
自分の気持ちを言えた舞に対し祥子はこう言う。観ているこっちも、ストーリーの展開は、少しずつでよかという気持ちになれた。
磯で発熱していたら…
めぐみは祥子の言うことを聞かなかっただろうな。そういう意味では、まあ、ご都合主義と言える。ただ、舞の発熱が心因性の可能性が仄めかされたことにより、走るということ以外、発熱のスイッチは入らないと今後安心して見ることができそう。
舞の発熱が運動会時の精神的トラウマなら…
心が癒されれば、体の問題は解決か。それなら、今後、人力飛行機のパイロットもOKになるな。なるほど。ストーリー的に矛盾なく上手く行くな。しかも、トラウマが、大学生になってもいつ現れるか分からないとかいう感じで、ストーリーを揺さぶることもできる。
めぐみが東大阪に帰るシーンはあるのかな?
舞の兄悠人のリアクションが見たいのだけれど…週も変わるし、省略されるだろうなぁ。
祥子が全て分かっていて、全てその通りになっている
これについては、少し違和感がある。祖母を万能人間にする必要はないというか、それはかなりのステレオタイプだと感じる。祥子の人間らしい弱さ、ダメさも描いて欲しい。
祥子は舞の全て引き受ける
孫に会えた、孫と暮らせるという興奮がそうさせたのだろうが、これまでの一人暮らしとは全く違うはず。小学生を育てるということの難しさは、めぐみの時を経験しているはずだから、知っていると思うのだが…このまま何事もなく万能の神みたいに行くのかな。
めぐみが心配し過ぎという判断の是非
祥子のこの判断。舞の発熱が心因性とほのめかされた後だから観ていて納得できるが、そうでなかったら、無謀とも取れる。ただ、後藤に来ることを選んだのはめぐみだということもある。ドラマではなく、現実の話だとしたら、これはかなり難しい話。
めぐみが自分だけ東大阪に帰ることを受け入れた理由
祥子と舞の二人暮らしに賭けたのではなく、島のみんなが舞を見てくれるということに対して期待したからなのだろうな。舞のことをだれか1人で見ると考えること自体が舞のためにならないと考えたのだろうか。しかし、よく思い切ることができたなと思う。めぐみは感情でなく理性で考え行動できる人だからだろうな。そしてそれは祥子もそうだし、舞もそうなのだろう。だからこそ、めぐみは中退したけれど大学に行くし、舞も今後の展開で大学に行くことは分かっている。
めぐみは来週から笑えるのかな?
今週、第1回から第5回まで、第4回で笑顔が出るが、結局、今回の第5回で再び可能な顔をしている。東大阪に帰ってめぐみは笑えるのかな。
浩太と祥子がグルだったら?
今回の舞が祥子と2人で暮らすことになった経緯、大きな流れとして、浩太が描いて祥子に提示したものと考えるのは邪道かな。年賀状は送っていたので浩太は、祥子の中では印象が良かっただろうし。孫とも暮らせるとなれば祥子は賛成しただろう。その上で、単に舞だけを祥子のいる五島に行かせると言えば、めぐみは反対するだろうから、浩太はめぐみが選んだ形にするよううまく進めたのではないかな。
めぐみが、自分で選択しているように見えて、実質的には浩太や祥子に言われるがまま動いているところが、"優等生"故の行動に見えて悲しい。
離れることで母子の関係を再構築することを2代にわたって行うということか
めぐみと祥子は、駆け落ちによる断絶からの再会で親子関係を再構築する。舞とめぐみは、療養による別離からの再会で親子関係を再構築するという、対比的展開かな。
次週予告
よし!舞、走ってるな!これで精神的発熱は克服か。