五島での生活が舞を、心身共に育てていくのかな。しかし今回は、凧揚げに際し凧が落下するからと走らせる、寝坊して遅刻しそうだからと学校に走らせる。何かと理由をつけて走らせる。ということは、身体が原因ではなく、心因性だということになるな。その内、走ってもなんともなくなるのだろうなぁ。どういう理由にするかはともかく。
- ばらもん凧を揚げるために走る舞
- 穴が開く凧
- 舞がばらもん凧を上手く揚げられないこと
- 象徴としてのばらもん凧
- 色々あったことを木戸に話すのか
- 父子2人暮らしだった東大阪の自宅
- 夫婦の会話
- こん島では自分のことは自分でやる
- 学校へも走って行く
- みんみん蝉
- 何やってもうまくできないと言う舞
- 祥子は今度の休みに舞に手伝いをしてみるかと誘う
- ゆっくり進む
- めぐみの負い目
- 一太の行動
- は〜い、一太くん席について
- 一太を応援している
- 失敗から学ぶこと
- 失敗してもやりたい
ばらもん凧を揚げるために走る舞
ほんの少しだが走っちゃったか…一太により不意に走れと言われたから、考える余地なしであった。そして発熱。
穴が開く凧
そうなんだよなぁ。ビニール製の凧と違い、紙の凧は簡単に穴が開くのだよなぁ。広い場所で上手く扱うことができなければ、コスパ非常に悪いおもちゃ。
舞は壊してしまったと落ち込むが、祥子は一太が許してくれたなら良いという。それはそう。紙製の凧はそういうものと分かっていて、その上で舞に渡したのだろうから。
舞がばらもん凧を上手く揚げられないこと
これ、「ばらもん」が「元気者」を指すからなのかなと思ってみたり。その内、上手く揚げられるようになるのではないかなと。
象徴としてのばらもん凧
ばらもん凧も、飛行機と同様空を飛ぶが、どこか他の場所へ行くということはない。これ、祥子のことを指したり、めぐみとの対比だったりするのかな。
色々あったことを木戸に話すのか
プライバシーが無いというより、皆で育てるとはそういうことなのかも。
なんというか、こういう人間関係をめぐみは嫌って大学受験を理由に逃げたのかなとは思う。
父子2人暮らしだった東大阪の自宅
めぐみがいないことを一番示すのは、個人的にはダイニングテーブルの二つのどんぶり。浩太が作ったのか、当時的なUber Eatsかは分からないが、どんぶり1つの食事というのがポイント。次のシーンで出てくる祥子と舞の食事シーンとは皿の数が違う。翌日の五島の朝食の皿数さえ多い。
夫婦の会話
夫浩太がめぐみを気遣っていることが分かる。そして、めぐみは、自分が舞に何をできたかを考えている。答えは出ていないかもしれないが、考え、その時点でのベストと考えたことを行おうとしている。めぐみは思考できる。これはめぐみが、子供の時、なんでもできたこと、及び大学に行ったことという設定から来たものと言える。浩太とめぐみの会話を聞いていた息子悠人は、中学受験を控える小学生で、未だ自分で考えることができない。それだからこそ、塾で言われたことを鵜呑みにしてのぞみにぶつけていたのだろう。中退したとはいえ大学で学んだめぐみと、中学受験勉強中の悠人は、論理的に思考して生きようとする人間を描いているのかな。
浩太とめぐみの会話…良いのだよなぁ。ただし、浩太が一方的にめぐみを包んでいる感じなのが気になるが。
こん島では自分のことは自分でやる
これが祥子の教えたかったことか。自立心を育てるにはめぐみから離すべきということね。舞は母めぐみに過保護に育てられたと。それを見抜いたからこそとは先週描かれてはいたが、その先まで教えようとしたと。
祥子が大きな魚をもらって、外の水道のところでガシガシ魚のウロコ取ってるシーンがあるが、まさに自分のことは自分でやるということかな。
一方、舞のことはみんなで見守るというようなことも言っていたので、この辺りのバランスが良いのだろう。五島は自分のことは自分でと言いつつ、互助的な面も強い。東大阪でもめぐみを気遣う隣人もいたが、気遣うのと互助的ではプライバシーの兼ね合いからか、関与の度合いが違う。魚をいきなり持ってくるように、お好み焼きを勝手に持ってくるようなことはない。
学校へも走って行く
途中でめぐみの走るなを思い出して走るのやめて歩く。着々と走って発熱を繰り返す…繰り返すが、心因性というオチに向かって進んでいるの実感できる。
みんみん蝉
方言を話せない転校生をからかう…これは、今ならイジメなんだよなぁ。あのカルタは転校生には無理だ。東大阪版を作ってリベンジすることまで先生はすべきだ。そこまでやらないとな。
何やってもうまくできないと言う舞
それに対し、次にできるようになれば良い、できないならできることを探せば良いと言う祥子…至極、名言。
祥子は今度の休みに舞に手伝いをしてみるかと誘う
これ、"走る"しか舞の発熱のトリガーがないことを見極めることになるのかな。走ること以外に何が心拍数を上げることになるのかな。
ゆっくり進む
ストーリー展開は、少々もどかしいくらいゆっくり進む。小さな小さな、しかしそれぞれが意味を持つ、小学生の時間という感じ。
めぐみの負い目
めぐみは母祥子に対して大学に行くために島から出してもらったのに駆け落ちしてしまったことに負い目を負っていそうだし、祥子は娘めぐみの育て方に悩んだ時期もあっただろうに、それぞれが舞のためにベストと思う育て方の方向が揃ったのは良かった。特にめぐみは考える人なので、東大阪に帰ってからも悩んでいるのがらしくて良い。母祥子も、時代と環境から島の人たちと普通に暮らしているが、めぐみ同様、自分の頭で考えて行動する人なのだろうな。めぐみ対比悩まず進んでいるように見えるのは、めぐみで一度経験しているからだと思う。
一太の行動
舞が、遅刻した時、カルタでうまくいえなかった時、一太は常に茶化す感じで絡んでくる。これ、優しさなのだろうけれど、一つ間違えるとあだ名が、「おそよう」「ミンミン」になって、舞にトラウマを植え付けることにもなりかねない。小学生としての優しさの限界に見える。
一太…貴司の対比も気になるが、一太と悠人の対比も気になる。一太、以外に?お勉強できるのではないかな?
一太:ばらもん凧
貴司:紙飛行機
悠人:けん玉
ばらもん凧も自由に飛べないが、けん玉は枠組みが限られている。自由度が異なる3つの飛ぶおもちゃは、3人の男子の何かを象徴してそう。
は〜い、一太くん席について
こうして、自分に注意を引かせるのが一太の優しさ…ではなく、やはりただ単に茶化しているだけなのかな。
一太を応援している
一太。報われると言うと変だが、頑張りがちゃんと良いことにつながってほしい。何というか今思うと貴司はスマートすぎる感じ。
一太、無敵説を提唱したい。
失敗から学ぶこと
凧上げに失敗し凧を破り、食器を下げず洗い物で皿を割り、朝自分で起きられず遅刻…こういうことから学べと言うのだろうなぁ。実際難しいけど。
失敗してもやりたい
舞は、誰かにチャレンジするか聞かれたら、基本的にやりたい。しかしこれまではめぐみの干渉でやらなかったというのをずっと描いているが…これ、本当に正しいのかなとは思う。身体に深刻なダメージ与える可能性がなくもないから、