Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【舞いあがれ!】第63回 何の話だったのか分からなくなって年内終了


この物語はどこへ行くのだろうと思う今回の展開と次回予告。貴司どころか、恋人の柏木さえ消えてしまっている。ドラマとしての省略だとしてもちょっと…という感じ。会わなくても大丈夫ってそういうことじゃ無いよね?IWAKURAのリーマンショック対応のために海外で語学留学することになった柏木は、ストーリーに人生を狂わされた男。

年が明けたら『社長 岩倉舞』ってサブタイトルになっていたりして。

舞に嫌味を言うIWAKURA従業員

まあ、そういう人もいるよねと言いたいが、陰口なら分かるけれど、"お嬢様"にそれを面と向かって言うかな?とは思う。

ただ、この人、実は辞めさせられたパートの3人と非常に仲が良くて、一緒にランチしていたが、急に辞めさせられてしまったため、今は一人でランチとかだったら、同情する余地ある。

つまり、舞に嫌味を言ったIWAKURA従業員の描写は相対的に見ることを要求するものではないかな。あの社員の側から舞の行為を見てみることも意味あると思う。

『うめづ』の座敷

前回の笠巻と浩太の時といい今回といい、テーブルやカウンターではなく座敷に座っている。何で?…と言いたいが、まあ、山口智充氏とくわばたりえ氏を出さないためだろうな。年末番組で忙しいのかな?これもIWAKURAのコストパフォーマンス上げるためだ、しゃーない。

結城への笠巻のアドバイス

給料を倍出すところへ行けば、結城の生活も良くなるし、IWAKURAの人件費も減るから、現実的に考えると、今は結城が誘われた会社に行くことはIWAKURAにも幸せなことなのだよなぁ。笠松はそれを分かっているから結城の背中を押している感じがする。

結城は結城で、給料倍出すという誘いを悩むのは流石になぜ?と思う。倍出せないIWAKURAの状況を察しろと。

ところで、結城から引き抜き話を聞いた笠巻は、それを浩太に話すのだろうか。ちょっと気になる。

結城は笠巻を手本にしていると言う

ならばより良い条件の転職をすべき。笠巻も前職から岩倉螺子製作所に転職しているのだから。(なにわバードマンの時に部品の特殊な加工が必要になって、そんな話があった)

笠巻にはできるのに浩太にはできないこと

これ、実はたくさんあるのではないか?結城にいきなり「何悩んでんねん」「お前な、隠せると思うなよ」というケアなんて浩太にはできない。笠巻の技術力だけでなく人間力…これに浩太は頼りすぎだなぁ。

笠巻の活用

笠巻が、コンサルか、会長か、せめて専務をしないと、会社の危機における人心掌握は無理だと思うな。IWAKURAは、浩太がコントロールできる規模では無くなっている。何故笠巻かというと、ドラマ的に登場人物の中で他に該当者がいないからだけだけど。しかし、笠巻は、かなり美味しい役であることは間違いない。唯一の欠点のない役では?

浩太が取引先に頭を下げる営業シーン

初期の岩倉螺子製作所時代に見た。その時は、多少のネジの傷は今まで許してくれたみたいなこと言って、技術も新しい機械も無いと言われていた。それが、他社なら出荷する程度の傷でも不良品とするIWAKURAになって、「機械はそろてます。品質はよそには負けしません」というレベルに達していることが分かる。しかしそれでも受注が苦しいというのが現状。ガチで厳しい。

機械はそろてます。品質はよそには負けしません…では何が足りないのか、何も足りないものなどなくて、単に時代が悪いタイミングが悪いだけなら、どうしようもない。しかし、何か足りないものが明かされる気はする。息子悠人の手で。

人間の行動はなかなか変わらない

浩太は、岩倉螺子製作所の時とIWAKURAの時で、結局窮地に陥った時は同じ行動してないか?そういうもの?

浩太の良い所

IWAKURAのネジの品質の良さを褒める舞に浩太は「舞は不良品探してる時でも、ええとこ見つけるんやな。それが舞のええとこや」と言う。このセリフ、良い意味のブーメラン。浩太は舞のええとこを見つけていて、それが浩太のええとこになるから。親子ということかな。

さて、浩太は舞に対しては褒めて伸ばす教育なのが分かったが…悠人に対してはどうなのだろう。

舞が上手いのは…

「舞は不良品探してる時でも、ええとこ見つけるんやな」という浩太のセリフの構造。1万本の中から1本しか不良品を出さないIWAKURAという会社の良いところを見つける才能を褒めているのだが、実際に舞が見つけたのは、1万本もある中にあった1本の不良品。「見つける」という言葉が二つの行為に係っている。

更にこれ、1万本中の1本の不良品を見つけることができるほどに舞の仕事の精度が上がっている…つまり戦力になっていると言う描写なのかな。分からない。

才能の無い者の物語?

『舞いあがれ!』ってひょっとして、才能がない者が、何かを成し遂げようとする場合、その成功は運に左右されるということを描いているのか?

200個なの?203個なの?

前回、3人のパートの前でねじの箱詰めをやった時、パートの1人は「200個やで」と言った。しかし、今回、上司らしき人が言ったのは「200個の注文やから203個ずつ入れてな」。これの意味。

舞が正確に200個入れられずばらつくことを想定しているのかな。万一199個以下なら顧客の信頼を失うから多めに、しかも3個も保険かけているということか。もしくは舞が不良品を見逃していれてしまった際のことを想定しているのかもしれない。いずれも、パートの3人の仕事対比、舞の仕事の品質に不安を感じているからこその指示なのだろう。これ、「商品梱包の仕事は最後の砦」に繋がる。思うに、これまで正確に200個、不良品も混入していない製品を納入してきたIWAKURAが、注文以上の203個かつ見逃された不良品も混入しているということに取引先が気づいたら…信頼を失う。これが「商品梱包の仕事は最後の砦」と辞めていくパートに言わせた意味かな。

不良品混入率

舞は、1万本の中から1本しか不良品はなかったと言っていたが、辞めた3人のパートなら10本見つけられたかもしれない…と考えると、浩太と舞のほのぼのシーンは、恐ろしいシーンだと分かる。

浩太は出荷直前のネジの不良品混入率はこれまでも報告されて知っているはず。最後の砦の意識のあるパートたちが従来1万本の中から10本不良品を見つけていたとしたら…舞が1万本の中から1本しか不良品が無かったと褒めてくれた言葉の残酷な意味に気づくはず。浩太は、舞の作ってくれた雑炊を食べながら舞を褒めていたが、その心の中で、IWAKURAが取引先に出す製品品質の悪化を覚悟したことになる。そうだとすると全然ほのぼのシーンじゃないな。

「『私、頑張ったぁ』っちゅうアピールかと思いましたわ」と「200個の注文やから203個ずつ入れてな」は同じこと言ってるのではないか?

頑張ってもIWAKURAの梱包品質は下がっている、最後の砦は崩れた…と。

女性社員の言葉は嫌味に聞こえたが、さらっと203個と言った男性社員の方が実際冷たいと思う。全く舞のこと信用してないということなので。

無給で手伝う人間がベテランに取って代わった状況

パートではあっても仕事に誇りを持つ3人を辞めさせ、社長の娘を無給で代わりに充てる。これ、外形的に見てヤバい状況と思わないかな。社員がこの内容知ったら焦らないはずはないと思う。社員全員集めてコスト削減策の議論をさせたり、ランチタイムの休憩室に乱入してリスクの高そうな案件取れたからやってくれるか?とか即席の演説始めたりするような状況なら、ヤバいと思うよ。

太陽光発電に使うネジの新規受注

また期限の短いチャレンジングな仕事を浩太は請け負ってきたぞ!というか、これ、岩倉螺子製作所が危機を脱した時と変わらない展開なのだけれど…同じことまた観せられることはないと思うから、今回はうまくいかないのかな?

太陽光発電に使うネジということが、危険なにおいがする。これまでと違う品質が求められるとか、買い叩かれているとか無いかな。吉凶いずれにも転びそうな受注な感じ。

納期が短いことから来る元々の品質のブレに加え、舞が不良品を見逃してしまう可能性が見えるので、凶寄りに思える。

前回の舞の工場見学の際、朝機械の手入れをしていないと社長に言っちゃう女性社員がいたことも不安要因。笠巻が機械の手入れの話を繰り返しするのとは対照的。これ、組織が大きくなっていく際に起きる問題。マニュアル化、ルール化に向かいがちなやつだが、IWAKURAは未だそこに至っていないということか。IWAKURAの製品は高品質のように語られているが、品質管理の話はこれまで出ていない。どうなっているのだろ。

新規受注の話

興奮して語る浩太、舞とめぐみの顔も明るい。しかし、浩太が結城に声かけしているのを見る笠巻の顔が渋い。笠巻は結城に引き抜き話があることを浩太に話していないのか。笠巻良い人。笠松が本当に浮かぬ顔をしているのは、何か悪い予感だなぁ。

以前の短納期の危機を乗り越えた時と今回の太陽光発電案件と違う所は、ズバリ、最後の砦を守る者の経験と見た!しかも浩太はそれに気づいているのにギャンブルに出てるように思えるのだよなぁ。

あと、以前の場合は、頼ったのは笠巻。今回は他社からの引き抜き話があって揺れている結城。さあ、どうなるか。

悠人出てきたと思ったら敵感出てる

なんと!あくまでそっち側なの?ある意味徹底していて良い。

完全に悪役な感じに出てきてるの、逆に怪しくてミスリードかと思ったり勝手に良い方に解釈してしまう。これで年越すのなかなか。

舞、何してるの?

舞は、ネジの不良品弾きながら数を数える技術を身につけたが、飛行機の操縦技術は錆びつきそう。五島にいたままの方が良かった…ということにならないか?

舞、恋人のこと考えているの?

柏木が、会わなくても大丈夫という呪文をかけちゃうから、舞が完全に心頭滅却状態で、頭から柏木を追い出すことで会わなくても大丈夫状態作り出しているのではないかと思うくらい、柏木が出てこない。もう柏木は、ドラマ的には消化吸収されて何も残ってないのかな?

次回予告

今回が年内最終回だったので、来年の話。

企業買収整理ドラマなのかな。このドラマ、何の話だっけ?柏木って人はもう出ないのかな?…と不思議な感じになる次回予告だった。

今週は、これまでとも、先週とも違うし、来週は更に物語は飛躍しそう。まあ、そういうのが人生とは言えるけれど…やはりこれはドラマだから『舞いあがれ!』って何の話だったっけとは思ってしまう。ただ、波瀾万丈、それが連続テレビ小説と言えなくもない。

予告で恐らく悠人が舞に言うセリフ

おまえがやってることは、その場しのぎの親切やねん。無責任やぞ。

ああ、確かに朝陽くんの対応はそうかもしれない。過去を見れば、水島への対応もそうかもと思えたり。

物語の後半でいきなり舞の根幹の考えを崩すことが起きるのか?IWAKURAの経営について、浩太に舞が意図せずに引導を渡し、悠人が継ぎ健全化させるということさえ起きそう。

 

前半終了!

『舞いあがれ!』は、何やかやと舞とその家族は、前半は幸運にやり過ごした感じだったので、後半で超ハードモードが襲ってくることは予想できる。