Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【舞いあがれ!】第64回 無責任な舞


年明け最初の『舞いあがれ!』

開始早々、いきなり「2009年」の表示。2009年…遂に来年1月、日航が破綻する。柏木、日航の可能性あるから、とんでもないことに。

悠人は、確か前回は玄関前で立ち止まりながらも家の中には入らず『うめづ』に入った。しかし今回は岩倉家の食卓を囲んでいるIWAKURAの経営悪化を悠人は見て見ぬ振りできなくなったということか。悠人、優しすぎる…が、会話が上手くないゆえに結局、浩太と喧嘩!

"IWAKURAは、リーマンショックの影響で、経営危機に陥っていました"

年始早々、いきなりこのナレーションからスタートか。そして前回の浩太が短納期の取引の話を昼休み中の社員に話すシーンを再度描き、悠人が工場を値踏みしてオープニング曲。工場が複数ある場合、そのうちの1つを売却して経営を健全化する策はある。負債が減るのは財務的に良いこととなる可能性高い。その場合、できるだけ高く売れれば良い。また、ひょっとしてひよっとして工場を悠人が買えば…みたいなことは思う。ただ、工場は移転して1つしかないようには見える。それならばゼロになるか。

四人で食事

これ、何年振りなのだろう。悠人は素直に舞が作った豚丼食べてうまいと言ってる。悠人としては、かなり折れて家の中に入っているはず。これまで以上にIWAKURAに危機感を持っているのだと思う。家族のためと思って家の中にいるのだろうなぁ。

四人で食卓を囲んでビール注ごうとする辺りまでは、浩太も悠人も、家族団欒を意識していそう。ただ、少なくとも悠人は、IWAKURAがもう持たないから伝えねばという覚悟でテーブルについてるから、結局、その話をする。浩太には耳が痛いから出て行けと言う。しかしこれが浩太に引導を渡すことになるのかな。その前に謎オブジェを売って短期の運転資金調達するかもしれないが。

投資家かと聞かれて直接は肯定も否定もしない悠人

ここに何か意味あるのかな。投資家より経営コンサルに重心を置いているのかも。

個人投資家から始まり、他社からも資金を集めた投資家となり、雑誌掲載を含んだ有名人となることで、経営コンサルタントに軸足…とか言う変遷のではないかな。

価値が10倍となったビリケン似の謎人形

元々の購入価格がわからないから、何ともいえないが、50万円だとして500万円か。悠人は、IWAKURAが経営危機に陥った時のお守りとして贈ったのだろうから、もう少し高いかもしれない。

悠人は、この謎人形を「何かあったらこれを売ってしのいで」という意味で渡してたことが確定したということかな。悠人、家族思いじゃん。こういう家族が一人居て、岩倉家はホント良かった。泣かせる。

悠人は、この謎人形の話から、ちゃんと工場の話をしていく。経営視点では正しいこと言ってる。浩太もそこは分かっているので、悠人への返事は気を使っている。

謎人形は、IWAKURAの比喩

・浩太が身内から貰ったもの

・資産価値がもらった時より上がっている

・売ることが出来る

・売却価格は変動するので売るにはタイミングがある

・悠人はお金が必要なタイミングなのだから売れと言う。めぐみは身内からもらったもので愛着を出てきたから売りたくないと考えている。

もし、あの謎の像の名前が"ARUKAWI"(アルカウィもしくはアルカウイ)なら、確定するのだが…。

"いらんお世話や、帰れ!"

…って言っちゃうか。ああ、これは浩太がダメだと思うなぁ。というか、浩太は悠人の言っていることが分かっているから、こう言うしかなかったのだろう。これはめぐみも分かっている風。舞は少し違って、会社経営の面ではなく、心配するしない、傷つく傷つかないのお気持ちで考えてそう。それが後の喫茶店で「その場しのぎの親切」と悠人に言われることにつながる。舞は夢を追うこと、つまり理想のことしか考えておらず、その途中で行き詰まる可能性を考えていない。悠人はおそらく、前回家の前に来た時より更にIWAKURAの経営が悪化していることが分かっていて、このまま行けば破綻は免れ得ず、そうなればもはや浩太は夢を追うどころではなくなると考えているのではないか。そして、悠人があんなに浩太を挑発したのは、悠人が再建に手を貸すのではダメで、浩太自らが決断しなければいけないと考えているからだろう。だから浩太が損切りできないことを諌めている。

いらんお世話や…と浩太は言ったが、悠人はお金をもらってその"いらんお世話"を経営者にすることが仕事だろうからなぁ。

舞に呼び出されればちゃんと来る悠人

舞のこと好きすぎる。こういうとこ、悠人は舞に優しい。しかし毒吐きはしてしまう。

悠人は、アイスを注文。アイスと言っても、アイスコーヒーではなくアイスクリームね。

舞がやっていることは「その場しのぎの親切」と言う悠人

キツいこと言っているようだが、これは悠人の舞への優しいアドバイスだろうなぁ。舞が3人のパートを辞めさせて入社しながら、来年パイロットとなるために退社、そして最終的にIWAKURAは破綻…となったら、浩太は自分の娘が路頭に迷わないように会社から脱出させてやったと他の社員に思われかねない。それに舞は気づいていないのヤバい。

「その場しのぎの親切」という言葉

なかなか趣ある言葉。悠人の観察力が、家族に対しても冷静で客観的に発揮されている。悠人、凄い。

舞は損切りの話を聞いていない

工場を売ってしまったら社員が働くところがなくなると言うが、倒産しても働くところがなくなる。今売れば、浩太次第で社員にお金を出せるかもしれない、しかし急に倒産したら社員には何もできない。どちらが良いのだろう。社員に再就職の準備をさせながら緩やかに会社を閉じることと、潰さないためにやれることを前向きに全てやって結局行き詰まることとどちらが良いか。特に、新規受注で短納期の案件で社員を疲弊させた上で倒産することになったら…悲惨。

柏木とはたまにメール

柏木はもう帰国してるのかな?そういう情報さえ視聴者には与えられていない。悠人に来年パイロットになるため会社を辞めるだろと言われた後に、今度は久留美から柏木の話題。舞は柏木は入社準備で忙しいと言うが…入社先が日航だったとしたら。今は2009年であり、来年は2010年。1月にいきなり日航が経営破綻するからな。ハカタエアラインも、日航参加の航空会社ぽいし…柏木と舞に、「来年の入社」はあるのかな。

悠人は日航破綻について舞に話さない

これは悠人が情報を持っていないのか、あえて話さないのかどちらだろ。

時代設定

リーマンショックに日航破綻が続くタイミングにパイロットを目指す主人公のドラマ…って物凄い設定だと改めて思う。

舞だけ生きていくために働いたことがない

浩太は父親の工場を継いでめぐみと一緒に悠人と舞を育てたし、悠人も仕事をして自立している。しかし舞はバイトはしたことがあるものの、自立するための仕事は、ようやくハカタエアラインで働こうとしたが、入社延期。この差が、岩倉家4人でのIWAKURAに対する言い合いや、悠人と2人の喫茶店のやりとりに表れている感じかな。