本注文前に生産を決断する浩太…これが裏目に。なんというかリアルにありがちな話でちょっとチクッとする。そこから冗長に思えるほど物語が静かに流れ、で、いきなりラストのアレ。コレ、次週予告で描かれていたから予想はできていたから、衝撃の展開ではないし、これまでのストーリーの流れから予想できた。それでも見応えあるシーンだった。
箱に入れる際の品質チェックの工夫をめぐみから教えてもらう舞
ん?これまで誰にも教えてもらえなかったと言うこと?それとも逆にめぐみが誰にも教えなかったと言うこと?どちらにしても微妙なことを察してしまうエピソード。
楽やないけど楽しいで
めぐみが浩太にかける言葉。文字にすると、まあ、面白いセリフ。陳腐と言えば陳腐だけれど、サラッと言ってるから良い。しかも、今回のラストを考えるとこの言葉は重い。浩太にこの思いを伝えることができて良かった。
試作品の設計変更&本注文は無し
浩太の決断は裏目に。本注文なければ仕方ない。試作品に相応の対価を払っていれば、何も言えないのだろうな。
浩太と舞の工場での会話
工場の歴史、作ってきたネジのエピソード、工場や従業員への浩太の思い。
今、ここには全部そろてる。ええレシピも、機械も、職人もな。工場が潰れてしもたら、それが全部散り散りになってしまう
これは浩太から舞への遺言であると同時に、舞が背負わされた十字架。この浩太が舞へ語った言葉。舞が背負わされた十字架になるのだろうなぁ。これが理由で悠人と揉めそう。
現実的に考えると、これはノスタルジーに過ぎないとも言える。従来のネジ作りに拘ると先に行けない…それを浩太の跡を継ぐ者が進めるということになるのかな。
お母ちゃんみたいに工場を支えたい
これ、この発言こそ自分で決めているようで流されている舞の生き方が出てる。これを浩太は押し留めようとする。親として正しいと思う。ただ、これは家業が順調に行っていれば…の話なのかもしれない。
浩太とIWAKURAの体力
まず浩太が先に力尽きた。IWAKURAはどうするか、どうなるかというのが、来週のストーリーを引っ張ることになるのか。ちょっと展開がチープな気がする。
カメラが手ブレしまくりの手術結果伝達シーン
心の動揺を表しているのだろうけれど…これ、誰の動揺?舞もめぐみも画面に映っている。医師も映っている。誰の?…あ、視聴者か。
しかし、医師が結果を伝える時まではブレないが、舞とめぐみに移ってからブレまくる。古典的表現だけれど、ちゃんとやってくれると味わい深い。
アクシデントの結末は引っ張らない
『舞いあがれ!』の好きな点はココ。普通の連続ドラマなら、主人公に近い登場人物が倒れるみたいなイベントがあったら、そこで回を終わって続きは次回へ…になるが、『舞いあがれ!』は基本それをしない。これホント好き。
週内どころか、倒れたの発見したシーンから1分で手を尽くしたがと告げられるスピード感。感情で変に引き伸ばさないので、ある意味ストーリー重視。
浩太の奇跡の幸運は続かず
浩太が最後の最後にビジネスの賭けに敗れて退場するの、キツい。リーマンショック前は、平成不況をものともせず業容拡大してきたから、ドラマとはいえ容赦なさすぎる。
とはいえ、最初の危機から、工場拡大までがあり得ない展開だったのは、ここを盛り上げるためだから仕方ない。平成不況に全く影響受けず拡大できたのは、まあ、ドラマ的。
家族の描写
今回のラストで浩太は亡くなるが、今回、舞とめぐみ、めぐみと浩太、浩太と舞それぞれ2人きりの会話がある。これ、3人の全組み合わせになる。そして3人揃ったのが、浩太が倒れていたシーン。なんと言うか計算されている。
来週の予告
とんでもない展開とも思うが、まあ予想されていた展開というようにも思う絶妙さ。そっちにいくのかみたいなの予め見せてくれる予告は好き。その上で楽しませてくれるから。『舞いあがれ!』の内容結構明かしちゃう予告と変に次回へみたいにエピソードの結末を引き延ばさないの好き。
『舞いあがれ!』
タイトルが『舞いあがれ!』ということは、自分の力で飛ぶことはできないし、どこにいくかも自分で決められないということの象徴なのかなと漠然と思っていたが、結構確信してきている。大学入学以降の舞を見るとそんな感じではあるのだけれど。