Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【舞いあがれ!】第67回 決断を迫られるIWAKURA


これから始まる状況説明の回。浩太が亡くなった現実、IWAKURAの置かれた状況、めぐみと舞の悲しみ、祥子の見守り、悠人の冷静さ、そして、貴司は舞のそばにいるのに柏木は…声の出演さえない。恋人とは…。

祥子が東大阪へ向かう準備をするところから第67回はスタート

これは"貴司も東大阪に行く"ということを描くためのシーンではないのか?だとすると、ドロドロなドラマになるぞ!

めぐみの体を気遣う雪乃

こういうのが『うめづ』が隣にある価値。岩倉家は良いところに住んでいる。

舞の近くにいるのは貴司

ああ、こういう時、自由に旅をしている人間は融通がきく。入社したばかりの柏木には無理。そもそも離れていても大丈夫とか言ってたからなぁ。大丈夫じゃないぞ、多分。

幼馴染の強さが炸裂するか?

それにしても貴司の言動の裏にある感情が読めないのドラマとしては良い。しかし自分の幼馴染だったり、自分の恋人の幼馴染としては、ちょっとパスしたい。

手書きとパソコン

めぐみは取引先の名刺と芳名帳の突き合わせを現物でしている。その横で悠人はパソコンでメールの確認をしている。新旧世代の対比ということかな。ただ、めぐみは会社で経理やってるから、パソコン使えるはずだが。

葬式直後にビジネスを語る悠人

悠人はどういう意図で切り出したのだろう。めぐみを助けようとして言っているとしか思えないのだが。冷たく感じるのは言い方なのか?

めぐみのことを思って今は話題にするなと舞は言うが、悠人にとっては、それだけ損失が広がりめぐみを不幸にするという理屈ではないかな。

バカ力を語る祥子

これ、普通の状況の悠人ならば、全く響かない言葉のはず。しかし今回は多少は響いたのかな。

向かい風ん強かけんが、強くなることもあっとさ

つまり「舞い上がれ」と言っているのだが、これ自分以外の何かの力が必要、つまり自分だけでは到達できない力が必要という意味にはならないのかな。

しかし考えてみれば、大学生時代から一人で投資家として努力して生きてきた悠人が、祥子の言葉に舞も言っていたとハッとするの、ちょっと分からない感情。

向かい風が強いと…

祥子の言う「向かい風ん強かけんが、強くなることもあっとさ」は、向かい風がどこから吹いているかが重要ではないかな。舞は明らかに自分が選択したと思っていても、実際は吹く風向きに自分を合わせることばかりして、自分のゴールを見失っていると思う。奇しくも悠人が祥子に言った、

オレの仕事は投資やし、この世界で一流になるために努力してきたんです

とは逆の生き方を舞はしている。

祥子は何しに悠人の部屋に来たのか

馬鹿力の話、向かい風の話をして、結局、

まあ、よく話し合えばよか

と言って去っていく。これ、すごくないか?部屋にわざわざやってきて、単によく話し合えと言うだけな意味はないが、馬鹿力の話、向かい風の話という視点を提示した上で話し合えというの強い。

信金は会社を畳めと言い、悠人は売れとと言う

信金支店長は、会社を畳めと言う。これは悠人の"売れ"と同じ意味なのだろうか違うのだろうか。悠人は売るアテはあるのだろうか。落下傘的に悠人が信頼する人間を社長として送るということは考えてそう。ただそれは経営のプロであり技術のプロではない。古川と山田の会話で、めぐみは技術については門外漢と言及していた。これは落下傘社長でも同じ。ただ、古川と山田の会話中に笠巻がタイミングよく事務室に現れており、笠巻が経営参加することはありそう。笠巻…どちらかと言えば、技術では浩太より上だったような。これは、次期社長が誰になるにせよ、片腕として笠巻が抜擢されるのでは…ん?元々浩太の片腕じゃん。

ただ、それでも黒字化の目処なんて立たないと思うので、悠人がIWAKURAを助ける可能性は低いままではないか。

「靴あんのに…お父ちゃんもうおらん」

浩太だけがいなくなった世界を浩太の靴で表現している。不謹慎な表現だが、良い。

一番決断を迫られているのは…悠人ではないか?

めぐみも舞も、決めるべき時に決めることができずどうにもならなくなってから少なくなった選択肢から選ばざるを得なくなるタイプに見える。

どうするのだろう。

葬儀の後、直ぐ東京に帰らない悠人

これだけても悠人の家族への気持ちが出ていると言えないか。

普通の連続ドラマだったら

前回ラストで浩太が倒れ、今回冒頭で亡くなったことを描くだろう。そうすると、視聴者の精神的動揺を鎮める必要があるため、その時間がストーリーとして冗長になる。しかし『舞いあがれ!』は、浩太が倒れ直ぐに亡くなったと示して来週に続くとしたので、浩太が亡くなったことを視聴者は消化して今週の視聴を始められる。なんと言う視聴時間の有効活用。これによりより多くのエピソードを描くことができる。『舞いあがれ!』は基本こんな感じなので好き。