Golden Time

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【舞いあがれ!】第22週 (何度目かの)冒険のはじまり


3月となり最終回が見えてきた『舞いあがれ!』。しかし舞のフラフラは止まらない。次なる"舞のやりたいこと"を見つけたら、これまでのことをウッチャッて、そちらに行きたくて仕方なくなる。1つのことを極めるということができない人間だから、最終月となっても新しいこと始めるのは仕方がない。逆にそれが舞だと。

第22週タイトルは『冒険のはじまり』なのだが…

舞、何度目の冒険だよ!

日めくり『舞いあがれ!』

102回(月):他の工場に関わるリスク考えてなさそうなリスキーな舞

菱形金網という需要が限られている小堺さんの工場経営に首を突っ込み始める舞。身近に課題が出てきたら何でも挑戦したがる舞の悪い癖が出たよ。これはモデルとなった人物のいないフィクションのドラマだからなのか、舞は失敗しない。絶望の淵を覗かない。少し神妙な顔をしていれば、数話後には問題解決する。解決どころか人生のプラスになって終わっている。それを繰り返しているので、最終月を迎えてまた新しいこと始めても、失敗する予感ゼロ、成功する最終回しか見えない。

 

103回(火):金網のハンモックってよう思いついたな

経営経験もなく、経営論を学んだわけでもないのに、金網を使った風鈴とかハンモックとか提案している。風鈴は五島で暮らした少女時代、島の人たちと別れる時に手渡した貝殻風鈴を思い出したのかもしれないが、ハンモックは何処から思いついたのか何から思いついたのか分からない。だから結城に「金網のハンモックってよう思いついたな」と言われても、舞は「はい」としか言わない、いや、言えない。そんな人、他社の経営に口を挟んじゃダメだって。理論的勝算根拠のない提案してるのだから、小堺さんにとっては迷惑でしかないだろうね。

 

104回(水):とにかくやりたいことをやる舞

祖母祥子のやりたいことをやれの教えが強烈に舞に刺さっているようで、遂にIWAKURAの営業仕事を辞めて起業することを考え始めた。太い実家が有れば、今を捨てて次の一歩を踏み出せる…これが全てのドラマが、そのままゴールに向かって完走しようとしている。やりたいことをやれ…って1つのことを極めろという意味にもなるし、真逆の意味にもなるのだなぁと舞と貴司を見て思う。

小堺さんの金網ハンモックが、新たな扉を開いたとドラマの中で言っているが…しかし実際のビジネスになったのはハンモックと関係のない、河内大学新校舎を金網で巻くという謎の単発仕事。金網ハンモックのその後は、この第22週の中で語られることはなかった。商品化見送りかな。だとすれば、金網ハンモックがきっかけで単発仕事を小堺さんの工場は受けたが、それが終わったら小堺さんまた仕事無くなって、結局、廃業の道なのではないか?工場畳む日が少し伸びたか、従業員宛ての退職金の目処が立ったとかそんな感じかな。しかし舞は俄然、工場を軸にして人と人をつなぐ仕事に興味持っちゃう。というか悠人も言うようにこれはまだ仕事として成立するか否かわからない取り組み。

そんな取り組みに真っ直ぐ突っ込む気の舞。実家が太いとはそういうこと。

 

105回(木):悠人再登場、役割をいきなり発揮

舞が起業するとなれば、悠人は黙っていられなくなる。舞は舞で悠人がGOを出してくれる事業計画を作ろうとウキウキで作業してる。兄妹が互いに互いを好きすぎるだろ。一方の貴司は遂に短歌の旅企画を受けようと決意する。そのために『デラシネ』を空けることになるので、バイトを雇おうということになる。バイト!これまで出てきた人の中からバイトが選ばれるのか?と期待されるのだが、この第22週の中では誰がバイトになるのか明かされなかった。まあ、視聴者的に思い浮かぶ筆頭は史子なのだが、史子は貴司を好きすぎるという不適切要素持つからなぁ。

 

106回(金):悠人が大阪拠点とした意味

舞が起業するとなれば、黙っていられなくなる。結局、悠人お兄ちゃんは、"舞の起業する会社をIWAKURAの子会社にする"ということでGOを出す。これ、結局、舞のお遊びをIWAKURAの費用持ちでやるということだよね。IWAKURAは岩倉家の会社とはいえ、よくやるわと思う。めぐみの方は、浩太が倒れた際に舞のパイロットの夢を諦めさせたと思っているから、IWAKURAの子会社とすることに反対するわけもない。ただ、IWAKURAの社員、特に、浩太が倒れたゴタゴタが済んだ後に入社した社員には、これは理解できないだろうなぁ。

御園という人間に不穏な影を感じる

新聞社内の異動で、記者から営業に回されそうになって、それは自分のやりたいことではないから逃げる方法を探したら、目の前に舞というカモがいたと、IWAKURAはオープンファクトリーを企画できるほど中堅町工場で太く、お金には困らなそうであり、その娘の舞を取り込めば自分がナンバー2になれることを計算した上で、舞に起業進めているように見えるのがもうねぇ。舞のためという考えは半分真実、半分は嘘に見える。実際には御園は何の役にも立たず、事業計画書作りにおいても、舞が自力で初稿を作ってそれをレビューというかチラ見するだけみたいな感じしか描かれていない。舞と一緒に起業していこうではなく、舞に乗っかって上手くやっていこうという印象しか受けない。御園…根っからの悪人の登場しない『舞いあがれ!』に最終盤に現れた真の悪人になるか。資金とか町工場が協力して作った商品とか持ち逃げして欲しい。それくらい、過去の朝ドラでは普通に起きたことだから。期待している。

父浩太は最後の最後で失敗し一生を終えた。舞は同じ轍を踏むか?

浩太はバブルに始まる平成不況もものともせず乗り越えるどころか業容拡大してきたが、リーマンショックで息絶えた。舞も同じ轍を踏むことになると、物語としては美しいかも。