実在の人がモデルなら、ご都合主義的なことが起きても、度を越して話を作ったり盛ったりしなければ、実際起きたんだからしゃーないってなる。あと、現在の話ではなく昔の話というのも、ストーリーに多少の無理はきく。前2作が現在を扱うのに主人公がポジティブ過ぎてかつうまくいき過ぎてリアルさに欠けていた感想だったから、今回はその点では安心できるかな。
いきなり一面の緑からスタート
これは綺麗…!
しかし、そんな立派なスーツ着てるのに、森の奥に入ったら、汚れちゃうよ…と思ったが、洗うのは自分じゃ無いから良いのだろうな。そういうところからして、当時これができるのは特別な生まれの人というのが分かる描写を第1話でこれでもかと入れてきた。ま、現在でも同じだけど、なぜ自由にできるのかの説得力高い。
いきなり立派なスーツで森の中なの面食らったが、これイメージ映像だよね。物語のどこかでこのシーン出てくるとしたら前後がどんなストーリーなの?ってなる。
ところで、モデルとなった牧野富太郎は、本当にあんな格好で野山の奥深く入って行ったのだろうか?流石に足元は滑ると危険なので旅に草鞋だったけれど。それより上が寅さんすぎる。
オープニング曲の後は、幼少期から再スタート
1867年…150年以上前の話。ギリギリ江戸時代…か。
小技的描写
菓子に興味があって、こっそり取って食べようというの、親近感出る小技的な描写。こういうの好き。
走ったら熱出ますき!
体が弱いということか。母親も体が弱い。
設定をセリフで言っちゃうかと思ったが、ちゃんとこの第1話の中でエピソードも入れてくる。しつこいほどに万太郎の体が弱い描写が繰り返されるセリフと共に描かれる。
すぐ熱出すくせに、じっとしておれん。
弱〜いくせに、やりたがり
行動とともに、姉のセリフでも主人公のキャラを説明する。丁寧。
そして、姉のリアリストぶりも分かった。良い感じ。
大奥様が「どうか、今日一日も、万太郎をお守りください」と祈る気持ち
いきなり何?と思ったが、その後の宴の席で分家との一悶着もあって、万太郎の体が弱いことを本当に気にしていることが分かる。
シリアスに終わる第1回
…と言いたいが、オープニングの能天気な成人万太郎見たら別な感想。オープニングとエンディングでトーンが違いすぎる。まあ、成人後のあの明るさの陰にこんなことがありましたというエピソードなのね。
自由だけれど束縛も感じる幼少期の主人公。朝ドラ定番の設定といえば定番。
丁寧なスタート
期待できる!
…大抵の朝ドラは、スタート直後の幼少期は誰も丁寧で期待が高まるのが常だけれど。
主人公槙野万太郎のモデルは、牧野富太郎
中々ネーミングが良い。苗字は発音そのままに漢字を変え、ファーストネームは「富」を「万」に変えたか。巨万の富とか連想しやすい文字だからね。
やりたいことをやる主人公
前作『舞いあがれ!』の主人公舞もやりたいことをやり続けられる環境でやれてきたという点で今回の万太郎と同じだが、舞はやりたいことがコロコロ変わっていく人だった。今回の万太郎は生涯植物学一筋…になるのだろうから、同じ実家に余裕があって好きなことができる人生を描いても、パターン違いになるね。