万太郎の植物への関心が、書籍の中から屋外でのフィールドワークに移るきっかけを蘭光先生が与えちゃった!祖母の努力など無に帰する。
重訂 本草綱目啓蒙
これ注文してて店先で大喜びって…もう、完全に迷惑者。全巻は名教館にも無い書籍だと!番頭のふた月分の給金より高いだと!士気落ちると思うんだけど、昔ならそうならなかったのかな。
峰屋の金を使うてのう…。こりゃあご立派なご当主じゃ
全く間違ったこと言ってないな。これはあの祖母でさえ反論できん。本を読んでも良いが、仕事を覚えてからと万太郎を諭す。しかし、これでさえ甘いな。
竹雄に対する一生の願い
こんなところで使うなと却下される。竹雄、ちゃんとしてるし、返答も上手い。
当主の自覚が足らん!
そうなんだよなぁ。金違いや人使いは、十分に当主なんだけど。
語学はできる
…なのに本日限りで名教館をやめさせたいと蘭光に言う祖母。何故かそれを聞いている万太郎本人。何でそこにいて聞いてるの?
当主らあ、嫌じゃ!
「そんなもんになりとうない!」とも言ってる。これなぁ。ならば、本も買えず学ぶ時間もない
勉学は男親の代わりじゃないろうか
と祖母は言う。
こんなこと言われて、ふじも困っちゃう。ふじは石やかえるにうつつを抜かすのと一緒と答える。なるほど。甘いな、万太郎は筋金入りだ。
蘭光は、一泊万太郎を貸せと
つまり修学旅行だな。なぜ万太郎が選ばれたか。学ぶ意思の強さということかな。まあ、その強さを祖母は気にしているのだけど。侍の子1人と町人の子1人が選抜される。
蘭光、川の流れを時代の流れに例える
この修学旅行、視聴者に情報与えすぎ。
イヌトウキ
河原の草をよく観察してトウキだと言う万太郎に、トウキとは匂いが違うと教える蘭光先生。本の知識だけではダメ、フィールドワークが必要だと教える。なるほどね…と言いたいが、ますます万太郎を峰屋の当主の立場から引き離すような教え。これから万太郎は、本の中の草を感じるために出歩くことになるぞ。祖母、ますます可哀想なことになる。
蘭光先生
蘭光先生が万太郎を気に掛けたのは、同じ匂いを感じたからなのかもしれない。ただ、蘭光は藩に認められた学者であるので、コミュニケーション能力や政治的センスもあるはず…全くあるように見えないが、あるはず。その辺り同じ匂いというより、純粋に万太郎の持つ能力を伸ばすために教育者として接していたというだけなのかもしれない。単なる破天荒教師に見える描かれ方は、本質的ではないように見える。