綾の肉食的性格が短い時間で遺憾無く発揮された回だった。
綾の結婚相手レース開幕!
綾の見合いぶち壊しの話に始まり、麹担当で幼い綾が蔵に入るのを止めたエピソードを明かす幸吉、幼少時から綾を想い今もその想いは変わらない竹雄と、綾の周りの男の動きが活発化してきた。
小学校の先生打診の続き
小学校を出ていないが、村の人たちが口を揃えて、佐川一の秀才だと。
番頭等は、昼行燈と言われなくて済むからと乗り気。ホント全く働いてないのね、万太郎。
校長は打診したものの、アホ判定。
番頭たちは本当に店のことを第一に考えてる。アホ若様が、真っ当な理由で店にいないことが店にとってベターだと分かっている。
なのにそれを受け付けない万太郎。番頭たちはそんなことも分かってただろうなぁ。
心の友…だれだ?
"東京の先生方"…。1人じゃないということ。
綾、縁談を断る?
…というより、ぶち壊したのか。相手が悲しそうな顔しちゃったのなら、確かに祖母が怒るのは分かる。ただ、万太郎と違うのは、自分の醜さが分かっている点。酒造りに対する拘りは、万太郎の植物に対するそれと変わらないのかも。姉弟で同じ感覚。
バッタ
おんぶバッタの片方…相手がいない。これを追いかける綾とその後ろで両手で顔を押さえる竹雄。竹雄…何考えてるんだろ。
バッタのエピソードは、男子の万太郎が昆虫に関心を向けない一方、女子はあまり興味を示さないと思われる昆虫に綾が興味を持っている…ということに意味があるのだろうなぁ。女子と言われ色々制限されるが、綾の興味はこれを越えようとしている。綾も万太郎と変わらない。
そんな綾の結婚相手は、なかなかの人物でないと務まらない。
酒の味について語る綾
濃ゆうて、キリッとして一口目から忘れられん味の酒も、きっとえいと思う
綾、アサヒの『スーパードライ』の味みたいなこと言い出したぞ。試しに造ってみたいと幸吉に言う。そんないちゃいちゃシーン?を見て何か思うところある竹雄。
人に関心があるかと万太郎に聞く竹雄
自分から聞いておきながら「若に言うたち無駄でした」と言ってため息までして部屋を出ていくのダメだ。そんなの最初からわかってる話。
東京の博覧会へ出品する日
綾が謎酒を出してくる。新しく仕込んだ濃い口の酒。
博覧会で競うんやったら、一口で忘れられん酒もどうかと
綾、戦術的に正しい。正しいぞ!これが新旧交代の狼煙になるのだろうなぁ。
それは分かるんだけど、しかしその酒、内緒で仕込んだのか?これまでどうやって隠してきたの?ちょっと無理ある話じゃないかこれ。
肩を落とす幸吉
顔の表情も明るくない。しかし、「面白かったですね」と言う。
試して、試して、うむい酒が出来たら、面白いですき。またいつか、やりましょう
綾と幸吉、なんかスゲェ展開…
そして竹雄が暑いとか言って水を被ってる。暑いのはまぁ、ほとばしる情熱ということで良いけど、それを覚ますために水被るの?
今日の竹雄、煩悩ばかりだなと思っていたら、最後に煩悩を払うように水被ってて、流石に可哀想に思えた。画的にはギャグにしか見えないけど。
綾と幸吉と竹雄の三角関係?みたいなの
竹雄視点で観ちゃいがちだけど、客観的に見ると、綾に対して幸吉も竹雄も単なる従業員でしかないってなるの…かな。
まあ、竹雄が綾に対し何を思っても、万太郎が竹雄を離さないよなぁ。
東京に本来の目的以外でウキウキの万太郎
東京への憧れは分かるが、家業を何とも思っていないのは、やはりこの人ホントにヤバいと思ってしまう。
『らんまん』における綾の位置付け
草花に関心を持つ弟、酒造りとバッタに関心を持つ姉。性的役割逆転の象徴。綾のドラマでの役割は、万太郎の生き方の真逆の対比として描かれることかな。