万太郎は峰屋の当主として生きることに葛藤しながらも腹を括っている感じが出ている。ただ、万太郎が峰屋の当主然とするのは、今回がピークじゃないかなぁという気がする。
竹雄の自覚
植物と峰屋を天秤にかけたという表現…まあ、そうかもしれないけれど、竹雄はそれを卑怯と思うのは違う。祖母が言うの正しい。しかし、竹雄は万太郎をもっとよく観ていた。万太郎が当主になろうと無理をしていると。それに対してよく話してくれたと言う祖母、良い。
祖母の万太郎身辺チェック
部屋に勝手に入るの、今の感覚ではやっちゃいけないことだけれど…まあ、という感じ。万太郎のことを祖母なりに知ろうとしているのは伝わる。
顕微鏡を見つけてなんじゃこれとなり、帳面に「東京大学」と書いてそれを朱で囲んでいるのを見て少し驚いた顔をする。オープニング後、仏壇に対し、母ヒサに万太郎と綾の扱いを任せろと伝える。
祖母、『東京大学』という文字に何を見たのか?『東京大学』ではなく『東京』という文字だけで、ビビったのかな?
峰屋を支えるため、万太郎と綾が夫婦になれと
え?え?本家を絶やさないためだと?そのために、綾が養子だったと明かされる。何という展開。
コロリの流行
そこで万太郎の父、祖父、綾の父母が亡くなって、綾を祖母が引き取ったと?え?
流行病をこうして使ってきたかという感じ。
ただ、綾が養子であることを全く知らないままここまで育つことはあり得るのかな。どこかで誰かに聞いてしまいそうなのだが。
これ、視聴者への説明なら分かるが、万太郎や綾は知ってたんじゃないの?という違和感はある。祖母がナチュラルに話してるから気づきづらいが。
姉ちゃんは姉ちゃんじゃ
そして弟は弟だと。それはそうだ。しかし、
おまんらは、いびつながじゃ!
という祖母の言葉は、万太郎と綾に直球で打ち返した形になっている。
祖母の言うの一理あるな。あと、明治初期の感覚だと、兄弟、従兄弟の関係は、実際どうなんだろという気もする。
峰屋に育ててもろうた恩を忘れな!
…と言う祖母に対し、
ずるいが、そんな言い方
と言う綾の言い分は分かる。しかし、これまで特別な環境で暮らせたのはそういうことだからなんとも言えない。直ぐに「ずるいが」と言う言葉が出てくるの、綾の頭の良さが出ている。
万太郎だけでなく、綾も頭が良いのだよなぁ。
最後に綾爆弾!
私にも好きな相手くらいおったがよ!
ああ、これを竹雄は聞いている。
竹雄、何で聞いてるの?こう言うのドラマだなぁ。しかし、綾の好きな相手って誰なのだ?と言うのが、次回へ引きずる謎ね。
やめる言うたらやめる
この年まで生き長らえてしもうた
いや、孫が祖母に言う言葉ではないぞ。
犠牲になるがはわし一人でたくさんじゃ!
大分、考えが当主らしくなっている。犠牲になると言う感覚が当主か?と言う気もするが。
こんな蔵を守るためにのう…
そして、話を立ち聞きした竹雄に対し、万太郎は綾に告白しろと迫る。そして恒例の小競り合い…さらに相変わらずの途中で事件が起こって万太郎と竹雄の小競り合いは中断…『らんまん』のお約束展開。
今回は話が二転三転して怒涛の展開と言える回
しかし、何というか流れる時間はこれまで通りゆったり流れている感じがする。観ていて不思議な感じがした。
"どうせ"
今回は万太郎の"どうせ"が繰り返しワード。
はあ…どうせわしの一生、しかたないきの
どうせわしはこの家に男で生まれ
どうせわしは当主じゃ!
短いシーンに投入してくる。前回は、
フッ。あまりに情けのうて、嫌いになりました。清々したがじゃ。フッ。
の"フッ"が気になった。こう言う演出なのね。
綾のダメージ
姉弟が実際は従兄弟だった…と急に言われたら、それだけで動揺する。しかし、綾の場合、それに加えて、実の両親は亡くなっている。さらに、弟と思っていた人間と結婚するという追加ダメージまである。
祖母…悪者ではない
しかし、祖母は家に囚われすぎてて、綾と万太郎が囚われなさすぎててという対立だよなぁ、今の感覚で視聴している側から見ると。
朝ドラ定番テーマ
やりたいことが1つ明確にあって、それを追い求める…朝ドラの定番テーマに見えるけれど、実際は、2021年度前期の『おかえりモネ』以来で久しぶりという感じ。『ちむどんどん 』は…やりたいことが分からずに右往左往している感じなので、また違うタイプかな。