万太郎が、一気に祭り上げられ、逮捕に至り…しかし人権活動家としては生きるつもりがない。そんなバタバタの顛末。合わせて、祖母により、万太郎が植物学研究に進む道が開かれたことにもなった。祖母も番頭も、しゃーないと思うしかなくなったということかな。
倒れながら峰屋に駆け込む竹雄
いや、1人勝手に綾の元を離れ、勝手に負傷した感じ。過剰演出感ある。いくらなんでも負傷は過剰。
わしと峰屋は関係ない
万太郎、逮捕されたら、さすがに峰屋への愛はある。愛というか愛着?いや、申し訳なさかな。金を使うことは気にしないが、自分のせいで峰屋で働く者たちが後ろ指さされるとか、仕事を失うとかは、あってはならないと思ったかな。
逸馬は?逃げたか?
…と思いきや、拷問に遭っていた。これが万太郎が助かるきっかけとなるの悲しい。そんな中でも万太郎を救おうと一世一代の演技をしたのか。ただ、万太郎を侮蔑する言葉の半分は本心なのだろうなぁ。ひょっとしたら半分以上。万太郎に騙されたという気持ちも嘘とは思えない。ただ、英語ができたり学があることから、ある程度のことは気づいていたのではないかな。
祖母と警察署長が幼馴染
こんな時も"峰屋"の名前が効いてくるのか。
万太郎を能無し猿と言われ、祖母は、無罪の能無し猿をお縄にするなんて警察はラクな仕事とか言ってる。署長の知り合いという立場をフル活用。こういうところにも峰屋の力が出る。ただ、ここは警察官のメンツを立ててやっても良い場面。祖母、堪忍袋リミッター超えちゃったか。
なんでお前だけ
捕まった面々の言いたいことは分かる。それを逸馬の参謀的二人が黙らせる。これ、良いシーンに見えるが…単に人権活動家の中でも階層があって黙らせる権力があるというだけとも言えるのだよなぁ。発言する自由がない。
おまんが政治の土俵で生きちゅうがなら、命を取られても曲げられんもんがあるじゃろう
祖母は逸馬のことは知らないけれど、これは生き方だと万太郎は分かっただろう。
しかし、祖母、腹括っちゃってる。ただ、万太郎はそもそも政治活動したいわけじゃあないからねぇ。お別れの場で逮捕となるとは万太郎の
おまんは捨てたがじゃ。ほんなら振り返りな。代わりに何をするかじゃろ
この祖母の言葉。何を捨てたか直接は言っていない。結果的に政治活動の道、逸馬、どちらも指していそう。
人は全てを持つことらあ、できん。何かを選ぶことは、何かを捨てることじゃ
深い…というか、万太郎が植物学に生きることの言い訳を作ってあげているように見える。政治結社に入って活動するのは峰屋に大ダメージを与える可能性があるが、植物学にのめり込むことは、それに比べたら大したことないということだろうな。祖母、峰屋のために頑張りすぎ。