Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【らんまん】(33)あいつはきっと火種になると言われる万太郎


取り敢えず東京大学に潜り込むことはうまく行ったのか。まあそうでないと話が続かないのだけれど。

運命の出会いということなのかも知れないけれど、万太郎が自ら積極的に向かって行って得た出会い。万太郎の強い気持ちが無ければ無かった出会いという視点でこれからのストーリーを見ていくと面白そう。

野田の田邊教授宛て紹介状

「便宜を測ってやってほしい」の"便宜"とは何かを田邊から問われる万太郎。野田、肝心なことは書かずに万太郎本人に任せるの結構お茶目だね。

英語をちょくちょく入れる田邊教授

ここぞという時に入れてくるの面白い。観ててフフッてなる。そして、最後にガツンとやってくれる。

万太郎の要求は東京大学が保有する標本を見せてほしいということのみ

一応合理的理由だ。これを言うのに時間かかりすぎだけど。徳永助教授…学歴のない万太郎が東大に交換条件を求めることに対しエキサイトしちゃう。まあ、ドラマ的にそう言う人は要るね。

土佐の人には、ちょっとした恩義があってね

田邊教授のこのセリフ。わざわざ入れたと言うことは意味があるはず。これまででてきた人であれば、ジョン万次郎かな…田邊教授はジョン万次郎から英語を習ったとか、留学に際して何らかの便宜を図ってもらったとか。そんなことありそう。

ノブレス・オブリージュ

田邊教授というか制作はこの言葉出してきたか…。万太郎は、これを馬鹿にしたと受け取ったわけね。

この国で手に入る植物の本はあらかた読んできたか

という田邊の問いに対し、

はい。一字残らず書き写してきましたき

"書き写して"…なんというパワーワードだ。

そしてこれは、この国で手に入る植物の本はあらかた読んできただけではなく、今、自分の手元にあるのだと言っていることになる。東大教授を始めとした研究者、学生に対して、マウントを取ろうとしているのではないか?

交換条件なぞ、確かに成り立たん

そんなものはなくても、こちらは折れざるをえまい

i want you here.

田邊教授は、大学内どころか、日本でさえなく、自分の学術的成功を見ているな。世界に打って出ようと思っていそうな臭いがする。

大学の権威云々を振りかざす徳永助教授

に対し、田邊教授は、

徳永君、君は本当に旧幕時代の化石だね。さっさと留学しておいで

で一蹴。田邊教授の考えは、万太郎は学生ではないが、植物学教室の核心は、

東京大学開学から5年、理学部の15名の教授のうち日本人は私も含め、たったの3名しかいない。これが今の日本だ。実際にこの教室もコーネル大学の足元にも及ばない。日本では植物学教室を始める以前に標本の数があまりにも少なすぎるのだ。

ここで、万太郎が口を挟み更に田邊教授は、

権威を振りかざして門を閉ざすより、もっと重要なことがある。一刻も早く充実した研究の場を作り出すこと。今この時、この場において、更に言えば、植物学教室初代教授である私という人間において…

you see, at the heart of the matter, only one thing is important.(核心はただ一つ)

と言う。田邊教授、学生とは違う価値を万太郎に見出しているのだろうな。あれ?"核心"について語ってないぞ?あれ?…と思ったが、その前に長々と語っていた。

一刻も早く充実した研究の場を作り出すこと。

これだね。倒置してた。

コーネル大学

田邊教授が言及するコーネル大学。田邊教授はここに留学したのだろうな。

田邊教授の課題

万太郎は暴走機関車、荒馬なので、乗りこなせるかという問題はあるな。

Mr.MAKINO 君を歓迎する

そして田邊教授の方から万太郎に握手を求める。

この握手、植物学研究室の中に万太郎の居場所があることを研究室のボスが直々に認めたことを植物学教室のメンバー全員に言葉だけでなく視覚的に知らしめたことを象徴している。

だからこそ、徳永助教授はイライラしたのだろう。言葉だけで良くて、握手は余計な気がする…が、まあテレビドラマだからね。

あいつはきっと火種になる

正確には徳永助教授が火種にする…だろうなぁ。