Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【らんまん】(37)よそ者〜万太郎の危うい立場


万太郎は好きなことしかしていない。学術的成果を競うということを、漠然としか考えていない。この環境が万太郎にとって居心地のよさになっているが、それを見た"学業"に追われる学生は、自らの環境との違いに苦しむと。それが前回だったが、今回は、教室全体から浮く。

万太郎、教室から浮く

田邊教授のみ受け入れたという危うさ。

しかし今回は田邊教授出てこなかったんだよなぁ。演出にメリハリ付け過ぎだってば。

大学の学生は雲の上の人と言う差配人りん

あれ、丈之介は?東大生だぞ?

しかし、りんは差配人。万太郎の心の中を見抜き、会ったこともない植物学教室の人々の心も見抜くりん。人を見る力が必要な差配人という立場とマッチしてて良い。

人気飲食店員 竹雄

女性の黄色い声で店内うるさいな。しかもりんが竹ちゃんと呼んだために、"竹様"呼びになる。

竹雄が東京で変わっていく物語も見てみたいな。スピンオフでも良いからね。

仲間に入れてもらえないのかい?

りん、万太郎に対し単刀直入にくるな。しかしその後のセリフが凄い。

そりゃそうだよ。よそから来る人間は怖いよ。ましてや、玄関じゃなく、いきなり縁側から上がり込んだみたいなもんだろ?泥棒なのか、お隣さんなのか、福の神かも分かんないしね。

そして、極め付けはこれ。

分からないものは、気味悪いよ

言いえ過ぎているし、入っていく側の万太郎には分からない来られる側の恐怖を教えてあげているの凄い。

白梅堂の新製品

万太郎が書いた牡丹の絵に、職人文太がインスパイアされて出来た新作菓子が…葉っぱの菓子か!花の方じゃないのか!花はないのか?え?花がないから良いのか?そういうことなら日本的だな。葉っぱを見て花を想像しろと言うやつ。まあ、葉っぱさえもニセモノなのがまた良いんだけど。

寂しさを感じる万太郎

教室の人たちから、うとまれても、万太郎は気にせずガンガン先に進むかと思いきや、落ち込むのか。これはやばい。持久戦。

大学は、植物学を目指す人らあがおる。憧れた、夢のような場所じゃ。けんどのう…さみしいがよ。佐川で一人っきりでおった時よりのう…

万太郎が寂しさを感じる性格だったことに、少し驚く。

これ解釈の余地がある。"佐川で一人っきりでおった時より"とはどういうことなのだろう。佐川と狩らないと言う解釈もできるのに。佐川にいた時は、日本のどこかに同志がいると思えたから寂しくなかったのだろうか。しかしいざその場に来てみると、誰も相手にしてくれなかった。これが万太郎の言う寂しさなのか。

万太郎、寿恵子、竹雄それぞれの日常

万太郎の寂しさにフォーカスを当てて描かれた今回だが、寿恵子、竹雄それぞれの日常も描いていて、良かったなぁ。