視聴者はとっくに分かっていた万太郎の寿恵子への恋心、これを本人が周りを巻き込みながら咀嚼して、悶々とした思いから解き放たれ、まっすぐ進み直す回。開始早々の下宿で思い悩む表情と、ラスト近く白梅堂を出る時の晴々とした表情の対比が良すぎる。
恋に目覚めたと…
万太郎に自覚はあるが、万太郎は「恋」を綺麗なものと思っているのか。制作は、ここで万太郎の純粋さを出してくるのか。
恋はいつでもしている、どんな草花にもしていると。
恋は明るうて、浮き立つもんじゃき。けんど、今は、こう…どんどん黒いもんが湧いてくるがです。こう…何じゃ?あの人にわしだけを見てほしい。いや…ほかにも、こう、何じゃ?どんどん…いや…。と…とにかく気持ち悪いがです!
ちゃんと言語化して伝えられるの才能あるな。
長屋の女3人に打ち明けるのなんとも。ここに万太郎以外の男はいない。
勘違いしてる長屋の女3人
万太郎の相手を叶わぬ相手と勘違いしてる長屋の女3人。いや、万太郎のこと寿恵子も好きなんだよなぁ。相思相愛なのになぁ。こういうすれ違いをサラッと描くのホント良い。
高藤には勝てん!
まあそうだよね。これが普通の意見。というか、普通はホラ話だと思うのではないか。しかし、万太郎が東大に通うことになったり、やっていることがはちゃめちゃなので、まあ、本気で驚いたと。
"ここからここまで全部"
こういう買い方、昔からあったのね。そういえば、前もやってたな。
いいえ、植物学者です
胸張って言ってるな。
わしは、わしにできる一番の速さで、お嬢様を迎えに来たい
このセリフ、聞いた瞬間に良いなぁと思った。このセリフ考えた人、上手いなぁ。しかも続くセリフが、
ほんじゃき、ここへは…しばらく参りません!
なんだからもうね。インパクト大!一刻を争うやるべきことをやってから来ると。
こいつ何言ってるんだ?と寿恵子の母がなるのは当然。
もう一度言いますが、娘は、あなた様を待たなくても、構いませんか?
そりゃそうなるよね。別に認めたわけではなくても、確認したくなる。
はい。わしは全力で走ります!できるだけの速さでまっすぐ走って、お嬢様を迎えに来ます!間に合わんかったら、ご縁がなかったもんと、きっぱり諦めます。
これはちょっと怖い考えのような気がする。
石板印刷所
何でそんなに荒くれてるの?その荒くれ具合と繊細な石板印刷のギャップの面白さを狙っているのかな?