万太郎が落ち着くと寿恵子がばたつく、寿恵子が落ち着くと万太郎がばたつく。シーソーなストーリー展開。
万太郎が石板印刷、寿恵子がダンスと、どちらも西洋の新しい文化、技術を身につけようとしている形に、結果的になのだがなっているのだよなぁ。上手いストーリー展開だなぁ。
竹雄のウソ
あくまで竹雄は万太郎に仕える身。本人もこれを幼少時から受け入れ徹底してきた。そこに虚しさを感じてしまったら、糸が切れた様になるのは理解できる。万太郎の全てを自分が納得するレベルでないと気が済まない性格は、印刷所だけでなく、遂に竹雄の心にまで傷をつける。
結局、竹雄の発言はウソということだったが、何か燻る感じが残る。万太郎を支える役が、竹雄から寿恵子へ移行する演出なのかな。人間の世界ではあるそうだけど、なかなかエグい感じに描くな。まあ、寿恵子の登場で、万太郎を支える役割が、今後は竹雄に一極集中しなくなるのは目に見えているからなぁ。
竹雄が佐川に帰ることを否定しない万太郎
万太郎、雑に生きている様で、こういう時には、物分かりの良い人になるんだよなぁ。いきなり人間関係の間合いが分からなくなるみたいな感じで。
しかし、佐川に帰るというのはあっさりウソだったと竹雄は言う。
うう!えぐいき…
この万太郎のセリフは視聴者が言いたいことだぞ!これはあかんわ。こういうのは、話の途中で入れて欲しいな。次回は繋ぐために使うのはダメだ。
万太郎呼び
竹雄が若呼びをやめた、というか、やめようとしている。ここに竹雄の覚悟が出ているのだろうな。
宮本のかわいがりをいなす万太郎
ナチュラルに工場主に宮本のかわいがりを話そうとするの、上下関係の厳しそうな工場では宮本にとって脅威だな。
未知のものに対する好奇心が半端ない
植物学である必要がないな。たまたま母の思い出もあって植物学に入り、長く続けてきたから、植物学に秀でているというだけで、植物学でなく他の分野に入ったとしても同じ様に極める様な人物ということかな。
パートナーは私が務めます
ダンスにおいて、男役の相手がいないと言う寿恵子に対し、こんなこと言う高藤。さらに、
横浜に、小さな屋敷があります(略)
その屋敷に住みませんか?
なんて言って、そして寿恵子の手にキス。
あなたを人生のパートナーとして迎えたい
高藤、攻め始めたのかと思ったら、いきなり征服しようとしてきたぞ。寿恵子危うし。あ、幸せ考えると、危ういかどうかは一概に言えないな。
え…でも、奥様が…
と寿恵子は返すが…、高藤は、
弥江は妻です。だが、そいだけじゃ
と返す。は?恋心を抱いたことはないと妻も承知しているから…って。そういうことか?
驚かせてすまん。じっくり考えてくれ。舞踏練習会の発足式が終わったら、返事を聞かせて欲しい
この攻め方…寿恵子も、かなり動揺しながら、
はい
と言うしかないか。高藤、寿恵子の展開が急すぎる。
一方、万太郎は白梅堂に来ない
まあ、こういう人と結婚したとしても、こういうことがつづくのだよなぁ。こういうの分かってて結婚しないとだから、ある意味万太郎が寿恵子に対して取っている態度は正しい。ありのままを見てもらっていることになるから。