綾は峰屋という組織を引っ張る女神、寿恵子は万太郎としっかり並走する伴走者。異なる生き方であるが、ともに新しい時代を生きる女性を描いているということなのだろう。
酒蔵の組合作りは反対される
当主が女だから…だけでもなくて、峰屋のこれまでもあっての、組合設立反対。まあ、そうだよなぁ。佐川一の酒蔵とか平気で言っていたツケが回ったの、制作が上手いとしか言えない。ただ、そんなこと他の酒蔵も言っていられない状況だと思うから、本当に峰屋抜きで組合作ろうとして、しかしコアになる人がいなくて、結果、綾のいる峰屋に頼るとかそんな展開かなぁ。観てみたい願望含みで。
サラッと告白
綾、竹雄に結婚しようと持ちかける。しかし峰屋のことを考えた故の言葉だから、竹雄はそれを蹴る…のだが、このチャンスを失うと綾の性格からして、捻くれてしまう可能性があるから、上手く自分もプロポーズする形に持っていく竹雄。あんたら駆け引き上手いね。
"しんから欲しい言葉じゃ"
でも、今の綾からは欲しくないと。竹雄、こだわるところ間違っている気がする。竹雄は、さらに闇の酒造まで提案し綾を挑発?する。
誇りじゃ、生きのびていけんき
とまで言う。竹雄、かなり攻めてるな。願望だけで生き延びている植物学志望の男と一緒に生きてきた竹雄は一味違う。
しかしこれ、挑発だよねと観てて不安に思った時に、竹雄はギリギリ戻ってくる。
あなたは呪いじゃない。祝いじゃ
かなり手垢のついたシャレを出してきたけれど、明治時代設定であるし、そもそも女が当主であることが呪いと言われていたことと、綾を祝いの女神と例えてからの竹雄プロポーズ返しが繋がっていくから、まあ笑って見過ごせるか。
竹雄…面倒くさいき
というか、このエピソードの制作の作り方が面倒くさい。
今回は研究ではなく治療
寿恵子がご飯作りを手伝ったと言っても、
頼む!今は邪魔じゃき!
と万太郎は、言ってしまう。まあ、結婚というのは価値観の対立ということもあるが、今回の万太郎は、単に説明不足なだけだなぁ。
結局、寿恵子を探し回ることになって時間をロス。不謹慎ぽいが、急がば回れだよなぁ。
単に祖母のために一刻も争うからと言えば、寿恵子の対応も違っただろうに。
しかし、"頼む!今は邪魔じゃき!"が、ひどい言葉のように聞こえるが、考えてみると、"頼む"と先に言ってもいるし、万太郎としては寿恵子のことにかなり配慮した言葉なのだろうなぁ。
寿恵子はすぐ綾と竹雄に相談する
これ、凄い。この能力。自分で抱えるのではなく、誰かに頼ることは凄い能力だと思う。そして説教。二人で一緒にやっていくことを再確認する寿恵子。今回の寿恵子は完璧な対応ではないだろうか。
寿恵子は万太郎が自分を下に見ているわけではないことは分かっている
対等に接しようとしているからこそ、今回のような言動になることを理解しているのだろう。高藤に感じた違和感はないのだろうな。
峰屋という組織を引っ張る綾と、万太郎を導く寿恵子
どっちも女神だなぁ。今回は『らんまん』の2大女神が能力を現し始めた回だね。