最後にはいい感じのムードを出して終わったが、途中、かなり後味の悪い週末回だった。タキの分家の扱いは、どう見ても酷い。
オープニング曲なし!
タイトルが一瞬映るのみ!特別な回感出てる。
寿恵子、晴れ着のお披露目!
寿恵子の顔がこれまで見たことのないような真剣な顔になってる。真剣な顔はこれまでもあったが、覚悟が加味されている感じの表情、これは良い。万太郎の真剣顔は…これまでも見たやつだなぁ。
綾と武雄が当主を継ぐ
分家にとっては寝耳に水なの分かる。
伸治の本家の血は残らないのにふんぞりかえるのかという反論、納得できる当然のもの。そしてこれに対する祖母タキの反論は無茶苦茶。タキがこれまでの"家"理論を根底からぶち壊す個人主義的なこと言い出すのだから。
これまで散々本家と文化を区別して…どこのどいつじゃ!わしら分家を…ず〜っと、ず〜っと見下してきたがは誰じゃ…
分家のこの再反論、もっともすぎる。しかしタキは時は変わったと返す。これまでの考えを180度変えたことしか言わないで納得できるか!無茶苦茶だ!
綾と竹雄、新番頭以下が頭を下げるが…タキの理屈を通すならば、今のというか個人的に感覚だと、そこは本家の資産を分家に"平等に"分けることで調整するしかないのだけど。綾も竹雄も頭下げるだけかぁ。商売人にとって頭下げるのはタダだからなぁ。これは後味悪い。
というか、万太郎と寿恵子の結婚式という峰屋として最大級の祝いの場で、綾と竹雄の結婚話を出すのもあかんやろ!事前に話をつけとけ!
理不尽…としか言えない
本家の力が大きい時は、分家は黙ってろと言っておいて、本家が傾きかけたら各自で頑張ってね。でも、本家の資産とかは番頭の子に継がせるからよろしく…と言ってるのだけど、最後の最後まで分家は自分たちの下の身分だと思っているからこその言い方だな。
タキは万太郎に配慮したのかもしれない
万太郎と寿恵子の結婚は、幼少時からこれまで好き勝手にしてきた当主が、峰屋を逃げ出すことを意味する。このこと自体が大事である。それを綾と竹雄の婚約発表で覆い隠して、万太郎への非難を緩和することができたのかもしれない…ただ、それなら分家はわざわざ結婚披露の場に正装で来ないかぁ。
結局、タキは、峰屋ではなく万太郎が、万太郎だけが好きだったのかもなぁ。
竹雄という選択
竹雄は、幼少期から万太郎に従うことだけを命じられてしてきた人。酒蔵の運営を任せることにタキはリスクを感じなかったのだろうか。死期が近かったためタキの感覚が鈍っていたのかな。
桜の病気は治療できず
病気の桜本体は枯れるかもしれないが、しかし接木することでその枝は活かすと。次世代に本質が受け継がれることを表すのかな。こう来たか!…と言いたいが、しかし、"峰屋の伝統"という考えって、結婚式の時のタキの強引な発言で台無しになっているのだよな。
回想シーンの万太郎の母らしき人
おっ!このシーン、普通に描かれている。
そしてタキはこの世を去りました
病気の桜の話も一件落着したし、タキも退場か。ある意味で予定調和の綺麗な結末。
タキは結局、最後の最後で個人主義を自分の都合の良いように解釈したまま世を去った。
タキが世を去った後
酒蔵の組合構想も、過去の峰屋の特別扱いから上手くいきそうにないし、役人とのやりとりも大変なまま。分家の人たちがどう考えているかは分からないが、綾と竹雄の峰屋はハードな道を歩むのは間違いない。今ならすぐ蔵を畳む選択さえありそう。
時間が余ったか?
予告ともつかない謎のシーンがラスト2分ほど入っていたが…何か違和感。時間余った?勝手に想像すると、万太郎と母親のシーンを1つカットしたんじゃないかと邪推。
当時のというかこのドラマの時間感覚
結局、万太郎たちは佐川に帰省してから何日くらい滞在していたのだろうか。花嫁衣装を反物見てから作っていたことから、かなりの日数が経過していたように思うが、どうなのだろう。
当時の時間感覚に忠実なのかな。