鈴子の出生の秘密を巡るエピソード。配慮のないいやらしさを感じる演出がドラマらしいと言えばドラマらしいのだけれど、鈴子が自分の生まれを知るに至るまでの描き方、何とかならなかったのかと思う。
実母が生きていることも知る
実母の名前を知り姿も見る。六郎も流石に事態を理解している感じ。ただ、六郎については今回はそれだけで、何かをするということはなかった。あ、探しに行こうと言って止められたか。六郎…いつか活躍する日が来るのだろうか。
"いやーっ"
出生の秘密を知らされた鈴子の叫び。自分が実子で六郎が他の子と考えていた時は、六郎と自分の血が繋がっていないという話を軽く考えていた感じだったが、自分だったと知ると流石に激しく動揺する。この辺りはリアルな印象。
鈴子は結局、キヌの家に来たか…
それはそうなるか。キヌは自然に受け入れ、家にあげる。予感はあったのかな。今の夫は、どこにいるのだろうと言うのは野暮かな。
鈴子の母は駆け落ちして家を出て、キヌは家を追い出された
対比構造と言えるのかな。そして、自ら家を出た者は里を出たままで、追い出された者は隣村ではあるがとどまっていると。
この2人が同じ時期に子供を産んだと。鈴子の母の方が少しだけ早く産んだみたい。
育てられると思ったら返すという約束
育ての親から実母への約束。この約束の有効期限はいつまでなのだろう。ただ、もう新しい家族があるから、育てられると思うことは、もうないのかな。
知らん、覚えて…へんわ、な〜んも知らん
…と言うことで鈴子は自分を守ろうとしたのかな。ただ、子守唄で…いや、この子守唄はキヌから聞いたのではなく鈴子の母から聞いたものなのだろうな。結局、本当に鈴子にはキヌの思い出はないのだろう。
鈴子の母は、帰省したら良かったのにと思うが、帰省しなかった方が良かったとも思う。鈴子の母は、鈴子のことを第一に考えて帰省しなかったとも考えられるな。
キヌから鈴子にあげたいもの
…菊三郎の形見である懐中時計。見るからに高そうなの出てきた。
あんたがどれだけ驚いて、傷ついたんか、よう考えもせずベラベラ話して…堪忍な
最後の最後に母親として気付いたという感じか。キヌ自身も今回のこの状況を受け入れるのは大変だったのだろう。最後の最後に、娘である鈴子を思いやる気持ちが出た。このエピソード、今の息子にもトラウマになる思い出になるだろうな。
ただこれ、ドラマとしては、キヌがベラベラ話すことで、鈴子のみならず視聴者にも状況が分かることになるので、ベラベラ話すことは必要だったと言える。