『ラッパと娘』はスズ子のために作られた歌であるように、『大空の弟』はスズ子の戦死した弟六郎のために作られた歌。タイトルもなんとなく対になっている感じ。羽鳥、スズ子のこと好きすぎるのだなと伝わる。歌手としてなのだろうけれど。スズ子が六郎のことを歌うというのは『ブギウギ』視聴者的にグッとくる。これが梅吉に届くか否かは分からないけれど。あと、観客はどのような気持ちで聴いたのだろうか。警察がこの曲をどう判断するかも気になる。今は良くても戦況が悪化するにつれ禁止されそうな危うさを持ってるように見えるから。
合同コンサート、客席は満員
感覚的に年齢層高めの印象。戦争の関係で若い人はそれどころではないのかな。ああ、以前もそうだったか。
一曲目はスズ子が宝物だと言う『大空の弟』で行くと。スズ子、ステージの袖で気合い入った顔をしていると…羽鳥が呼んでいると。ただ、羽鳥が何を言ったかのシーンはない。
りつ子挨拶
歌うことは生きることと前向きな発言を真面目な顔で言う…この人はいつも真面目な顔なんだけど、なんか今日のは違う気がする。りつ子が先に歌うのか。今の感覚だと格から見てスズ子が先である気がするけど。
りつ子、歌い終わると「お先」と言ってステージを降りるけど…これで帰っちゃうの?と思ったが、スズ子が『ラッパと娘』を歌っているシーンで楽屋?らしきところで腕組んで漏れ聴こえてくると思われる歌声に耳を澄ましているような描写があるから、単にステージを降りただけなのね。
穏やかな拍手のみの静かな観客
戦時下のコンサートということなのか…と思ったら、後半はね…。
「大空の弟」
かなりこれまでのイメージと違う曲。全く踊らない。ブギの女王…の片鱗全くなし。
🎵〇〇〇ばかりでは分からない🎵
チクリと現況批判的な歌詞。銃後と軍人を鼓舞する歌かと思えば、軍批判の曲なのかこれ。
観客席に梅吉がいる
小箱を抱えている。これ、戦地から送られた遺骨、遺品?それとも…亀?亀かな。2籠あるように見えるので、両方かもしれない。
2曲目は『ラッパと娘』
この曲が観客を楽しませることができるレベルで歌えたということの重要性。一人の練習で歌おうとして歌えなくなる描写が2回も入れられた上でのステージでの描写だから。
今回の『ラッパと娘』は、ちゃんと三尺四方ルールも守ってそうで、それであの迫力だから観客満足したということかな。あと、それも含めてスズ子はやり切った感に満ち溢れているのだろうな。ただ、やり切った感があるからといって空虚さは満たされないとは思う。人の感情は1つの器には収まらないから。
やはりスズ子は外を向き、梅吉は内を向く
これは変わらない。スズ子は六郎に対する思いを歌に乗せて観客に魅せる。しかし梅吉はそれをスズ子から受け取るだけ。スズ子は観客という外に向けて思いをぶつけるが、梅吉はスズ子から受け取るだけ。やはり香川に帰った方が良いな。