Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【ブギウギ】(85)生死が同時に発生した木曜日


木曜日らしいと言うべき回だった。

沈黙を破り初めて声を発するのが誕生、最後の声を発してそれ以降沈黙となるのが死去。この視覚的違いを1回の中で、しかも子と親の関係の中で描いてきた。ズシりといた演出といえばそういえるし、安直な演出といえば安直な演出。

ハガキで連絡の日々

予定日には絶対に戻るつもりです

うーん、その後描かれる大阪で療養中の愛助の顔が無表情の能面になっている。ハガキでは無理していると言うのがこれで分かる。

愛助の母トミの覚悟

絶対に死なせないと呟くが…無理と分かってそう。愛助がスズ子に無理をして元気でいるように見せているように、トミもまた愛助に無理をして明るく接している。悲しい対比。

愛助、トミに遺言ぽいこと言う

スズ子と絶対一緒になると。トミは、ならば病気を治せ、治したら何でも言うことを聞くと。だから治したと最後は涙ぐむ。しかしそれに応える愛助には力がない。ただ、絶対スズ子と結婚すると言う感情のみで生きている感じが出てる。

愛助、危篤…

一方、スズ子はもう出産しそう。

坂口と山下が愛助の危篤を知り、スズ子の家に来たのは幸い…というかこれぞドラマ。

玄関は施錠されず開いてる

だから坂口と山下は、スズ子の家の中に入ることができたのだが…不用心だなぁ。当時の感覚では、そういうものかな。

愛助、臨終の時に最後の力を振り絞って自分でハガキを書く

トミも、やめろとは言わない。愛助が落とした鉛筆を取って持たせてあげる。

こんなに執念を持って書いたと言うことは…愛助が最後に書いたのは、子供の名前だろうなぁ。まだスズ子に伝えてなかったと思うから。

誕生と死を同時に描く

ドラマ的にはこうなることは予想の範囲。そしてスズ子だけがその事実を未だ知らない。

木曜日に愛助の死と赤ちゃんの誕生を描いたとなると、愛助絡みの諸々の描写は週末の金曜日で解決して、次週は新たな生活として前だけ向いたエピソードになるのかな。