愛する人の死を最後に知る悲しさ。しかしその描写は思ったよりはアッサリ描かれた印象。
羽鳥夫妻も愛助のことを知る
知らないのはスズ子のみ。そして坂口と山下がスズ子の病室に来る。よそよそしいというか何とも言えない表情。
告げるのは山下
坂口には荷が重いし、スズ子のマネージャーだからこれは山下の役割ということか。
激しいショックで、医師によると赤ちゃんは別室で面倒を見ると。
宛先のない大きめの封筒
矢崎が上京し愛助からの預金通帳とたもに愛助が最後に書いた手紙を渡す。宛先はない。ハガキに書いたものを矢崎かトミが封筒に入れたものなのかもしれないと思ったが、手紙だった。字も綺麗で、あの状態で書いた手紙とは思えない。まあそれは演出ということで消化できる。
ワテも死にたい
つらいんは、あんただけやおまへん
この山下の言葉は正論かもしれないが、スズ子に響くのかなぁ。響かないと思ったから、山下は、スズ子は愛助の分まで生きないとダメだと泣きながら哀願することになったのではと思う。
男の子だったらカブト、女の子だったら愛子
何というか男と女で名前のギャップがあるような。まあ羽鳥の息子はカツオだからなぁ。カツオもカブトも生き物の名前だけれど、共に「勝つ」「兜」と勝負に関する言葉でもあるから、戦争の時代を生きてきた人たちにとってそれほど変ということもないのかな。
まあ親の名前から取るというのならば、女なら愛子とするなら男がカブトはおかしくて、男を◯助や愛男とかにするか、男女入れ替えにして、鈴男とかにするのが真っ当だと思う。女が生まれることを知っているから男をカブトとか言えるのだろうと思える。つまり制作側の思い込みと言えそう。
坂口と山下は愛助の葬儀に出ていない?
…ということかな。愛助の死をスズ子に気づかれていなかったのだから。それとも、これから葬儀なのかな。となると、スズ子は葬儀に出たいと言うはずだけれど…赤ちゃんと共に生きると決めたから、それを我慢すると言うというのも理解できるか。
落ち込むのは終わりの金曜日
次週予告を見たら基本的に明るいイメージだった。愛助絡みの悲しみは今週で終わり、来週からは愛助は前に進むための思い出になるのだろう。
これは、死にゆく愛助の正への執着とその知らせを受けたスズ子の動揺の描写を、もっと激しくできたところ抑えて描いたために来週への切り替えが容易になったのではないかな。