Golden Time

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【虎に翼】(50)物語はサクサク進む、民法改正完了!


相変わらずサクサク進む。民法改正、終わっちゃった。

寅子の"はて?"

寅子、"不幸"の概念が何のではないか?

寅子は女だからと排除と詰める。

理想論だけでは駄目だと学んだんだ

ああ、穂高先生はいつもそうだ。時宜を待てと。しかしここで寅子が沸騰する。

先生は何も分かっていらっしゃらない

もう少し言葉選べと思う。突っかかるべきは穂高先生にではなく、自分のこれまでの気持ちに対してなのに。穂高先生はただそれに気づかせてくれただけなのに。

そうです、私は好きでここに戻ってきた

寅子がこのセリフを少しトーンを落とし、自らを確認するように言うのが良い。勢いで穂高先生に突っかかって初めて自分の今の気持ちに気付いたと。だから次の、

私は好きでここに来たんです。それが私なんです

は、力強く言っている。こういう人、やはり付き合うの大変だなぁ。

穂高先生が、

私はまた何か問題を起こしたかね?

と言うのも理解できる。寅子が法務省に仕事をある前だったら、穂高先生の家庭教師の口の申し出に素直に感謝したのではないかと思うから。

いや、ある意味、背中を押してやれたんじゃないですかね

と少し微笑んで答える桂馬がまた良い。

穂高先生、戦前戦中戦後も雨垂れ石を穿つの精神で少しずつ頑張っていたのに、寅子に一蹴されて、どうすればよかったんだよ的に、むっちゃショックだったんだろうな。しかしそんな時にちゃんと桂場に愚痴って桂場が慰めるの良い師弟って感じ。

興奮してベンチに座る寅子

これは穂高先生に対する怒りの感情…ではないよね?落ち着け…と呟いてその感情を抑え、その後、憲法の人権に関するあたりの条文をつぶやく。

寅子の感情は、

やれるだけ努力してみるか

というナレーションに落ち着いたみたい。

民法改正の会議

どうも会議が行き詰まっている模様。そんな中、寅子は手を挙げ、意見を言わせてと言う。

ああ、もちろんだよ

と、ライアンはラフに答える。この段階ではまだ寅子が会議の起爆剤になるとはライアンは思っていなかっただろうな。

神保との対決開始!

戦争で家族を失った話から入る寅子は巧妙。神保は同情からか、うんうん声を出して頷いている。

個人としての尊厳を失うことで守られても、あけすけに申せば、大きなお世話であると

これに思わず神保は、

うん、そう

と言ってしまう。はは、つられたか。流石のライアンも苦笑…というより笑いを堪える感じな顔してる。

次に神保は、感情ない感じで、

君、随分なことを言うじゃないか

と言う。まあ、恐らく行き詰まりつつある会議に起爆剤投下になっただろうからね。そして寅子は燃料追加する。

先生が大切になさりたい家族を大事にするという美風が、おっしゃられた通りに私たち全員に備わっているのなら、一人一人の尊厳を信じ、守れば何も言わずとも、美風は失われないのではないでしょうか

これに対し神保教授は、

君は何も分かっちゃいないね。個人の尊厳ばかりに目を向け過ぎだ。みんな自分のことばかり主張し出したら、家族なんてすぐにちりぢりになっちまうよ

とちょっと冷めた感じというか、何か思い出しながらという感じ、かつどこ見ているのかわからない表情で言う。

では、もし神保先生の息子さんが結婚して、妻の氏を名乗ることをされたら、息子さんの先生への愛情は消えるのですか?

ん?これは寅子、話をずらしてないか?神保教授は再び寅子の方に視線を向けるが、何か言う前に寅子は、自分の娘が結婚して名字をどう選ぼうと、私や家族への愛が消えるとは思わない、名字一つで何もかもが変わるだなんて悲しすぎると。

私たちは多くのものを失ったのですから。憲法にあるとおり、よりよく生きていくことに不断の努力を惜しまずにいきませんか?

ねえ、皆さん

やはり寅子の主張、話をずらしていないか?

これ、神保教授から、

これだから女は…

と言われかねない感じ。

口語体

ここで神保教授と穂高先生が少し対立。

民法サクッと成立

物語的には結構サクッと進めるのね。神保教授の出番はこれで終わりかな。少し残念。

寅子娘、天才的アドリブ

子役、良いタイミングでくしゃみする。確かにそのシーンの他の登場人物はセリフあるからね。

桂場のおやつ

ライアンが持ってきたジャム付きクラッカー。ライアンに対しおかわりも要求。

甘いもの好きすぎるし、食べてるものが洋風のものになってる。

お通夜みたいな執務室

花岡が亡くなったと。ああ…これだけを伝えて以降は来週…か。

自分も少し前まで穂高先生的考えを受け入れて生きていたのに…

今回は穂高先生に対し男女同権的考えに突っかかる。これ、突っかからなくて、「ああ、穂高先生もなんだ」とか思っただけなら同調できたのだけど、寅子自身がここで覚醒したっぽいのに、覚醒したらすぐ牙を剥くのどうなの?弁護士の資質としてみれば優秀なのだろうけれど。

誰も引き受けてくれない父の弁護を引き受けてくれたりということは完全に別ごととして、女性に対する不意に出てしまった穂高先生の、それも穂高先生は、仕事を世話しようとすることに寅子が気を悪くしないよう言い訳として言った考え方に、他の人がいる場で公然と突っかかるのは流石にどうかと思う。

穂高先生の発言の受け取り方

口では良いかと言いながら、本音は神保教授と変わらないもしくは神保教授より悪質という捉え方もできるけれど…穂高先生、明治生まれで神保教授的思想が当然の世の中で育ち生きてきた中で、寅子の状況をみて助けたい一心で家庭教師の口を見つけ、それを伝える流れの中で詫びる意味で世間の常識を口にしたら寅子に牙を剥かれるってキツいなと思った。寅子も民政局に就職できていなければ、生きるためにありがたく受けたと思うし。なんと言うか、これまでの流れを見ないで、その場だけの言った言わないで一刀両断するの寅子はやはり弁護士なんだなって逆にリアルに感じた。

穂高先生は、そもそもとして特高が目を光らせていた戦中にも女性法曹誕生に尽力していたし、しかしたからこそ、戦後の価値観が変わる中で自分のこれまでやってきたことについて、まだまだ甘かったと反省もしただろう。そんな中で寅子に詫びたのだと解釈したのだけれど。そこで少し行きすぎた言葉の過ち、というかこれまでというよりこの発言当時ではまだ"常識"と言える価値観の発言をしてまったからと言って直ちに突っかかるの、どうかしてると思う。ライアンいなければ寅子、法曹界にカムバックできていなかったと思うから余計に。

言っていることよりやっていることを見よ!って、弁護士ならいらないかもしれないけど、裁判官になるなら大切だと思うけどね。その意味では、これから裁判官になっていくであろう寅子に、このタイミングで穂高教授に対し突っ掛からせたのは、まだまだ裁判官になるには未熟だなと思わせる演出なのかもしれない。

穂高先生はつらいよ

戦前は女子部設立に奔走しても学長側には学校の評判のためとか採算とかの視点でしか見られていないし、戦後になってみれば寅子に一刀両断に切り捨てられるし、当然女性の地位改善に反対する側とは戦前戦後通じて戦わなければならないし。穂高先生、つらくね?

穂高先生は自分が雨垂れ石を穿つの雨垂れだと理解しているから良いのだろうけれど、寅子も学長も神保教授も雨垂れは真っ平ごめんという人たちなのよ。『虎に翼』本当によくできていて涙が出てくる。

今回、穂高先生糾弾に始まり花岡の死で終わったことの意味

穂高先生は愛弟子の寅子に牙を剥かれても、自分の信じる正義のために雨垂れ石を穿つの思想で少しずつでもよいから、悪化させることなく今より良くなるように動き続けるのだろうな。一方、花岡は自分の正義を貫くだけで命を落としてしまった。もちろんその行動が世の中に及ぼすインパクトは大きいだろうが、生きて世の中を継続的に良くしたいという正義では無かった。これを15分の頭と終わりに持ってくるの凄くない?

花岡に対し思わず弁当を隠すと言う行動に出たとらこと、思わず男女同権でない思想からくる発言をした穂高先生

寅子は法に携わるものなのに闇米を食べ、それを後ろめたいと思っているが、それを花岡から責められない。しかし穂高先生は女子の法曹参加に尽力したが、思わず出たそれも寅子を慮った発言一発で寅子に責められる。この対比凄いと思う。

つまり寅子は、自分は完璧でないことを知っていながら、他人には完璧を求め糾弾しても平気ということ。これを描く制作、化け物。