道男のしでかし、令和の朝ドラの限界を探りながらの演出なのだろうなぁ。踏み込まずに踏み込んだことを描いている印象。
寅子自身ころっと考えが変わってないか?
家庭裁判所内で道男を引き取ったことに対して批判され怒ってる感じの寅子。そもそも寅子は単に道男に対して売り言葉に買い言葉で受け入れることになっただけじゃないの。それをちゃんと描いておいて、家庭裁判所内で引き取ったことに対する批判に反論する寅子も描く。人間、諸々の流れで矛盾したことをムキになって主張することあるよなぁということ描いてて良い。はるが受け入れることを許容していなかった場合でも、寅子は同じことを言えるのかと思う。
"自分の身だけで収まらん善意は、身内がしんどいだけだしな"
と多岐川に言わせる制作良い。
寅子もそうだけど、多岐川が生き方を全否定していた花岡にもこれが言える。
その意味で多岐川の発言は一貫している。
そしてこのセリフは、寅子のスタンドプレーは、仕事上の身内である家庭裁判所の他のメンバーにとってもしんどいことになるこれからのエピソードを暗示しているのかも知れない。
全国の家庭裁判所を巡る(明日から)と突然寅子に伝える多岐川
いや、流石にこれは寅子怒って良いぞ。
何も予告なくて明日から…って急すぎるだろ。
各家庭裁判所回るのなら事前に先方とスケジュール合わせているだろうから、予定は分かっているわけで。
道男、既に改心してた
はした金盗んで逃げるより、この家の手伝いをして、三食食べて暖かいお布団で寝る方がお得じゃありませんか?
この説得は納得感ある。何か使命に燃えているのでないならば。
"このばあちゃん、頭いいよ"
それに気づく道男も頭良いな。
現に、直明に、
いいやつなら助けてやるって?しゃあ悪いやつは助けないってこと?
と言っているの、人助けに対しての深いとこ突いている。
"慣れてないのよね。誰かに優しくされることに"
流石に何も言えない。反論したかったかも知れないけれど。
道男の反応
急に猪爪家に受け入れられようとするように変わったの変…ではなくて、こうなるの理解できる。前回の朝食シーンの方が違和感あった。
道男、プロポーズしちゃう
あ、それはダメだろ…と思ったが、これ、朝ドラでは限界の表現なのかなとも思う。
直人、直治乱入
ん?ん?何とも言えない展開にさせたな。
"にいちゃんは、いい家に引き取られたって聞いたけど…"
飯も満足に出てこないと言って施設から逃げ出したタカシにこれを言わせるか。寅子にグサリと刺さる上手い演出。飯は満足に出していたけれど逃げ出した道男との対比が効いている。
直道と道男で悩んだ名前だから
はるが言う道男に良くする理由。後付けっぽいけど、まあ面白い。
ただ、これ嘘かもなぁ。単純に孫の直人、直治も空襲の状況次第ではこうなっていたかもと思っちゃったのかも知れないな。頭良いだけに色々想像できてしまうから。
はる、ドラマでの役割を終えそう
道男を導くことが最後の役割だなこれは。