Golden Time

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【秒速5センチメートル実写版】時系列に並べなかったのは残念すぎる!


実写版の劇場公開から1ヶ月経過しているので、感想を書いてみる。物語を楽しめなくなるネタバレとなるものは書いていないはず。

なお、実写版を観るにあたり、改めて原作を観ることもせず、これを書いている時も観ることをせず、かつ映画評も読まずにこれを書いているので、思い違いとかはあるかもしれない。

時系列に並べなかったのは残念すぎる!

これが物語的には絶対ダメだったと思う。感想はもうこれに尽きる。

小学生時代、中学生時代、高校時代が時系列に積み重ねられてこその社会人時代だと思うし、現に原作はそうなっているから。

ただし主役の松村北斗氏と高畑充希氏が前半全く出てこないのは、興行的観点からは良くないのだろうと想像はできる。

しかしこの物語は、小学生時代に出会って中学生時代に物理的に離された期間があって、精神的にも離れている高校時代を描いた上で、いい大人になっても明里に対する漠然とした感情を抱く貴樹を描いているのだから、その順番で描くべきだった。

松村北斗氏の貴樹と高畑充希氏の明里

松村北斗氏の貴樹は、イメージ通りというか全く違和感なかった。彼が貴樹だと観た瞬間から受け入れられた。

一方の高畑充希氏は、ビジュアルが大きいのだけれど、なんか違うというのではなく、明確に違うという感じだった。眼が大きいというのがイメージのギャップの最たるものだった。ただし、キャラや仕草は、明里のものだったと思う。思うとしか書けないのは、やはり眼が大きいという顔のイメージに引きずられてしまうから。あと、話し過ぎな感じはした。これは原作を忘れてしまって勝手なイメージを持っているだけなのかもしれないけれど。

森七菜氏の花苗

登場した瞬間に澄田花苗そのものだと思った。イメージが完璧に実写化されていた。パーフェクト。自宅でのエピソードとかもっと観たかった。

明里の情報量多すぎ

明里について、職場やプラネタリウムでの性格描写が多すぎて、明里が1人の人間になってしまっているのがアニメと比べて気になった。原作では明里は貴樹のキャラを理解することと、物語を回すために必要な最低限しかキャラを描いていなかったと思っている。メインヒロインとはいえ、これはあくまで貴樹の物語として描かれていた。大人時代を描くならそれじゃなくて原作にある部分の描写だろ、とも思ったが、それを描くとクライマックスが台無しになるので、これはできないのは分かるが、勤務先のイベントで紙飛行機企画出してくるの、無理に空に繋げてる感じで痛々しかった。原作にもあった花苗の紙飛行機エピソードと重複するし。

明里を描きすぎてしまったために、ラストに繋がるワンカットの威力が減じられていると感じた。映画の中を通じて成人した明里を人間として描いたために、逆に原作では少ない生々しい明里の描写でドキッとしたところのインパクトが減じられてしまった感強い。

終わり方

ラストが近づくにつれ、終わり方は原作と違うのか?と思い始めた。そして結果が分かるまでソワソワした。これは、原作を知っている人も実写版で初めて観る人もどうなるのかと引き込ませることに成功している演出だと思う。単なるいい歳した男一人か心の片隅に持っている感情を描いているだけの映画で、このような感情を引き起こすのは、やはり素晴らしい物語だと思う。

実写の再現性

かなり高い。アニメ制作時に資料として動画撮影したものを流用しているのではないかと思うほどに再現性が高い。