Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【どうする家康】(9)三河一向一揆の結末


一向宗との戦いに決着がつく…のだが、個人的には観ていて気持ちが盛り上がらないエピソードだった。家康が、決断することから逃げて、最後どうしようもない状況に至ってギリギリで決断するという展開を時間をかけて描いても、大河ドラマ的には面白くないと言うことか。

優柔不断で決断できない主人公の武将…こういうのはたまには良いとは思うが、『どうする家康』が始まってからずっとだと流石にね。

一向宗との戦いで、徳川勢は弱っているのは、家康が弱っているから

それは家康自身の決断力が弱っているから。いや、弱っていると言うより元々弱かったが、この本気出して判断しないと家臣が離れていってしまうという一大事にも、直ぐに判断できないことが原因。ある意味何でも良いから判断したほうが良いくらいの事態。それなのに怖くて仕方がないと言っちゃうし、挙げ句の果てには具合が悪いと言って人とも会わない。すべき判断を先送りにして事態をより悪化させるパターン。今回の「どうする」シチュエーションの家康の対応は、全く論外なクラスでダメだったが、ギリギリのところで助かった。

老人 鳥居忠吉

家臣に裏切られた祖父と父の最期を考えろと助言。とはいえ結局は、家臣を信じるか、疑いのあるものを皆殺しにするかの2択だと。まあ、後者を選んでも国力は削がれるだけなので、家康は前者を選ぶ。

やけになりなからも家臣を信じると言う家康

供をしたい者だけ参れと…そう言ったら途端に家康側優勢、一揆側劣勢になったと。ん?何で?ここ、説得力ある説明有った?あれ?見逃してる?

空誓弱気

家康側が急に活気付いたので空誓は敗勢の状況を察し、民衆に泣いて謝っている…のだが、やはり何故家康側が活気付いたのか分からない。当初は、空誓側はかなりしっかりやっていたと思うが。あの弱気な家康が、家臣を信じる姿勢を見せたから急に士気が上がったというのは、ちょっと現実にはありえないのではないかと言う感じ。下剋上が起きてた時代でしょ?

本多正信と家康のギブアンドテイク

正信が、裏切った罰を受けるために家康と対面したが、あまりに堂々とした態度でいたために、命が助かったということかな。それとも鳥居老人に言われた信じるか粛清かの2択で前者を選んだことを加味したのか、ある意味中途半端な三河追放で済んだ。正信は、代わりに寺を取り潰すための理由づけを家康に教えてやると言って、かなりの屁理屈である「元に戻す」の拡大解釈を伝える。寺ができる前の状態に戻すとか言ってて酷いと思うわ。

千代…信玄と通じているのか

よくわからない展開。この調子だと千代は最終的に信長と通じていても不思議ではない。というか、千代は自由に旅ができるようなので、スパイとして使われるのは当然で、何重スパイなのかという話なのかな。