個人的には身内の死で悲しいのに、世の中の風潮からは開戦に万歳をする。戦争が六郎の命を奪ったのに新しい戦争が始まるこのギャップ。そして視聴者はその後を知っている。万歳している東京の人たちがどうなるかを。小さい少女と少年も万歳しているシーンが入っていて余計に何とも言えない感じになる。
六郎の死を知り一人部屋にいる梅吉
小夜は部屋に入れない。下のお茶の間にもいられない。廊下に立つしかできない。流石の小夜も何もできない。どう思うと梅吉に聞かれても答えられない。
しかし、残されたのは血のつながらない梅吉とスズ子の親子。その間に小夜が入る形。小夜入れたのはギリギリ正解かもしれない。
勝ってるのに何で死ぬのか
だから六郎の戦死は間違っていると。梅吉の非論理的思考。こういう考えで頭の中を満たさないとおかしくなりそうというのが分かる。
亀のことしか書いていない手紙…も危険な目にあっていない根拠と考えようとする梅吉。あの手紙…亀のことばかりなのは引っかかったんだよなぁ。
小夜、先回りして楽団事務所に来てたのか
この人、良いとこあるな。しかしそこにスズ子がほぼいつもの調子で来る。これも凄いけど、じっとしてたら気がおかしくなりそうだと言う。
『ラッパと娘』
🎵楽しいお方も 悲しいお方も🎵
歌い出そうとして、止まってしまう。歌詞は歌詞…にすぎないのではなく、これまで歌っていたのとは違う感情が湧いたということか。
下宿のおばちゃん
おばちゃんのおかげでスズ子が助かった面があるだろうな。
スズ子が事務所に来てみたら…
始まったぞ
遂に真珠湾攻撃の時になった。
アメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり
下宿夫婦は景気が良くなるかなとか言って万歳しているが、小夜はヤバさに気づき必死の形相で部屋で寝ている梅吉に知らせに行く。しかし梅吉ほぼ無反応でまた寝る。ツヤも六郎もいなかなった今、外の世界に無関心になるの仕方ない。
スズ子の万歳
最後に万歳するスズ子…どういう感情を表す意味を持つのか分からなかった。悔しい。
あと、右手だけで万歳してる。これどういう意味なのだろう。演出上の視覚効果だけで意味ないのかな?
小夜、気が利いたり優しい。しかしそれでも…
小夜、話していることが真実に見えないんだよね。なんならこれまで働いては逃げ出しているのも、働き先のお金を奪って逃げたんではないかくらいまで想像してしまう。そのお金を田舎に渡してはまた次のターゲットを狙う…それくらいのことしてそうと理由なく思える。小夜を再度部屋に上げたのはスズ子の痛恨の大ミスとならないと良いけど。
外と内
外の世界に生きるスズ子とウチの世界に生きる梅吉。この二人の対比が効いている。スズ子も六郎の戦死連絡でウチに行くかと思いきや、外に出て、色々な感情を持っているはずだが周りの万歳に合わせる。スズ子は外の世界で生きるしかない人間になっている。
スズ子と別れて以降の六郎の映像無し
つまりスズ子や梅吉の見た梅吉の姿しか視聴者も見ることができない。『カムカムエヴリバディ』の稔さんもそうだった。