Golden Time

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【虎に翼】(29)香淑、涼子は受験断念、梅子は試験当日家出、受験したよねについては未だ描かれていない木曜日


火曜日に香淑の受験からの離脱が明らかになり、水曜日に涼子が断念し、梅子が会場に来ていないことが分かる。木曜日にして司法試験合格発表まで描いた。週としては余った金曜日は、順番から見てよねのことを描くと予想。よね、今後どうするのか気になるのでやってほしい。

梅子、家を出た!?

梅子…1人ではなく三男を連れて出て行ったのか。

長男や次男を助けられたかもしれない

とか寅子への手紙に書いているけれど、これ…梅子の一方的な考えとは言えるのだよなぁ。

筆記試験結果は官報で発表

寅子と優三、そしてよね、轟、中山は筆記試験を通過しました

前回と違ってあっさり通過するね。

受験会場に久保田いないなぁと思ったが、前年筆記試験を合格している人は筆記試験免除だったのか。

アドバイザー桂場

かなりの手応えなんて言っているうちは受かりはしない!(キリッ!)

"キリッ!"とかしているが、盗み聞きしてるんだよね桂場。寅子のことそんなに気になるのか?

誰をも凌駕する成績を残さなければな

優しいなぁ、桂場。アドバイスしてるよ。

試験が非常に気になるお母さん

はる、一度目の受験で失敗した際はもう受験はおしまいとか言っていたのに、いざ二度目の試験となると気が気でないの、親って感じ。頭と感情は別だからね…と思ったのだが、それだけではなかった。さすがはるだった。

はるの頭が良い設定は、寅子の受験に賛成する方向に転じたことにも生きている。

"具合は悪かったけれど、やりきりました。悔いはありません。ありがとうございました"

と頭を下げているのに、はるは次のように言う。

うそおっしゃい。きちんと家にお金を入れて、自分で働いたお金で何をしようと、私は何にも言いませんよ。また頑張りなさい

今回も落ちたこと前提のやり取り。

これに対して寅子は、

うん

とだけ言う。さすがにここで優三の出来については描かない。

この辺り、はるは時代の流れから考えをを変えた可能性はある。

既に国家総動員法が定められ、戦争に徃く男性の代わりに国内で女性が働くニーズが高まっている時期だと思うから。逆にこのタイミングだから3名の女性合格者が出たのかもしれない。

それにしても「うそおっしゃい」は衝撃。もちろん寅子は本音ではなく建前で語ったのだろうけれど、これまでの早く結婚しろというはるなら建前で返したはず。この1年ひょっとしたらそれ以前のどこかではるになんらかの考えの転換が起こったのだろうな。

そもそもはるは、寅子が女子部に入学することすら反対していたか、甘味処で桂場と初めて会った時に急遽考えを変えて学ぶことを認めたことからも、はるの柔軟に状況を考え方針転換を躊躇わない性格が窺われる。

"自分で働いたお金で何をしようと、私は何にも言いませんよ。また頑張りなさい"

時代は変わっているとは言え、流石にこの言葉がはるの口から出てくるとは思わなかった。

これ、ひょっとすると、はるは今寅子が結婚しても、新婚すぐに夫となった人が徴兵されて戦地に行くことになるかもしれないと考えた上での発言なのかなとも思った。だとしたら…やはりはるは頭が良い。

口述試験結果の官報

寅子合格、轟、中山、久保田も合格。しかし優三とよねの名前はない。よね、久保田、中山の表情も大切ではないかというアドバイスを聞かなかったからなのかは分からないけれど。今回の別なところで桂場に男と同じなら男を取るというセリフを言わせているので、まあ、そうなのだろうな。口述試験って採用側の採りたい人を選べるという側面もあるからなぁ。

優三、受験やめるのか

来年は口述試験だけなのに。もったいないという感覚は、寅子の父直言と同じ。少なくとも直言とはるは許してくれそうなのに。

ただ一緒に暮らす寅子が自分の横を通り過ぎて合格していくのを見たら、折れるとは思う。優三、書生になる家の運は、あるようでなかったと言えるかも。

寅子の2回の「うん」

いつも誰かが会話していたら口を挟まねば気が済まない感じの寅子なのだが、今回は「うん」としか言わないシーンが2回あった。

1回目が、口述試験を受けて帰宅した際、母はるに「また頑張りなさい」と言われた時。

2回目が、優三が受験を諦めると決めた際、寅子に「すごいことを成し遂げたんだから、もっと喜ぼうよ!」と言われた時。

どちらも相手が本心ではあっても微妙な感情も併せ持って言っていることが寅子には分かるので、「うん」としか言えないのだろうなぁ。

国内の重大な出来事

戦争というか軍部の台頭を、ほぼ崔香淑の兄の文脈のみでしか描いていないの、ドラマとしては逆に不気味。東京の中心地が舞台で、文系の若い男のキャラもたくさん登場しているので。

特に優三…映画『アメリカン・グラフィティ』でベトナム戦争に従軍し行方不明になったテリー・フィールズを何故か思い出してしまっている。

今回は小エピソードてんこ盛り

…な感じだったけれど、桂場がちゃんと寅子にアドバイスしてたのに着目してる。逆に今回は花岡が出ていない。これに意味あるのかな。

優三の虎の顔に関する言及

ちょうど今回の中間辺りで、口述試験前夜に緊張する話を寅子としながら、

緊張してもトラちゃんのあの顔を思い出して耐えるよ

と言っている。一方ラストで、自分は不合格となったが寅子は合格しているので、優三は寅子に、

トラちゃんも、そんな顔しないで

と言っている。

優三、寅子の顔というか表情にこだわりがあるのかな。

優しさの違い

桂場の優しさ、優三の優しさ、花岡の優しさ…みんな違ってみんな良い?

付き合ってるはずの花岡がメインストーリーから消えてるんだけど。