Golden Time

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【先生を消す方程式】ゾンビ設定を外した世界と考察系破り


タイトルに「先生を消す」と入れているため、過激になってしまっているし、ゾンビ設定が惑わしてしまっているが、ゾンビ設定、あと頼田の狂気すぎる設定を外してこの物語を見てみると、非常に単純な別の話が浮かび上がる。

勘違いした1人の生徒の暴走

ゾンビとか狂気とかを外して考えると、キス魔の女先生が、生徒を勘違いさせ、混乱させ、殺されそうになった…という単純な話ではないか?
頼田は、同級生にイジメられ、暴力的に支配されていたが、そこから救ってくれると思われた静先生の色仕掛けに心を支配されたと。そう考えれば、結構さっぱりしたストーリーになる。

全話を通じた仕掛け

全話を通じた仕掛けがあると盛んに制作側が煽っていたし、「第1章 義経討伐編」が終わった際も、脚本家の鈴木おさむ氏が、展開を予想してみてと言っていた。
しかし、これ、罠だったのではないだろうか。
このドラマ、考察系に見せかけた考察破りを目的としたものではないかと。
つまり、考察する人は、それまでのストーリーにフラグを見つけ、それを集めて、論理的な予想をして考察を行うのだが、この『せんけす』では、論理破綻する展開が多すぎる。階段から落としても翌日学校に来る。刺して埋めても這い出して来る。ゾンビになったら、傷はもう無いに等しくなって、校舎内で生徒を追いかけ回す。いや、ゾンビになるというのは、考察者には予想は無理。確かに命くんとネクロマンサーについて語ってはいたが、本当に復活させるのは邪道。もう考察する人を混乱させるに十分な展開。

考察系破り

考察系破りを狙ったドラマ展開だとすると、全話を通じた仕掛けがあるという制作側の煽りも鈴木氏の展開予想募集も理解できる。しかしこれは、ドラマの破壊でしか無い。

全話を通じた仕掛けとは何だったのか

考察系破り以外に何も思いつかない。公式からも発表された気配がない。何だったのだろうか。気付く人は容易に気付くのだろうか。