Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【オールドルーキー】第3話 1話の中で二転三転する


ご都合主義的な事故が起きることもなくストーリーは流れていくが、良い感じで二転三転し、ちゃんと物語は終わる。1時間の1話完結としてこれ以上望んではいけないレベルの満足感が得られた。

秀島選手

清々しいビッグマウスっぷりは、ドラマではフラグ。その通りに清々しく不調が現れ、トラブルを招く。ホント清々しい。また、復活まで描かなかったのも良い。チームが良くても勝てるとは限らないから。今回の話は、秀島選手が塔子を心から信じることができたことが改善されたことであり、これは秀島の目標にとって手段であり、結果は別としてちゃんと分けているという点が良かったということ。

解説、増田明美氏

マラソン解説役にマラソン解説者の増田明美氏が登場。

本物の解説時の増田氏の解説の持ち味である、どこで調べてきたんだというような、選手のプライベートな話を出してきてほしかったところだが、無かった。架空の人物だから、タブーはなくどんな話でもOKなのに、勿体ない。

しかも、抜かれまくっているシーンで、

これは、秀島さん本来の走りではありませんね

などという解説をしている。いや、それはそうでしょ、日本新、パリオリンピック優勝を目指しているとか言っている選手が、国内選手にガンガン抜かれまくっているのは、本来の走りでないことは誰でもわかる。これはアドリブではなく、脚本なのだろう。状況が分かりやすいセリフとは言えるが、せっかく増田氏を起用したのであれば、持ち味を活かしたセリフにすべきだと思う。

マネジメント契約を解約し自分でやると言いだす秀島選手

まあ、お金はあるのだろうから、効率悪いかもしれないができなくもないだろうなぁ。ただ、誰かに騙されないかというこはある、秀島選手はそこまで愚かではなくて、これはブラフで、新町指名の布石だった。駆け引きは上手いわ。

正社員昇格をニンジンに走らされる新町

しかし、マラソン大会の参加登録方法も、レース間隔の常識も、マラソン界の言葉もわからないのに受けてしまうの大丈夫か?要求対応漏れを生じそうな危なっかしさ。しかし周りの同僚たちが、なぜか優しいのでなんとかなってるということか。

調子が良かったから負けた!?

なんだこの飛び道具的答えは!そのようなことがあるとして、それはスポーツの世界において既に理論化されているのではないか?これは本人が最初に気づくはずのもので、塔子というか新町に言われて初めて気づくことではないのではないか?これはマラソン界では新発見的な原因なのか?

最後は上手く纏めてきた…と思ったら

秀島選手が自分の至らなかった点を反省し、再度塔子にマネジメントを頼みたいと言う展開。上手すぎる終わり方、日曜劇場感あるなぁ…と思ったら、そう易々とは終わらなかった。今度は塔子が担当を辞退と来たか。こういう展開楽しい。

「明日の日曜日、塔子ちゃん仕事入ってる?」と言う会話をオフィスでしていること

つまり、土日休みではない会社か。土曜なのに普通に社員勢揃いしていたし、スポンサーの接待も土曜とか大変。

ひと騒動あって塔子が秀島選手の担当に復帰、やっと落ち着いたと思ったら…

最後に次回に向けたネタ仕込みがあった。サッカー選手に復帰したいだ?え?このドラマ、最終回はハッピーエンドで終わるのだろうが、全く読めない。しかし、これまでのところ、主人公か主人公に近い人間が、交通事故や突然の病に倒れることは無いと思える程度にちゃんとしたストーリー展開に見える。

生活費を稼ぐために正社員に…

と妻からハッパかけられながら、なかなか思うようには行かないが、妻がSNSの収益化目処が経ったら途端に、現役サッカー選手再挑戦して良いよとか超展開になってきた。収入が厳しいという新町が就職活動する前提問題の解決が、妻が有名人でSNSで収益化して切り抜けましたというの、ちょっと酷い。元々Jリーガーを含むスポーツ選手の第二の人生を描くはずのドラマが、"引退後は有名美人妻が知名度活かしてお金を稼ぐので大丈夫"では、第二の人生も何も無いと思うのだが。