博士号を受けるというハレのイベントに対し、寿恵子の体調が何となく悪いのが気になる。今回は水曜日なので、最終回まで後2回。次回、寿恵子に何かあるな。そして最終回にまた藤平の時代に戻るという展開かな。
論文の内容と本人の学識が大学院を終えたのと同等なら博士になれる
まあそうだな。書いていた論文が日本国内では最先端だった時があるから資格としては十分満たしているはず。徳永名誉教授と波多野が組めば博士は取れるという政治的な感じがするのがちょっと気になるけれど、それを圧倒する業績もちゃんとあるからね。
大学への不義理を気にする万太郎
何を今更?という気がする。自分の思いを通すために散々不義理をしてきた人間が、何を今更気にしているのと波多野も藤丸も思っただろう。研究業績と大学への不義理は、一応、区別されるものであって、理屈上は博士号に不義理は関係ないからね。
あと、日本中の植物を明らかにして図鑑にする仕事さえ成し遂げていないから…と。いや待て、大学院を終えたのと同等の能力があれば良いわけで、ライフワークを成し遂げていないことは、博士の要件とは違うものだけど。
寿恵子、やはり何かおかしい
今度は箸を落とした。
未だに新種の論文書いてる
客観的に見ても信じられない偉業…事実として世界最高峰の植物分類学者。これは日本の植物学会の見識が疑われるとまで波多野は言う。
槙野万太郎がここにいるのは万太郎一人の力ではない
時代、摂理に呼ばれてここにいるのだと。波多野自身も、賞賛と引き換えに学問に貢献する立場と義務を引き受けることにした。だから万太郎も引き受けて理学博士になれと。
実業家 寿恵子
図鑑を成し遂げてからでは遅い。先に理学博士になれば、図鑑が売れるだろ…と。波多野とは違う目線だな。寿恵子らしい後押しだ。
一転、頭を下げて博士号取得を依頼する万太郎
頭を上げてと言わず受け入れる波多野がカッコいい。
銀座に洋服を仕立てにと提案する寿恵子と病院行きを提案する万太郎
この対比。上手いなぁ…と思ったら、次のシーンで万太郎は新しい洋服、寿恵子は新しい着物着てる。あれ?病院の描写は?
理学博士号
新しい洋服で記念公演してる。博士号は当時はそんなに名誉なことなのか。ただ、青空の下でやってるのはなぜ?講義室1つ使えば良いと思うのに。
徳永名誉教授…最初から最後まで基本的には温かい人として描かれた。これは良かった。
「だからもう目立つな! 私もこれ以上は庇えない」と言っていた徳永名誉教授が尽力したと言うところに有り難さがあるのよ。
展開について
一旦時代を万太郎の死後にしながら時間を巻き戻すのは良いけれど、その時間遡行した先のイベントが波多野からの博士打診というのは、何か変な気がする。言い方は悪いが、その程度のことで時間遡行したのか…という感想。