ジャギ
自らを反省
思うに私のどこがいけなかったんだろう。
殺した人の数だって長兄の方が多いし、極悪ぶりも向こうの方が上だ。単に口先で天を目指すとかたいそうなこと言ってるだけで、やってることは変わらない。
私は極力北斗神拳を使わないようにしているが兄二人は好きなように使っている。
全くわからん。
何がいけなかったんだ。
考えられるのは、ただ一つ、「ケンシロウの気を損ねた」ということだけだ。
これだけか…。歴史は勝者により作られる…か。ホントそうだな…
自己矛盾
オレ、何やってるんだろ。兄より優れた弟などいないと言いながらラオウの弟のふりをするなんて…。自分で自分がわからん…。頭が痛くなってきた…、あ、そうか弟ケンシロウにやられた傷が、痛むのか。ケンシロウのやつむちゃくちゃ強かったな…あっ、言っちゃった。
シンへの愚痴
胸に7つの傷つけるのは痛かった。
シンも俺がそそのかしてケンシロウに敵意をもったのはいいけど、ちゃんとケンシロウの息の根を止めろよな。ツメが甘いんだよ。7つの傷つけた時に死兆星も付けとけばケンシロウを亡き者にできたのに。
シンが余計なことしてくれたおかげで、ケンシロウは生き延びるわ、俺は胸に傷つけなきゃならんわでプラマイゼロじゃないか?…いや、マイナスじゃないか。
ラオウ
人生振り返ると、言動は落ち着いてるように装っていたが、心の中は動揺しまくりだよ。
一番悔いが残るのは「一片の悔いなし」と言ったこと。
野望を捨ててまで喰えない女ユリアに固執した挙げ句、ユリアとグルのケンシロウの策にハマってやられるなど大後悔だ。
ケンシロウ
水は生命の源
おれの最初のセリフは「み…みず…」なんだよね。こんな格好悪いシーンは物語中、ここだけ。
まあ、これも村人を安心させるための策略で、いざとなれば北斗神拳使って易々と逃げればいいだけだからね。
たまたま村人が害のなさそうなヤツばかりだったからそうしただけで、オレを罠にかけたのがハートみたいなヤツらだったらその場で倒していたさ。それからゆっくり水を飲んでも遅くないからな。
まあ、第1話でオレの基本的行動パターンを見せたってことさ。
つまり、倒すべき悪いヤツかどうかはオレが決める、そして悪いときまったらその場で倒すということさ。
以上だ。
責任感のない男
(ラオウを倒した直後のケンシロウの思考)
ユリアとのんきに二人で過ごすなんてできないだろう。普通。
オレは余りに多くのものを破壊しすぎた。
シンの街、サウザーの領土、そしてラオウの広大としか言い様のない支配地。
そして助けてくれるレイもトキもいない。
こりゃ、むりだ。
やはりユリアととんずらしよう。
リン、バット、すまんが後は頼んだ!
(良心が痛むが結局こうなる)
自己評価と他己評価
生まれながらの暗殺者だと本人が言ってるのに、救世主だと勝手に誤解するのはやめてほしい。
オレはただその場その場の感情に素直に生きていきたいだけだ。