Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【DIVER】第5話 竜頭蛇尾!羊頭狗肉!


結局、DV班がどのような組織で、どのように運営されていたのか分からなかった。外部どころか内部にも秘密とされた警察組織の存在に説得力をもたせるのは、5話では足らなかった。

 

護送車から出られたのは必然ではなく偶然

黒沢の逃走は、実際は無理ではないか?まずクリップの針金で、一瞬で手錠を外すこと、まあこれは特殊能力があるからとドラマだから認められなくもない。しかし運に左右されるというか、実質あり得ないのは、運転席もしくは助手先に乗っていたであろう警官が、護送車の後ろのドアを開けたこと。これがなければ黒沢は逃げられないはずが、この警官が外からドアを開けたために逃げられた。護送車から出られたのは必然ではなく、偶然。

阿久津「全て遠藤の仕業ね」黒沢「全てはテロに見せかけて遠藤をしとめるため」

自分のコントロールできない他人の行動次第の薄氷を踏むような阿久津の作戦。薄氷を踏むというより、独りよがりで普通は失敗するだろう作戦。

りょうさんと安藤政信さんの対決

阿久津と伊達というより、りょうさんと安藤政信さんの会話に見える。なぜか分からない。演技ってそういうものなのか?

元自衛官役

元自衛官設定であるので佐根村さすがに強い。主人公(黒沢)より肉弾戦は強かった…と思いきや、黒沢により泳がされていただけ?に見える。しかし、佐根村は物ではなく人なので、そうそう黒沢の思ったように動くわけなかろうに。

負傷の度合い

阿久津:大丈夫なの?
黒沢:貫通しやがったよ

つまり、弾丸が体内には残っていないということで、大丈夫ではないものの不幸中の幸いという情報が、この短い会話で視聴者に提示される。

竜頭蛇尾

拡大もなしなので最後何やってんだか分からない。これ、拡大スペシャル用に撮影、編集していたのではないか。それを無理やり通常の時間内に押し込んだために、もう最後はグダグダ。最後の敵が誰なのか、ボヤけたまま終わる。なんというか、終わりよければ全て良しの逆を行く。既に減らしているのだろうが、遠藤の描写を更に減らした方が良かったのではないか。拡大スペシャルをやめた分、全体を見直すのではなく、佐根村に黒沢を撃たせるところまではそのままで、それ以降を短くした…みたいな編集。ラスト10分の意味分からなさは無い。演じる役者たちが可哀想になるくらいの酷さ。ラストをもう少し厚く描けば、もう少し良い作品になっただろうに。