謎解きというか、人間関係を暴いていることに、主人公のキャラもあって、痛快さ、爽快さが感じられない。このドラマは普通のエンタメでは無いのかな。それともそもそもエンタメでさえないのかな。その割には人間ドラマに厚みはないし…何を目指しているのだろうか。
暴くために用意された人間関係
設定も展開も、シナリオのために用意されていて、凛々子はそのシナリオ通りに動くキャラ。凛々子はキャラ的にそれでも良いが、根津までもシナリオのために動くロボットの動き。『ゴシップ』という言葉をタイトルに置くからには、人間の心の内を描くことがテーマであろうに、心がないキャラたちが、ドラマ進行通りに動いている感じが強くする。それも通常想定できないトリッキーな動きをしている。
「ケルベロス」という名詞をまた出してきた
中二病の人、中二病予備軍、過去に中二病だった人。こういう人たちがターゲットなのか?それとも逆に「ケルベロス」を全く知らない人がターゲットなのだろうか。ケルベロスには詳しくないが、少なくとも、ケルベロスを知っている『女子高校生は異常』ということは知っている自分は対象なのだろうか。
顔が広くコミュ力も高い根津
人の気持ちが全く分からない凛々子を助けるのは根津しかいないのは分かるが、凛々子から逃げてとしか思えない。
根津と凛々子のバディ関係
根津が凛々子をフォローしていく役回りが続いている。しかし、凛々子の言動に共感できる要素が無いので、根津に同情こそすれ、観ていて情けないとか頑張れとかいう気持ちにはならない。まあ、そういうことを狙ってはいないドラマなのだろう。実験的と言うべきか、ドラマ自体が空気読めていないと言うべきか。主観で言うと、ちょっとよく分からないドラマ。