Golden Time

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【ブギウギ】(125)真の主人公は羽鳥…


最後の最後で、『ブギウギ』がスズ子の物語ではなく、スズ子と羽鳥の物語であったと明かされる感じ。個人的には、この最終回直前回の描き方では、真の主人公は羽鳥だったのかとさえ思う。作曲家は歌を書くことはできるが、それだけでは歌は人々を感動させられない。パフォーマーが必要。羽鳥にとって、自分のやりたい音楽を体現できる理想のパフォーマーがスズ子だったと考えることができる。そう考えると、羽鳥はスズ子を見つけた時から、自分のために利用することしか考えず、辞めたいと言い出した時も反対する行為に納得できる。スズ子は自分の好きなように生きてきたように見えるが、局面局面で羽鳥に相談して、最後の引退の時以外は基本的に羽鳥の判断に従っていたことの恐ろしさが見えてくる。

互いに一対一の対話を求めるスズ子と羽鳥

羽鳥からスズ子の家に来た!絶縁と言ってしまったことを反省したことを言葉で伝えるために。スズ子も羽鳥と話さなければと言っており、これはつまり、スズ子も羽鳥も自らの言動が、意図した以上に2人の関係を大きく変えてしまったことに後悔もしくは戸惑っているということなのだろう。

最終回の1つ前の回で、羽鳥とスズ子が引き寄せられて会うの、これぞ運命の2人という感じ。同志的な意味で。

羽鳥の考える、羽鳥とスズ子の関係

スズ子に嫉妬していたと。嫉妬というか、自分が周りから追い込まれることの息苦しさの原因がスズ子だと思ったから。しかし逆にそこまでの息苦しさを与えてくれるほどの成功を為せたのもスズ子のお陰だということでスズ子に詫びることができたと。

スズ子の考える、羽鳥とスズ子の関係

羽鳥とスズ子は、人形使いと人形の関係だと言う。

羽鳥もスズ子も自分をかなり下げることで、関係を修復しようとしている。しかし、互いの言葉は、もう元の関係には戻れないことを言っている。対等か否かとかそう言うことではない2人の関係の再構築。

しかしスズ子は羽鳥から離れるということを言葉を変えて言っているだけとも言える。

最終回予告?

最後に、最後にもう一度だけ、こんなしょうもない僕と遊んでくれないか

最後のステージが最終回になるのか!

『ブギウギ』は羽鳥の物語

羽鳥がスズ子を手に入れ、育て、手放す物語。