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【キャンディ・キャンディ】ニールとイライザは何故性格が悪いのか


キャンディ・キャンディにおいて、ニールとイライザの性格が悪いのは、登場当初からなのだが、2人は、なぜそのような性格になったのか考えてみる。

ラガン家の教育

ラガン家のニールとイライザは両親と暮らし、イライザのためにキャンディという話し相手を雇うことまでしている。キャンディに罰を与えるにしても、ポニーの家との約束も考慮しており、非難されるほどのことはしていない(別記事「良識あるラガン夫人」参照)。ラガン家の教育環境に欠陥があるとすれば、ニールとイライザに対して甘い可能性があるということであるが、明示的にそれと分かるほど子供たちに甘いという描写はない。

ラガン家以外に原因はないか?

では、ニールとイライザは何故性格が悪いのだろうか。ラガン家以外に原因を考えてみる。まず、キャンディ登場前から家庭教師が38回変わるということであるので、キャンディが悪化させた可能性はあるが、元々の原因ということはない。そうなるとキャンディが来る前の友人関係を考慮すべきとなるが、余りその辺りは描かれていない。

アンソニー、ステア、アーチー原因説

他に考えられるのは、アンソニー、ステア、アーチーとの関係である。この3人は、キャンディに対しては初対面時から何故か好意的である。アーチーは昼寝を起こされたと愚痴ってはいるが、これも本気の愚痴ではなくトーク術の1つであることはその後の展開から明らか。この3人の感覚は、キャンディを最初から徹底的に嫌うニールとイライザとは相容れないものだろう。これがニールとイライザの不幸の可能性がある。

男子4人と女子1人+もう1人

アンソニー、ステア、アーチー、ニール、イライザ。この中で女子はイライザ1人。ニールとしては妹1人にはできないので、イライザとニールは共に行動しなければならない。彼らがアンソニーら男子3人と同じように行動するには、年長者でもあるように見えるアンソニーらがニールとイライザに歩み寄る必要があるが、いくつか描かれる3人の描写からは、その気は見られない。アンソニーら3人、アンソニー亡くなった後はステアとアーチーの2人は、徹底してニールとイライザを仲間はずれにしている。これはキャンディ登場後の描写なので、ニールとイライザのキャンディへの対応に怒った彼らの対応と考えられなくもないが、キャンディが来る以前からあのような対応をしていた可能性もありえる。キャンディが登場すると、なぜかアンソニーら3人は全員キャンディにぞっこんとなる。これは思春期の男子の中に同じく思春期の女子を放り込んだのだから当然の結果である。北斗の拳における北斗4兄弟にユリアを投入したのと同じ構図である。これまで、ニールとイライザは、なんとかアンソニーらとうまくやろうと努力していたが、アンソニーらはからかうばかりで相手にしてくれなかった。そんな中、自分達の話し相手として急に現れたキャンディが、なぜか自分達を差し置いて、自分達が入れなかったアンソニーらの間に簡単に入っていったのを目の当たりにさせられた。そう考えれば、ニールとイライザのキャンディに対する言動は、キャンディが現れる以前のアンソニーらのニールとイライザに対する行動に対する反発が現れたものであると言える可能性がある。

両親との同居

また、ニールとイライザの兄妹には両親と同居している。アンソニー、ステア、アーチーは親と同居していない。監査役はエルロイ大おばさまのようだが、エルロイは恐れられる割にアンソニーらにはかなり甘い面を見せているので、アンソニーら3人はかなり自由奔放に生きていた可能性が高い。また、ウィリアム大おじさまが3人に自由に作らせたという薔薇の門、石の門、水の門にしても、ニールとイライザにはそのような門は作らせていない。このような環境の差が、アンソニー、ステア、アーチーの3人と、ニール、イライザの兄妹との間で何か感情的しこりを生んでいたのではないだろうか。親との同居は、子供にとっては、良い面もあれば、叱られたり行動を制約されたりという面でストレスにもなりうる。ニールとイライザにとっては、ラガン夫妻がいることによる心の落ち着きと共に、ストレスも感じていたと考えられる。

アンソニーらの自由さを見せつけられて

特に、自由奔放につるんでいるように見えるアンソニー、ステア、アーチーの3人を身近に見ていると、ストレスは余計強まるだろう。親に頼っていながら、親の束縛を嫌う。この感情がアンソニーら3人の自由奔放さを見て増幅されて現れたのが、家庭教師交代やキャンディへの仕打ちに現れているのではないだろうか。つまり、ラガン夫妻の正しい教育と、身近なアンソニーら3人の自由さを見せられることが、ニールとイライザの性格を歪めていったのではないだろうか。

結論

隣の芝生は青い。一方のアンソニー、ステア、アーチーは、親と同居しているニールとイライザを羨んでいただろうに。