Time is Priceless

時は金では買えません

【キャンディ・キャンディ】アンソニーとテリィの相似


マンガ「キャンディ・キャンディ」において、アンソニーとテリィはともにキャンディが愛した男であるが、この2人はキャンディにとってどのような点が似ておりどのような点が異なっているのか整理した。

偶然の出会い

アンソニーとの出会い

アンソニーとの出会いは、丘の上の王子さまのバッジをニールに奪われ、取り返したあと、泣きながら走ってたどり着いた薔薇の門の前であった。これは偶然の出会いである。この時はキャンディは泣いていたが、アンソニーは終始微笑みを浮かべていた。ふと気づくとアンソニーは消えていたが、キャンディの顔には笑みが浮かんでいた。

テリーとの出会い

一方、テリィとの出会いは、アメリカからセントポール学院のある英国へ向かう船の中で新年の大パーティから酔い覚ましに抜け出したキャンディが、悲しそうに泣いていたテリィを見つけたところから始まった。キャンディを見つけたテリィは泣いていたとは思えないような態度でキャンディをからかい、テリィが去った後、キャンディは不快な顔をしている。

共通点と相違点

出会いでは、どちらか一方が泣いているが、アンソニーとの出会いではキャンディが、テリィとの出会いではテリィが泣いている。どちらの場合も泣いている理由についてもう一方は聞かないし、その後の約束等もせず、単に出会っただけで終わる。ただし、キャンディの心象は真逆で、アンソニーに対しては「またあってください おねがい…」とつぶやく一方で、テリィに対しては「アンソニーのほうが…ずっとステキだった」「グランチェスター…ちょっとでもアンソニーとにてるなんて思ったのがまちがいだったわ」「アンソニーとはにてもにつかない…アンソニーとは…」と言っている。しかし、この評価、アンソニーとの比較でテリィが下なだけで、絶対的にテリィを嫌っているとは取れない表現である。

馬に二人乗り

アンソニーともテリィともキャンディは馬に二人乗りしている。アンソニーとはこれから2人が運命により引き離されていくタイミングで、テリィとはこれを機にキャンディはテリィに惹かれていくことになる。

アンソニーの馬に乗る

ラガン家がアニーを招いたお茶会でニールと取っ組み合いをしたために、ラガン夫人よりクビを言い渡され追い出されることが決定する。その際、アンソニーはキャンディのために何もすることができない思いを抱きながら、キャンディを優しく自らの馬に乗せ、二人乗りで駆ける。
たてがみを白く描いている(※)ので白馬と思われる。

※:「キャンディ・キャンディ」において馬はたてがみの色で白馬か否かが、描き分けられている。アンソニー、テリィ、キツネ狩りの際のキャンディの馬はたてがみが白いが、ステア、アーチー、ニール、イライザの馬はたてがみが黒い。テリィは貴族の子であるので理解できる。また、これによりアンソニーとキャンディは、それぞれアードレー一族の中で高い地位にいることが分かる。

テリーの馬に乗る

テリィが、聖ポール学院での五月祭りの際、アンソニーを忘れられないキャンディに対し、テリィは荒々しくキャンディを自らの馬に乗せ、アンソニーのことを忘れさせるために二人乗りで駆ける。
こちらもたてがみを白く描いているので白馬と思われる。馬の名前はセオドラ。

共通点と相違点

どちらもキャンディを自分の馬に乗せて二人乗りをしている。アンソニーはキャンディの抱える問題に対し解決策と言えることは何もできず、唯一できることが馬に一緒に乗ることだった。一方、テリィはキャンディのトラウマを自らの手で破るべくキャンディを自らの馬に乗せている。

別れ

アンソニーとの別れ

キツネ狩りの際の事故によるアンソニーの死により、突然の別れとなる。これはキャンディがアードレー家の養女となったことのお披露目というキャンディにとって晴れの日に起きた事故である。

テリーとの別れ

舞台リハーサルの際の事故によるスザナの負傷により、突然の別れとなる。これはテリィがキャンディを離さないと決意し、キャンディもテリィとの愛を確かめようとニューヨークへ向かった際に起きた事故である。アンソニーの死を経験したキャンディは、「生きていればきっと会える!いつかきっと…」という言葉を胸に生きてきたが、この事故で「もう会えない!」「生きてたって…生きてたって」という結末となる。

共通点と相違点

どちらも不慮の事故による突然の別離である。アンソニーとの関係は彼自身の死により終わる。これによりキャンディは、死による二度と会えない別離を知る。テリィの方は、事故以前にも聖ポール学院でのトラブルにより離れてしまうが、生きていれば会えるという言葉を胸にキャンディはテリィを思い続けていた。しかしテリィ本人に対してではない事故により、生きていても二度と会えない境遇となってしまう。
キャンディは、アンソニーとの別れで死が絶対的に2人を分かつことを知ったが、テリィとの別離で生きていても会えないことがあることを経験する。

全体

アンソニーとテリィについて全体的に見ると、アンソニーとテリィには、ともに偶然の出会い、馬二人乗りイベント、突然の別離があるが、これらのイベントのうち、出会いと乗馬に対するキャンディの感情は、同じではない。どちらかというと逆の感情を持っている。しかし、別離の際は共に悲しい感情として共通している。