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【北斗の拳】暗黙の了解~物語設定編


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南斗は宿星に従う・・・・・・とか

本当か~??

舞台はどこか

北斗の拳の物語はシンの支配する地域付近から始まる。
ここは、一万円札が出てくることと、具体的にシンが「関東一円」を支配するとあることから日本だとわかる。以上と、ケンシロウというのが日本人の名前であることから、ケンシロウが話すのは日本語だとも想像できる。

ラオウ以前に限ればこれは正しいだろう。それ以降は海山越えて行っても普通に会話してるから、何語で話してるの?ってなるけど。まあ、本州と九州というのが妥当な線か。

スタートが関東だから、日本海が埋まっていない限り舞台はラオウを倒すまで日本であるはず。

しかし、ユリアがいた場所やラオウの居城はどうみても日本じゃない。

これはどういうことだろうか。

戦争以後の世界であれ程の建造物を作れるわけがない。

となると、もともと有ったことになる。

一体舞台はどこなんだろう。

アンコールワットとかの遺跡風ではあるから、東南アジア?

それとも、あくまで日本にこだわるなら京都辺りの五重の塔に飾りを付けたと考えるしかないが…かなりイマイチ。

どこなんだろうね。

そもそも舞台が日本とすると、ラオウのいう天は本州限りになる。
まあ、それでも十分広いし凄いけど、やはり全世界を見て欲しかった。だって戦争前はアメリカとかロシアとか中国とかの日本よりはるかに大きい国が現存していたのだから。

いずれにせよ、舞台は厳密にはわからない。

北斗は救世主

北斗は救世主?

なんで?


「北斗神拳は暗殺拳」
「北斗現われるところ乱あり」

なんでこれで北斗が救世主になりうるの?

南斗は宿星に従う

南斗六聖拳にはそれぞれ宿星が有って、伝承者はそれに従う…らしいのだが…。

南斗乱れすぎである。
六聖拳の内、2組4拳が相討つ状態。
サウザーとシュウ、レイとユダという組み合わせ。
また、シンは恋人争いの決闘で敗れ、サウザーは将らしいことするのは良いけど夢が大き過ぎたため倒された。
そして、レイは南斗と関係ないところで義理立てして倒れた。

確かに皆、宿星と対応した理由で倒されているようだ。しかし、そうであれば、彼らは各々受けた教育の結果として行動し、倒れたわけであり、本来的には彼らに罪はない。拳がそうさせたのだ。

となると、南斗六聖拳の中で4拳が相討ちとなるような事態を産む宿星設計は、南斗全体の発展という観点からみると、間違っているのではないかと思う。

しかし、彼らの代に至るまで、長い間これで問題なく南斗六聖拳が伝承されてきたわけで、彼らの代に何か南斗六聖拳の設計上の欠陥をつく問題があるはずだ。

しかし彼ら自身の思考はそれぞれの拳の思想に支配されているので、先代以前と行動パターンは変わらない。

それなのに六聖拳が揃って異常行動ともいえる行動に出たのは何か外部要因があるのだろう。

結局、ケンシロウ達北斗兄弟が、南斗乱れる前に表に出てきたためにおかしくなったのではないかと考える。

シンに対しちょっかいをかけるケンシロウ。

サウザーの野望に対しこれまたケンシロウが手を出すし、仮にケンシロウが失敗してもラオウが後ろに控えている。

「南斗乱れる時北斗現われる」ではなく「北斗現われたため南斗乱れる」としか見えない。

そして南斗六聖拳は「南斗乱れる時北斗現われる」用に設計されているため、「北斗現われたため南斗乱れる」事態には混乱するしかなかったのである。

これはひとえにリュウケンが北斗神拳伝承を掟通り一子相伝としなかったことと、適切な伝承者を育てられなかったことに根本原因があるのではないかと思う。

陽の拳の命運を握るのは陰の拳だったのだ。

南斗乱れる時、北斗現わる

南斗が乱れる時に北斗が現われるらしいが、これはどういう意味だろう。
また、この時の北斗の役割は何だろう。

次のように考える。

南斗の主要な流派が6種類も陽の拳としてあるのは、何かの理由でその内の1派が絶えたとしても、108引く6の102派の中から最強の1派を昇格させればば、六聖拳の全体レベルはそれ程下がらないので南斗聖拳としてはそれで世の中の変化について行こうということだろう。

しかし、南斗の結束が乱れ、同士討ちが始まるようだと、南斗六聖拳の全体レベルが著しく下がる危険性が高くなる。

現に、ユダとレイ、サウザーとシュウが南斗六聖拳全体でみれば不毛な個人戦をしている。

レイに至っては、勝とうが負けようが、その後に自分が倒れることが確定しているのにユダを倒そうとする。

もし勝ったら、というか勝つんだけれども、六聖拳が一挙に2つ減ることになる。

南斗六聖拳の伝承者はそれぞれアクの強いキャラだから、妥協することをしない。
故に一度南斗のバランスが乱れたら、六聖拳のうちの3つ以上の拳が絶えることも容易に起こり得よう。

こうなると、102派からの昇格だけでは六聖拳全体でのレベルダウンを免れない。
過半数が入れ替わるのだから。

そこで登場するのが、北斗である。

北斗はまず最後の将以外の六聖拳伝承者を倒す。

えっと思うかもしれない。
しかしそうではない。
雄ライオンが別の雄から雌数匹からなるハーレムを奪い取ると、まずするのは前の雄ライオンの赤ちゃんを殺すことだ。そうすると赤ちゃんを殺された雌は妊娠可能になる。これは、一見非効率に見える。
しかし、倒されるような遺伝子を持つ赤ちゃんなどよりより強い雄の子を産んだ方が生存競争に勝つ可能性が高く良いのである。
そして、ここが重要なのだが、最後の将以外の六聖拳伝承者を倒す、もしくは彼らが倒される場に必ず居合わせることが必要だ。
そして、南斗六聖拳のうち、慈母星を除く5つの星が消えゆくのを見届けていくと、いつのまにか北斗神拳伝承者は、一度見た拳は習得することができる水影心を自動的に身につけることができるようになる。

ここがポイントで水影心は、自動的かつ機械的に身につくのだ。

理由は分からぬが北斗神拳の修行課程において無意識に教えられていたのが、何かがトリガーとなって表にでてくるのだろう。

長くなったが、これで条件は揃った。

南斗最後の将と北斗神拳伝承者は、7人の子を作り、1人は北斗神拳伝承者、もう1人は最後の将、あと5人を他の南斗六聖拳の伝承者として育てるのだ。

このような仕掛けで南斗六聖拳は途絶えることなく維持伝承される。

これが、
南斗が乱れる時に北斗が現われる理由と北斗の役割だ。

二指真空把は矢を放ったところへ正確に返す

二指真空把は矢を放ったところへ正確に返す…この事実。

これはかなりの腕前を必要とする。

矢は自分の方に向かってくる。
それを二本の指で捕え、かつ矢の向きを直ちに180度変えて投げ返す。

矢というものは自分の方に飛んでくると遠近感もつかみづらいのでかわしづらく、また離れたところから射ることができるので、放つ者にとっては非常に心強い武器だ。

しかしこの二指真空把の登場で弓の優位性が崩れた。
そういう意味で画期的な技だ。

これをケンシロウはスペードに、ラオウはマミヤに使っているところから北斗神拳の必修科目なんだろう。

幼さが残る北斗兄弟が二指真空把を特訓する姿は想像するにほほえましい。

…とここまでは、普通の話。

ここからが本題。

二指真空把ってどうやって練習するのだろう。

まず、Aが練習者Bに矢を放つ。
BはそれをつかみAに投げ返す……、でどうなるの?

Aに矢が命中してはだめだろう。
しかし二指真空把は捕らえた矢を好きなところに投げる技ではない。

矢を射たところに正確に投げ返す技だ。それも反射的に。

となると、それを訓練として成り立たせるにはどうすれば良いのだろう。
野球のバッティング練習みたいに板でも立てておけばいいけど、それじゃあつまらん。

二指真空把の練習は次のようであるべきだろう。
AはBに矢を放つと同時に弓を捨て、身構える。
Bは自分に向かってくる矢を二指真空把でAに投げ返す。

Aは自分に向かってくる矢を二指真空把でBに投げ返す。

Bは自分に向かってくる矢を二指真空把でAに投げ返す。

以下、昼食時間まで繰り返す。

二指真空把は反射技なので、自分達では止められない。やめる時は、誰かに横から矢をはたき落としてもらうしかない。

過酷な練習なのだ。

こんな訓練を経たのだから、ケンシロウもラオウも、そりゃあ易々とこなすわ。