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【MIU404】杉下右京の「相棒」との違い


刑事モノで相棒を組んで事件に当たるドラマはバディものとして1ジャンルとして成立しているが、現在、そのタイプのドラマで代表的なのが杉下右京の「相棒」である。そこで、「MIU404」と「相棒」の違いをザクっと見てみたい。

杉下右京とその相棒

「相棒」では、基本的に杉下右京が事件解決者となり、その相棒が狂言回し役を担う。これは、シャーロック・ホームズとワトソンの関係であり、まあ、バディものというか推理モノの基本的な構図。

亀山・神戸・甲斐

立ち位置、関与の仕方は異なるが、基本的に狂言回しの役を忠実にこなしていた。

冠城

これまでの者たちと違い、若干対等に推理に突っ込んでおり、一定の成果を残している。また、阿吽の呼吸で杉下と会話・行動しており、単純な狂言回しではない。ただし、事件解決としては、関与はあるが、杉下がメインであることに変わりがない。つまり、相棒の能力により、関係が厳密には変わるが、完璧な推理のできる者とその相棒という形は変わらない。

MIU404の伊吹と志摩

こちらは、基本的に伊吹は、何かあると飛び出して行ってしまうので、狂言回し役を強いて当てはまるなら、志摩にはなる。しかし、それよりも、事件解決を担う役割を分担している形になっている。
つまり、事件に対する直感的なもの知覚的なものというより、一言で言うと本能的なものを伊吹が担い、論理的なものを志摩が担う。ただし、とはいえ伊吹の本能が完璧というわけでもなく、事件の背景によっては鈍る。また、志摩の論理的思考も、キレッキレというわけではなくぼんやりしたものであることが、特に回を重ねるほど多く描写されている。これは、最初は、志摩が伊吹の言動に、あまり信頼をおいておらず、初期は、自分の考えで進めようとしていた故に自信があるように見え、回を重ねるにつれ、伊吹の感覚に信頼を置き始めたため、初期対比、志摩がブレているように見えるだけの可能性もある。「MIU404」では、一人で何でも推理できる完璧な者はいないし、伊吹と志摩両方の能力を合わせても、まだ不足していることが残る。

「相棒」と「MIU404」との違い

相棒というタイトルながら、実は狂言回しとメインの事件解決役に役割分担されており、バディモノとは言えない「相棒」。
一方、完璧ではない組み合わせながら、結果的に互いの能力を合わせて事件を解決させていく「MIU404」。
バディモノとしては、「MIU404」の方が正統的なモノに近い。ただし、冠城が相棒に就任してからは、冠城のポテンシャルが高い設定になっているので、バディ化が進む可能性はある。

世の中のバディモノ

「相棒」がタイトルからしてバディモノと思わせるが実はそうではないというのが特殊である。世の中にはバディモノは多いし、大抵の場合、正統的なモノに仕上がっている。力を合わせる系バディモノとして、「MIU404」がシリーズ化して続くことは多くの人が期待していることであると思われる。

あぶない刑事

「MIU404」は、バディモノジャンルで言うと、古いが「あぶない刑事」が近いように見える。新しいところでは「MIU404」と同時期スタートの「未満警察ミッドナイトランナー」がそんな感じ。というより、まあ、普通のバディモノはこんな感じかなと。