「MIU404」の主役、志摩と伊吹は、それぞれ救えなかった大切な相棒と言える人がいた。志摩には香坂、伊吹には蒲郡。これら4名の苗字は、東海地方の地名と山に同名のものがある。伊吹山、志摩市、蒲郡市、香坂(名古屋市内の地名)。これについては「【MIU404】志摩、香坂、伊吹、蒲郡」において書いたが、ここでは、地図を使ってもう少し詳しく見てみたい。
地図上の関係
この地図において、左上の点が伊吹山。最下の点が志摩市。名古屋市内にあるのが香坂。右端が蒲郡市。何か伊吹・志摩を結んだ線と、蒲郡と香坂を結んだ線は平行に近く、4点を結ぶと台形に近い形が現れる。
この4名の配置に何か意味があるのではないだろうか。
左右の位置
左から、伊吹・志摩・香坂・蒲郡の順に並んでいる。これは、警察官らしさを表しているのではないだろうか。右に行くほど警察官らしいことを表すと考えると、妥当に見える。
上下の位置
上から、伊吹・香坂・蒲郡・志摩の順に並んでいる。これは、刑事としての熱さ・冷静さを示しているのではないだろうか。4人の中で、伊吹が一番熱く、志摩が一番冷静だと表していると言える。
全体的評価
名前 | 刑事らしさ | 熱さ |
---|---|---|
伊吹 | 極めてらしくない | 極めて熱い |
志摩 | らしくない | 極めて冷静 |
蒲郡 | 極めて刑事らしい | 冷静 |
香坂 | 刑事らしい | 熱め |
伊吹が極端に刑事らしくなく、極端に熱い設定である点は、刑事ドラマとしてはありがちだが、この「MIU404」では、相棒に真面目な人間を置いてストーリーが発散させないようにするのではなく、極端に冷静であるが、刑事らしくない志摩を配置していることで、ストーリーにイレギュラーな幅をもたせることが可能になっている。
陣馬と九重との関係
地図上の確認を、現在のMIU404メンバーである、志摩・伊吹に陣馬と九重を加えて作成してみた。
左端が九重町で右端が陣馬山。これ、志摩・伊吹ラインと陣馬・九重ラインは直交しているといえる。これは何か意味があると考えて良いのではないだろうか。これは、志摩と伊吹の相乗効果から得られるものは、陣馬・九重の相乗効果から得られるものと全く違うものであると解釈することができる。ただ、九重が九州出身という設定があるので、大分県にある九重町を採用したが、九重町というのは、各地にあり、特に岐阜県にも愛知県にもあることは言及しておく。
それにしても、志摩・伊吹ラインと陣馬・九重ラインが綺麗に直交しているのは、ペア2組の組み合わせとしては、人事的に完璧なのかもしれないし、最悪なのかもしれない。この直交性は、意図的でなければできないレベルの美しさだと考える。
平行と直交
伊吹と志摩にとって、それぞれが救えなかった人々が、同じ東海県内という近場で平行に配置され、現在一緒に行動する陣馬と九重は、直交し、さらに東海外のかなり離れた場所にある。これは示唆的。平行はどこまでいっても接点がないが、直交は離れていても出会う場所がある。ここに意味がありそう。
中間地点の鈴鹿市
伊吹山と志摩市の中間地点は、三重県鈴鹿市になる。今後、「鈴華」「涼香」のような「すずか」と読む名前の登場人物が出てきたら、これは間違いなく、伊吹と志摩両方に関わりのある重要人物であると言い切れる…と、思ったら、成川岳役を鈴鹿央士氏が演じられている。これだ!これ!こういうの!しかし、成川は、九重の担当なんだけど…第9話でほぼ役割終えたように見えるけど…そうでないと言うことか?