Golden Time

時はお金で買えません

【MIU404】頼れるアニキが欲しかっただけの成川くん


成川岳の性格は、自分大きな人間ではないとの自覚はあるものの大きなことに憧れるタイプ。

だから、親分肌の人間が現れれば、全てを信じて従う行動を取る。今回は、久住というクズの親玉に見つかったため、悪に手を染めたが、良い師にめぐまれれば、素直に能力を高めて行くタイプに思える。

性格の背景

成川の性格構築には、単純に家庭環境が非常に大きいと思われる。母親は受験生の兄にかかりっきり、成川岳が家に帰ってこなくとも気にしていない。まあ、端的に言って親の愛情を受けていない。しかも比較対象としての兄は愛情をたっぷり受けているように見える。これで兄が弟の面倒を見るタイプであるならばまだ良いが、引きこもりの様で期待できない。つまり、自分を包んでくれ、かつ期待してくれる誰かに飢えていた。

久住にピッタリのカモ

そんな成川なので、久住の手にやすやすと落ちた。久住はそんな成川のような人間を手なずけることを熟知している。
まず簡単な仕事を与える、こなしたら褒め次の仕事を与える、細かい相談事を受ける、雑談の中に自分も大きな仕事の中の一員と思わせる…こんな感じで思い通り。

九重の登場

結局、頭が良くて、規範的な九重が登場したら、あっさり降参。愛情に飢えているだけに、偽物の愛情と分かればすぐ捨てられる。まあ、生命の危機の際にあっさり見捨てられればどんな人間でも離れるだろうけれど。そして、乗り換える。成川の悲劇でもある。

罪を償った後、成川はまた同じような愛情に基づく錯誤による詐欺に合うだろうな。結婚詐欺師には見つからないでほしい。

九重の若さ

九重は、成川に「全部聞く」と言う。これは、不安を受け止めてほしい成川には感動的言葉であったと思われる。しかし、九重のこの発言、態度は、MIU404の世界ではあまり良いことではない。犯罪者に刑事があまり心を通わせてはいけないのである。第8話の蒲郡元刑事が重なる。成川は、まず間違いなく九重に依存しようとする。それを九重は受け止められるのかということである。蒲郡元刑事は、初めて逮捕された少年が出所した際は、優しく対応してあげたようだが、再犯を犯した後は、そのようなことができなかった。そうしたら逆恨みされ、妻を殺された。これが九重の身に起きないとは限らない。