二つの殺人の点と線と面と立体。絡み合う過去から生み出すさらなる殺人と冤罪…ごちゃごちゃからまってもう分からん。
国木田係長、とぼけて真相に迫る
池内参事官のところに遊びに行ってなんだか楽しい会話をして帰ってくる。これ、面白いんだけど、視聴者にバレバレのフラグ立て。もう少し隠す感じで演出して欲しかった。でも、いいなぁ、国木田係長のキャラ。
いかし、池内参事官の悪事は小ネタすぎて…ね、事件の本筋とは違って傍系の傍系のネタ。そういう小ネタを追求してしまうのがまた良いんだよねぇ、国木田係長。
絡まる線と面と立体
うーん、事件の関係者がグチャグチャに繋がった。ちょっと関係ありすぎだろ、現実感ない。
主人公矢代の先輩、富野(逃亡する警察官)の彼女(プロの演奏家ではなく単なるバイオリン好き設定)の父親が、同僚殺人の罪で服役中に自殺。彼女は復讐に走る。で、レストランオーナーのオープニングパーティでバイオリン演奏するところまでたどり着き、もう一人の犯人にはホテルでスルッと部屋に入れてもらう。で、第6話の頭につながる…と。
ロジックのおかしさ
矢代がバイオリン弾きの犯人に対して警察が謝る機会を残すために犯行をやめろと言って復讐を思いとどまらせるというのは、論理的におかしいぞ。現にやめちゃったけど。なんだこれ。警察が謝るとかの前に、彼女は2人殺している。その場で父親を嵌めた小野塚審議官から謝罪の言葉もらったって命が助かるのなら本心でなくとも言うだろうし、裁判ではかなり重い罪を負うことになるはず。小野塚審議官を殺して自分も死ぬという決意が、小野塚審議官の本心か否かわからぬ謝罪と矢代が言う警察が謝る機会を得ることと重い刑を負うことが釣り合うかどうかということかな。警察が謝るというのは、制度として何を指すのか全くわからず、犯人が犯意をなくすロジックとしてはかなり厳しい。
相変わらずのフラグ納め
やっぱり クリーンな池内参事官にのっかって正解だったなあ(by 古賀室長)
クリーンクリーン強調しすぎだわ。いやあ、古賀室長!2話連続の"クリーン"フラグ立てお疲れ様でしたっ!でも、国木田係長も一発フラグ立ててくれましたので、同じネタを2回していただく必要なかったです。
警察をやめる富野
ん?自主退職?無断で銃持ち出して、古賀室長撃ってるんだが…情状酌量なの?
大昔の少年マンガの終わり方
ラストシーンで、矢代はこんなセリフで最終回を締めくくろうとする。
先輩、自分が今回の事件で学んだことは、愛は素晴らしいということです。
自分もいつかあんな愛を知るんでしょうか?
え?この最終回、大昔の少年マンガの手法で始まったけれど、最後もチープで抽象的な少年マンガみたいなセリフで終わるのか?少年マンガというより、安易な中学生の主張系か?
こんな中身の何もないペラペラなことを学んだと言うのは、ちょっと矢代の思考力を疑う。
とにかく、これまでのお話が台無し…というか、矢代と鳴海の恋愛経験不足をネタにした小話なのか?なら良いけど。真顔で言ってるぽいし。そうだとしても最終回なのだからもう少しちゃんと締めてほしかった。
宗像さん
本当に宗像さんは余計なことしかしないな。前回のラストで古賀室長が重体くらいの勢いで喚いていたけれど、極々軽傷。なんだこれ、なんで翌週の冒頭で手のひら返すネタ使って緊迫感出すのかぁ。大昔の少年漫画じゃあるまいし。
今回も古賀室長をネタにガヤガヤ騒いでる。宗像さんを演じる皆川猿時さん、頑張ってるね。
法律事務所の相談役を務める警視庁の超大物OB・牧野孝蔵(竜雷太)
あれ、鳴海さん、牧野に対して、
今度お会いする時は あなたを逮捕する時。その時は必ず逮捕状を持って現れますので待っていてください。
と言っていたのに、これはお蔵入りかぁ。あ、この牧野がシリーズ通じての巨悪なのか?え?あれ?…巨…?
池内参事官
西村和彦氏が演じる池内参事官。もうね、西村和彦さん、爽やか顔のはずなのに、刑事モノに出てきたら途端に、"最後は胡散臭い人"に私の中ではなってしまっている。済みません。今回も安定の最後の最後でギャフンとなっていらっしゃった。しかし、犯した罪が公文書偽造とショボすぎて…何と言ってもメインのバイオリン女は、3人目を殺そうとしていた位なので。まあ、ストーリー的には、なくても良かった役ですねぇ。
富野康彦こと市原隼人氏
相変わらずカッコいいというか、年取らないな、この人。本物の汗と涙にこだわって演技されたとのことですが、そもそもカッコ良すぎで普通に演技するだけでリアルさが無いので、本物にこだわると、マイナススタートだから難しいでしょうね。