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【麒麟がくる】第39話 倒れることが一休みになると


本願寺攻略中に倒れる信長と光秀。完全フィクションのドラマなら、助かるのか?とハラハラしながら観るのであるが、"麒麟がくる"は、歴史モノであり、ここでは死なないことは分かっているので、ドキドキ感は無い。信長も光秀も共に最期は知られているから。

これからの仕込み

煕子が死亡したことのドラマ的意味

煕子は、光秀の病状を気にして雨中に百度参りをして体調を崩し、結局、亡くなったという流れ。これは、煕子は本能寺の変以前に亡くなった説を採るということだろう。

これは、2020年夏の報道も踏まえているのだろう。この報道の通り、"麒麟がくる"の中でも、天正4年に亡くなったとしていた。

これで、本能寺の変の際に煕子も殺されるというシーンを見なくて良くなったということ。煕子は、光秀を心から愛していたというように描かれているので、その煕子が、光秀の謀反を知り、その後、自身も失意のまま死ぬこととなれば、"麒麟がくる"のラストとしては、視聴者は観たくないものを観させられることになるので、今の段階で煕子が亡くなるのは、ストーリー展開としては良かった。ただし、この不幸は、光秀と煕子の娘珠が負うことになるが、まあ、これは"麒麟がくる"の範囲外だろう。

黒幕は描かれるのかな?

秀吉と家康のどちらも、本能寺の変の黒幕になり得る描写となっている。
秀吉は、自分が天下を取るためには、最終的には信長を討たねばならないことを意識して、その役を光秀に押し付けようとしていることが見て取れる描写である。一方の家康は、都合の良い時には利用し、しかし家康が助けを必要としている時には見捨てる信長のやり方についていけないという感情を見せていた。
正親町天皇も信長と、表面は穏やかながらマウントを取り合っており、一触即発の関係となっている。2分割した蘭奢待を信長は正親町天皇に献上しながら、正親町天皇はそれを毛利輝元に与えたエピソードが非常に効いている。
黒幕は、いたのか否かを含めて曖昧なまま終わるの可能性が高いと思うが、史実はともかくドラマとして、誰かに黒幕を振って描いて欲しいというのが希望。まあ、無理だとは分かるが。

菊丸は誰のスパイか?

家康に逐一報告しているのみならず、家康の相談役的立場にもなっている。光秀は、菊丸を信用しているようだが、のめり込みすぎると、足をすくわれるよということが、今回の菊丸と家康のエピソードで暗示されているように思える。

珠の結婚までやってくれそう

信長が光秀の子珠の婿のあっせんを請け負う話をするシーンも描かれる。一応、珠本人にあっせんに対する意思を確認しているところが、現代のドラマらしい。光秀の主君である信長が決めたことなら、本人の許可が有ろうと無かろうと、光秀本人も、光秀の子も従わざるを得なかったであろう。しかも当時は政略結婚が当たり前の時代。その意味では、信長にとって、自分の子ではなく、光秀の子も政略結婚の道具として使価値があるということになる。つまり、光秀はそれほどの力を持っていることが、内外に知れ渡っているということ。いずれにせよ、信長が間に入り、珠は細川忠興に嫁ぐことになる。