コメディとシリアスが共存している…というより、コメディは無理に入れている感じで、取ってつけたような男女の身体ネタくらい。あとは基本、シリアス。それも結構ハードなクライムものなので、描写がグロいシーンも多い。というか、これ、コメディでは無くて、シリアスドラマなのだろうね。
外見彩子(中身日高)
主にシリアスパート担当。身体入れ替わりを楽しんでいる。元にはそうそう戻らないという認識で、安全な自分の地位を楽しんでいる。
外見日高(中身彩子)
主にコメディパート担当。身体入れ替わりを本気で戸惑っている…のだが、持ち前の上昇志向からか、第2話後半にして、中身日高に対して反抗を試みようとする芽が見られる。元に戻りたいという欲求が強い。
歩道橋からの再度の転げ落ち
死ぬよ、そんなこと二回もしたら。というより、前回はそれで入院しているのに、今回は全くの無傷。何で?慣れたから?…いや、この手のことに慣れなどない。頭を打ったら大変なのにそんなことを試みるというのは、やはりそれだけ彩子は精神的に追い詰められているということなのだろう。
相棒だからこそ
八巻は、相棒だからこそ彩子のおかしさに気づく。気づくのだが、入れ替わりなど当然想像できないので、不審に思っているだけに留まる。これは妥当。しかし、ラストで八巻は入れ替わりに気づく…何で気づく?単に日高の太陽と月の入れ替わりの言葉だけで気づくものなのか?入れ替わりを信じるという八巻の素直さ、受け入れ能力の高さは、逆に、危うさがあるかもしれない。物語的には、こんなに早く秘密を知る第三者が現れることは、プラスなのだろうか。まあ、正義であるべき刑事側に、真実を知る者がいるということは、日高に捜査が引っ掻き回されるのをある程度防いでくれるという点で意味があるポジションなのだろう。
入れ替わりの設定のズルさ
この不条理な設定に、ドラマ中の登場人物のみならず、視聴者も大混乱…なのだが、この設定、制作側には非常に都合の良いものだなぁと。いつ元に戻すも戻さないも、製作側が自在に操れるのだから。振り回される視聴者は辛い。
陸の存在
単なる彩子の同居人では無い眼力を、中身が日高の外見彩子に対し、一瞬陸は見せた。これは、何か意味を持つのだろう。入れ替わりネタに加え、更に陸の謎の関与まであると、ストーリー追うのにお腹いっぱいになる。陸と日高はグルだったみたいなのさえやめてほしいところ。