Golden Time

時はお金で買えません

【天国と地獄】最終回 満足感高い…1つ除いて


上手くまとまったし、上手く落としてる。あんなに謎やフラグ立てていたのに、ドラマとして綺麗に終わり、視聴後の満足感も高い。良かった。ただ、河原の行動の変化については、もう少し分かりやすく描いて欲しかった。

逮捕されるところから始まる

最終回の始まりは、前回のラスト、逮捕されるところから。このときの既に元に戻った彩子の勢いが、相手が河原だからか、第1話を彷彿とさせる強気の彩子であり、元に戻った感が出ている。これまでずっと入れ替わりだったから。

鹿児島県警の有能な鑑識

東朔也のものと思われるSDカードを鑑識が東の写真を撮っている中、陸が拾う。陸、お手柄と言いたいが、これ何回目の落としものSDカードなのよ。東朔也バラマキ過ぎではないか?SDカード。あと、陸が気づくのに気がつかない鑑識って…写真撮ること夢中になってるって、カメラ始めて持った子供じゃないんだから。

八巻お手柄!

しかも、弁当屋と称しておにぎり差し入れするなんて。でも、それだけの人。特に時間には絡んでいなかった。確かにこれまでの描写だけで、八巻を事件の黒幕にするのは無理があるから。そもそも八巻を黒幕予想するのは、八巻が一番、黒幕らしくないから逆張りでみたいなものだから、現実的ではないし、結果もただの人だったと。これはこれでよし。

送致取調べ担当、河原

河原の大げさな取調べ、良いな。演じる北村一輝氏の関西弁と相まって不思議なトーンで進む。

日高のことが手に取るように分かる彩子

体が入れ替わり、日高として生きていた事実があると、元に戻っても、日高の考えることが分かると言うことかな。

鑑識新田さん

いやあ、この場違いなイケイケキャラは、鑑識の才能溢れるが故だというのは分かっていたが…天才のやる気に火をつけた彩子も天才だ。

ラスト近く、彩子が日高を取り調べているのを聞いた後、廊下を歩いていると鑑識の同僚に会った。水没した日高のスマホの動画ファイルの再生が音声のみかろうじて判別可能になったと言う。音声の内容は「あなたは私で、私はあなたです」というものだが、これを新田は「好きですってことじゃ、なぁーい?」と解釈する。これ、新田のお茶目なところとも取れるが、入れ替わりを知っているからこそのセリフなのかもしれない。鑑識の同僚に、これ以上この動画に関わるなと言うような。そもそもこのスマホを差し出された際、「んー?」とスマホ自体に記憶がない顔をして、同僚に「日高のスマホです」と言われ、「あー忘れてたー」と言っている。このくだり、逆に怪しくて、新田は既にこの動画の内容を、鮮明な音声付き動画で見ていて、その上で画質も音質も落としておいたというの考えられないだろうか。まあ、証拠隠滅なんだけど、新田は天才なのである。だから、ついデータ復元操作を誤ってしまうこともあろう。

五十嵐管理官

何か気づいた感溢れる五十嵐管理官、良いな。河原と話している途中に謎演出もアリ。これはパチンコのフラグ演出か?しかしこれは、パチンコの演出そっくりなだけあり、期待したが肩透かしだった。五十嵐管理官絡みでは、特に何も起きなかった。単に河原の意図を汲んだというだけのことらしい。大袈裟だったけれど、期待度低い演出だったのね。まあ、遊び心として受け入れるべきもの。

証拠を逆手に取った日高の頭の良さ

河原の違法捜査により彩子の部屋のベッドに隠されていた証拠が発見された。これは彩子と日高の関係を示す決定的証拠にもなるものだった。これを日高は、謹慎処分中の河原が令状なしに違法に彩子の部屋に入って押収できるのであれば、逆に自分が彩子の知らない内に部屋に入ってベッドに物を隠すことだってできるでしょと、違法捜査であることを逆手にとって、河原を封じてしまう。ここ、上手過ぎる。現実問題、じゃ、なんでそんなことしたの?と聞かれれば答えようがないと思うが、そこはドラマ、さらなる追求はない。

犯人入れ替わりを怒る彩子

確かに。東が死んで日高死刑となるなら怒るわな。入れ替わっていた時の体が死を求めているなどというのは。ここ、非常にうまくできていて、自分は望まずに日高と入れ替わって犯人扱いされていたことと少女時代の冤罪も踏まえて、本来の犯人ではない人間は罰せられるべきではないと言っている。単なる正義感ではなく、少女時代とついこの前までの体験を踏まえているところが何とも良い。

重要データをスマホで転送する警察

この情報漏洩が叫ばれるご時世に、大丈夫なのか鹿児島県警の人たち。少なくとも2台のスマホに証拠動画は残ってしまっているのだが…。

急ぐ彩子はエスカレーターを使わない

合理的に生きて行くには、エスカレーターを使うべき。というか、せめてエスカレーターのない階段で撮影して欲しかった。f:id:cure_researcher:20210322012411p:image

これは、彩子が捜査のための外出先から日高の取調室に急いで戻るシーンの1コマだが、その際、他にも小ネタはある。とにかく違反にうるさい彩子なので、信号が赤の際はちゃんと待つ。エレベーターに乗ろうとするもまた合わないため階段に向かう、しかし、エスカレーターは、走ってはならないので、止まって乗ることと比べて速いと考え、階段を駆け上がる。だからエスカレーターを使わないとも解釈できる。だからこそエスカレーターのある階段で撮影したと。

彩子のことが手に取るようにわかる日高

彩子は冤罪で罪を被る人間が生まれることを最も憎むということを分かっているのに、それでも彩子を守る方法は、自分が罪をかぶることだと突き進んだ日高。分かりすぎるが故とかそんなことなのだろうか。ここは少し難しい。

謎の河原

この人、何をしたかったんだろう。最後は良い人みたいに見えるのだが、これまでの経緯から見て、そんなこと変。考えられるのは、謹慎中なのに、令状もなく彩子の部屋を捜索したことから、更なる懲罰を回避する意図であった可能性はある。

空集合Φ

十和田元…単に東の復讐欲をマンガで焚きつけただけだったか。まあ、ストーリーがここまで広がった風呂敷に、十和田まではめ込むのは難しいというのは仕方ないけれど、残念ではある。配役に田口浩正氏を当てていたから、少し期待してたし。田口氏を免許証のカメオ出演のみに留めるとは想定できなかった。まあ、十和田はあくまで空集合、空っぽ、事件に関係なしということなのだろう。

母の愛

際限なく間違って行く息子2人をあるべき姿に戻してくれ…という母の願い。それが冤罪を許さない彩子と日高の入れ替わりを生んだと。なるほど…このオチは綺麗。ただ、そうなると、最後の入れ替わりの説明が難しい。せっかく再会した2人がまた別れようとしているから、別れるな!一緒になれ!という母の意思だとしても、入れ替わりは代償が大きい。

陸の愛

彩子を助けるために生まれてきたと言いながら、SDカードについて問われて知らないと答える。この感情こそ、陸の愛なのだろうが、少し違和感はある。単純過ぎる感じがするので。SDカード手に入れながら、最初は警察に提出しなかったのは、やはり、陸が、恋人以上の関係になった日高と彩子の仲を壊すためという、ある種の嫉妬から出たものだろう。しかし、後に考えを改め、鹿児島県警経由で提出したの、単純過ぎるが、陸の愛を感じるようで良い。

日高の愛

日高は社員を愛し、兄も愛し、彩子も愛したからこその行動ということで一貫していた。最終回に一瞬映った社員の五木の心配する表情も、富樫の苦悩する仕草も、どれも日高のことを思ってのもの。それだけ日高は社員を愛していた。同じように兄のことも愛していたが、兄の方が普通人の状態ではなかったため、日高の愛は迷走した。しかしそれは愛だった。一般的にはそれは歪んだ愛だとしても。このような、極悪人と思われた人物が実は愛に溢れていたという話は、数多あるからあまり驚かない。しかし『天国と地獄』は、日高の彩子への愛の大きさを、陸が身を引いてしまうほど大きかったというように表現したところが良い。

ただし、日高はある意味自ら招いた行為の結果、彩子を巻き込んでいるのに対し、陸はその彩子により事件に巻き込まれた存在である。事件との距離からして、陸が彩子を見捨てずに、終始味方でいたことは、陸は自己評価を高くすべきである。この辺り、良き理解者である陸がいない状態での、再度の入れ替わりは、殺人事件がなくとも波乱に富む可能性がある。

義父の愛

日高の義父満は、結局、黒幕などではなく、真に優しい父親だった。妻の実子であるということで、東朔也の霊安室にまで来ている。妻の連れ子である日高が逮捕されたことを知った段階でのこの行為である。このような満の下で育ったなら、東朔也も殺人者の人生を歩まなかったであろう。そもそも、殺人のきっかけとなる恨みを抱く事件さえ起きなかったであろうから。

事件に絡んだ入れ替わりは1回のみ

結局、朔也はと陸が入れ替わりとか、日高と朔也が入れ替わりとか、事件を複雑にする入れ替わりなどなく、彩子と日高の入れ替わりのみであった。この一番シンプルな形で終わったのは本当に良い。SNSでガチャガチャ入れ替わり予想している者たちを、よそめ目に、本家は、シンプルな入れ替わりのみでゴールなの、制作側の作戦勝ちと言える。

入れ替わりの謎も整合性を保って終わった

…のだが、最後の最後で投げっぱなしの大オチで終わるの良いなぁ。しかも、入れ替わり二度目だから慣れちゃってて、彩子(中身日高)が、最後の勤務先を聞くのが第一声というの良すぎる。

日高の中身女性説

入れ替わり前の日高が、ホテルのスパの奥にある部屋に、男の側近と2人で来たということや、入れ替わり後の彩子(中身日高)が、陸に擦り寄ったりしていることから、日高は女性が中に入っている説とかあったが、演出上、どういう意図だったのだろう。

結局、ストーリーは極めてシンプル

生き別れた双子の兄弟の兄が、自らの不遇に対し個人的鉄槌を下して周り、弟が火消しに回っていたが、一人の刑事に追いかけられ入れ替わったことで、人騒動起きたという認識。極めてシンプル。

入れ替わりのトリガー

入れ替わりには何が必要か。

①満月、②例の石、③入れ替わる2人の人間

があれば良いのだろうか。ラストを見るに、歩道橋からの落下のような力学的なものは不要に見えるが、石は必要であるようだ。となると、彩子が元に戻ろうと強引に歩道橋から落下した時があったが、この時は石がなかったのだろうか。また、元に戻った時は、日高に目論みがあって石を持ってきていたということかもしれない。上の3条件以外に、何か必要なものがあるのかもしれない。

ただ、日高はある程度、条件を分かっている気がする。そして、ラストに石を持ってきたのは、再度の入れ替わりを期待しているのではないかと思う。入れ替わった後、口を切ったのは彩子(中身日高)しかも、今の彩子の勤務地を聞いているのは、あまりに用意周到な印象の質問。日高は、入れ替わりの楽しさに味をしめてしまったのではないか。

誰が入れ替わらせたのか

日高が供述調書にサインすると八巻からメールを受けた彩子は、次のように言う。

なんのために入れ替わったのよわたしたち。どこの誰が入れ替わらせたのか知らないけど、こんな最後になるんなら、わたしと入れ替わる必要なんてなかったじゃない

一方、ラストの歩道橋シーンでは、日高のこんなセリフがある。

今になって思うと、母の願いだった気がするんです。あの入れ替わりは。際限なく間違って行く息子二人を、なんとかしてくれって、母があなたに頼んだんじゃないかって思ったんです。ちゃんとあるべき姿に戻してくれって。入れ替わったのがあなたで良かったです。

これ、先の彩子のセリフの疑問、なんのために入れ替わったのか、どこの誰が入れ替わらせたのか、わたしと入れ替わる必要なんてなかったじゃない全てに答えている。

残る謎

まあ、細かいことは色々あったが、個人的には、歩道橋の先の壁の数字のやりとりは、良く分からなかった。

コ・アース男性社員の髪型

気のせいかもしれないが、コ・アース社の男性社員は、皆、日高と同じ髪型疑惑…