Golden Time

時はお金で買えません

【俺の家の話】タイトルの意味


まだ第2話なので、明らかになっていないことは多いだろうが、このドラマが『俺の家の話』となっていることの意味を考えてみる。

俺の家

俺の家というのは、「俺の」と付くので、視点、主観、もしくは主人公は、寿一であるということを表している。また、「家」であるので、自分だけではなく家族の話だとわかる。

描かれる問題

物語では、家族だけではなくその周りの環境も含んだ総体の内、長男寿一から見えるものが切り取られて描かれている。父寿三郎の介護、認知症問題。元妻、学習障害の息子の問題。妹舞、弟踊介との間の問題。寿一自身の仕事の問題。自身と家の遺産相続も絡んだ金銭問題。全てが問題であることが問題なのだ。

父寿三郎の介護、認知症問題

介護だけでも大変なのだが、認知症については、舞、踊介も、あまり認識していなかったようで、一緒に暮らす寿限無のみが全てを知っていたような描かれ方。寿三郎自身は、認知症である現実を、今まさに突きつけられたという感じである。また、悩みつつも、その悩みさえ忘れてしまうので、前向きな人格が幸いして、現時点では全体的には未だ幸せな日々を送っているといえそう。

元妻、学習障害の息子の問題

元妻ユカと息子秀生は一緒に生活しており、秀生は、週一で寿一と会っている。ユカは既に恋人がおり、秀生もその恋人のことを嫌ってはいない。父として与えられるものが、少なくなってきているということ。ただし、秀生は、能に関心が強く、能を観ているのであれば、じっとしていられる。これが寿一と秀生を結びつける強い糸となる可能性が高い。

妹舞、弟踊介との間の問題

親の介護問題、相続問題。介護問題は、舞は家族と仕事、踊介は弁護士という激務があるので介護は難しい状況。その意味で、離婚し、子供の親権も妻側にある寿一が引き受けることになる。しかし、寿三郎には、芸養子である寿限無がいるので、寿一は、金銭面で支える等した方が役割分担的に良かったであろう。しかし寿一は、介護することを選ぶ。相続問題は、避けて通れないし、時間は無常に過ぎていく。第1話で、寿三郎が倒れて、25年振りに寿一が家に現れた際、相続絡みの話が出たが、その後が描かれていないため、進展しているか否か不明。

寿一自身の仕事の問題・金銭問題

現在色がない寿一。貯金も底をつき、観山家の家計も火の車。実は裏で寿限無がデリバリの仕事をして家計を助けようとしていたことを知り、寿一もデリバリ仕事を行う。更に10万円というギャラのために、急遽呼ばれたプロレスの試合に出場するのだが…これ以降は第3話につながる。

集約すると

寿一自身の仕事の問題、お金の問題、老いた親の問題、子供の問題。この4つがメインの問題で、そのどれもが深刻である。この深刻な問題が同時進行で寿一を襲うのが、『俺の家の話』。