Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【オー!マイ・ボス!恋は別冊で】第9話 極端で早すぎる潤之介


『MIYAVI』らしさ。確かにあるんだろうなぁ。

 

プロポーズに即答する奈未

潤之介が時間をかけて考えてから答えをもらおうとしたのに、奈未は即答してしまう。これがその後の混乱を生んだ全ての原因。考えずに反射で回答してしまうのは、確かに麗子とのやり取りでも見られたので、これは奈未のキャラなのだろう。しかし、この即答により、潤之介は、奈未を勢いに流されるまま金沢に連れて行ってはならないと確信させたのだろう。

そもそも何で潤之介は金沢に帰るのか

跡を継ぐのに理由はいらないかもしれないが、それにしてもキャラが動くには何らかの説得力ある理由が必要だろう。カメラマンとしてやってきた潤之介が、親との約束はあるだろうが、あっさり跡を継ぐからと金沢に戻るには、少なくとも視聴者には納得できる理由が必要だ。しかし、潤之介の金沢に帰って跡を継ぐという行為には、なぜそう決めたのか?なぜ今なのか?が分からないと、視聴者はドラマの中に没入できないと思うのだが。

麗子に振られたと言う宇賀神副社長

え?副社長、麗子のこと好きだったのか?てっきり、麗子は好きだが副社長は麗子を利用しようとしてただけと思っていた。付き合っているうちに麗子の魅力に気づいたパターンか?男女の仲は良く分からない…というより、展開に無理があるのではないか?そもそも宇賀神副社長が本心を語っているという保証もないが。

スーパーで理緒に会う潤之介

いや、どんなに世間が狭いんだ。金沢での幼馴染が、東京のスーパーで買い物して出会う確率は、どんななのか分からないけれど、極小でしょう。いくらラブコメでもこらは…あ、ラブコメならありか。

宝来麗子は備品管理部所属

編集長は辞めても会社は辞めていない。備品管理部に異動…なんで?お金のためとも思えないのだが、なんでなのか。偶然、金沢の幼馴染が東京のスーパーで出会ったと言うのとは違う。人の心の話だから。ラブコメだからと言っても麗子が備品管理部に行く理由が必要。確かに会社に残っていれば、居場所は分かっているのだから、奈未が編集部に戻れと口説きやすいが、その都合に合わせた無茶な設定としか思えない。ここはコメディだからでは済まないでしょう?済むのか?都内のスーパーで理緒と潤之介が会うくらいの世界だからありえるのかぁ。ただ、他のどこでもない備品管理部であるというのは、意味があるだろう。備品は社内のどの場所でも必要なもの。このため、備品管理部は、社内の他のどの部署とも接点がある。つまり、全ての社員と知り合うことができるし、全ての部署の状況も把握することができる…まあ現実には、そんなことはあり得ないが、一定期間備品管理部にいることで、社内全体を掌握し、その後、会社の役員になるというようなオチではないかな。まあ、現実的にはあり得ないことだが、ラブコメならありうるでしょ。ラブコメ…宇賀神副社長が、吸収合併後に就くはずだった自身の次のポストを麗子に譲ったとかなんとかならば理由はつく。

婚約指輪

潤之介、やること早い早い。潤之介は、プロポーズにしろ、婚約指輪を渡すにしろ、行動に移すタイミングが早すぎる。しかしその割に夢を追い始めた奈未の気持ちを心配している。となると、この潤之介の早すぎる行動は、結果的に奈未を追い詰めていることになる。これに潤之介は気づいているのだろうか?ただ、奈未自体にも、それを漠然と気づいていなさそうで、理緒に言われて、奈未は気づいたぽい。

中沢と潤之介

このライバルが、小さなラーメン屋で出会うか?いやいやいや、御都合主義ってここまでやって良いのか…。ラブコメだからの魔法にも限度というものがあるでしょ…と言いたいが、ラブコメだから良いのだろうね。問題は何でラーメン屋だったのかということ。これ意味あるのなら知りたい。

とにかく、潤之介の早すぎる行動も、奈未のあまり考えずに質問に答えてしまう性格も問題なのだろう。この2つが重なって、これまで2人の関係は暴走してきたように思う。中沢は、恋敵なのになぜか2人のバランスを取る役目を担っており、多分、最後までその役目を全うする。

恋と夢の二択

奈未は両方取れないのか…取れないよね、なぜなら、潤之介は夢を捨てて家業を継ぐことにしたのだから。奈未が仕事に夢を見出したことを潤之介は気づいていながら二択を迫るのは、奈未の幸せを考えた行動ではない。理緒は潤之介を優しいと言うが、もし潤之介が本当に優しいというのであれば、潤之介は、自分と付き合っていては奈未のためにならないと判断し、自ら別れるために結婚指輪を渡したことになる。本当なのだろうか?潤之介の行動が分からない。二択を迫っているようで、自分を捨てるように仕向けている気がする。これ、恐らく理緒の時と同じなのではないだろうか。同じことを繰り返す潤之介が変われるとしたら…助けられるのは理緒しかいないだろう。

潤之介と奈未も極端

2人が別れるシーン。「元気でね」「はい」と非常にあっさりしている。何でこの人たち極端なのだろう。両立させるという発想はなぜないのだろう。不思議である。そしてやはり、なぜ潤之介は突然金沢に帰って家業を継ぐと決めたのか。この問いが、奈未と潤之介の間に横たわるすべての不思議な行動の鍵を握ると思う。