Golden Time

時はお金で買えませんが、時間はお金で買えちゃいます。

【リコカツ】第2話 なんか良いぞ、このドラマ!


失礼ながらタイトルからして薄っぺらいラブコメなのだろうなと先入観を持って見始めたが、第2話にしてもう先が待ち遠しいドラマになった。これは掛け値なしに良い…というか、よくできている。

ストイックなだけで実は柔軟な思考でマトモな紘一

紘一の父親は一人では何もできない。それに比べて紘一は、何でも一人でやろうとしているし、実際している。意外に咲の言うことも真っ当であれば言うこと聞いているし。これまでの行動は、逆に他人の言動に染まりやすい性格だからと思われる。父親の考えと、職場である自衛隊の考え方に囚われすぎていたと。しかし逆に染まりやすいからこそ、咲の考えを理解することもできるし、自分の中に取り入れることも可能である。悩みながらも生き方を修正できる紘一はカッコいいと思う。

紘一の父親がいう簡単な夕飯

何だこの父親、簡単だろうが手がこんでいようが、やらされる身になれよ…と思ったが、Uber Eatsを選んだ咲は偉い。指先だけで準備できるからな、確かにこれは簡単な夕飯だ。

結局、生卵を飲まない紘一。自衛隊基地の夕日に立つ紘一

ははは、スタローンではないということか。結局飲んでるシーンがないのが良い。ギャラが違うから無理はしなくて良い。自衛隊基地で夕日に立つ姿はトム・クルーズばりにカッコ良かったけれど。しかし、大昔の映画のシーンっぽいの多用するの意味あるのだろうか。単に入れてみたかっただけのような気がするけど。あと、紘一がパーティに遅れてきて、結果的に咲を連れて抜け出すの、ダスティン・ホフマン?いや、古すぎるでしょ。どんなターゲットのドラマだ、これ。

ラルフローレンの服

似合ってる、さすが永山瑛太氏。自衛隊の服も似合っているし、憧れるわ、これ。それより、紘一は、咲が払うのだから買って良いでしょと言われて素直にハイというところ、良い。高いものが不要という自分の価値観は別にして、咲は咲の価値観があることを瞬時に認めたことになるから。

家訓…

自分で言った家訓のしかも第一条を咲に逆手取られて口撃されてるの良いなぁ、紘一。

仕事相手を選ぶのにパートナーと来ることを条件とするラルフローレン

うーん、悪趣味。しかも自立した二人は結婚している意味がないなんて言っている。これがメッセージとなるのは、ラルフローレンのイメージダウンにならないのかな。まあ、最後には辻褄合わせしてたけれど。

脳筋一ノ瀬さん

この人いわゆるポンコツな人だ。それやったら逆に…というやつやっちゃってる。案の定、咲は紘一と別れようとリコカツしてるのに、ヨリを戻すのに協力する形になってる。この人、好きな人へのアピールだけではなくて、そんなポンコツなのに、好きな人の妻への攻撃にも行っちゃう人というのが怖い。好きな人の妻を連れ出し遭難させるって、自衛隊員としてだめだろ。咄嗟に思いついたのだろうから稚拙なのは仕方ないにしても、置き去りにしただけであと何にもしてない。連れ去時に目撃者たくさんいるんだから、もし大変なことになったら真っ先に疑われるぞ。大丈夫か?この人。

悪しき思想を実在組織で表現するスタイル

このドラマ、人物のやりとりは好きなんだけれど、ラルフローレンの幹部を公私混同したトンデモ発想の人物として描いたり、自衛隊全体が旧弊を引きずった組織として描かれたりと、フィクションなのにリアルと余計なリンクをさせているの見たくない。これ、社会的問題提起をしている、つまりラルフローレンと自衛隊に喧嘩を売っているのなら良いけれど、それならもっと分かるようにすべきだし、こういったコメディだからと逃げられる形で表現すべきではない。そもそもこんな表現でするか?という。単にコメディとして消化しているだけとしたら、制作は余り気が回らないか、意図的に視聴者を洗脳しようとしているかのどちらかだと思う。

相手の仕事を助け、助けられ

ラルフローレンの夫婦同伴パーティーも、自衛隊の夫婦同伴バーベキューも、ともに仕事そのものではないが、各自の仕事を上手くやっていくために必要なこと。本人にとっては必要悪だが、別れようとしている相手にとっては完全に無駄なこと。一方だけでなく、咲と紘一の双方に全く同じ形の夫婦同伴イベントを用意したところが、上手いなぁと思う。どちらも理不尽な感じのイベントであるし。そんな中で、最初に動いたのが紘一だというのが良い。紘一の中の相手を思いやる気持ちが視覚化されたことになるから。咲は紘一の古い考えを非難しながらも、先に動けていない。ただ、咲も紘一の行為を見て直ぐに動いたので、こちらも悪い人ではない。

だが、まだ君の夫だ

このセリフ、毎回聞かせてくれるのかな。いいね!

最終回には、「そう、ずっと君の夫だ」とか言いそう。

リコカツのゴール設定

咲が離婚前提にリコカツしているのは分かったが、ゴールは何なのだろう。そのゴールは紘一と共有しているのかな?ゴールの共有なければ、付き合わされる紘一はたまったものじゃない。そもそも紘一に離婚すると宣言したなら、速やかに離婚すべきものではないのか?咲の母親も紘一の母親もそうしているのに、咲だけ宣言が先に来るのおかしい。